なるしま蓼科ロングラン2018(後編)
5月19日(土)~20日(日)の日程で参加したなるしま蓼科ロングラン2018。
その二日目です。
主に自らの不摂生による体重増のつけを払い、ようやっとのことで蓼科グランドホテル滝の湯にたどり着いた初日。
仲間との楽しい夜を過ごし、床につきました。
20日(日)、目覚めたのは4:30過ぎ。
既に外は明るくなりつつあるようです。
天気に関しては全く心配することなしとわかっていましたが、やはり安心します。
このロングランの帰路、私には(勝手に決めた)役割があります。
それは、笹子トンネルを嫌うメンバーとともに、笹子峠を越えて走ること。
その始まりは数年前に遡ります。
道の駅甲斐大和で支給のお弁当を食べていた時です。
何気ない会話から、淳さんと二人で笹子峠を越えることになったのです。
勝沼側に3km程下って旧道に入り、峠を越えた後は淳さんの鬼牽きにより一路立川へ。
到着はベケでしたが、大きくは遅れずに到着したのでした。
それ以来、毎年帰路の笹子峠は私の定番に。
気温の高い甲府市内を抜けた後の峠道は涼しく、ゆっくり上れば逆に脚をためることもできます。
同じくトンネル嫌いの仲間とともに会話をしながら越える峠道は、格別なものとなりました。
淳さんもそんな楽しみを理解くださり、オプションコースとして認めてくれています。
ただし、そこは本来のコースを外れての走りとなるため、責任も伴います。
事故や極端な遅れはスタッフへの迷惑となるため、その点は意識せねばなりません。
もちろん、コースに関し別途スタッフの指示があれば、それに従います。
ここ数年一緒のAKさんと香さんは、そんな趣旨を理解・共有している仲間。
休憩回数が減っても、前後の行程でのスピードが上がっても(私が牽いている時はたかが知れていますが)、文句ひとつ言わずにご一緒いただいています。
今年も私を含めた三名は笹子峠経由を決めていました。
朝食のビュッフェは7:00から。
下手な夕食ビュッフェより充実した内容で、テンションも上がります。
補給回数を減らすため、しっかりと摂ります。
部屋に戻って出発の支度。
三々五々集まってくるメンバーが揃ったところで、ブリーフィングと集合写真撮影をします。
同室の山野井さんも、前夜から笹子峠経由を考えてくれていました。
スタート後の様子を見てとのことで、ひとまず出発してから決めることにします。
帰路はフリーランですが、多くのメンバーは前日のグループ同様のスタッフの先導で出ます。
私は三宅さんグループに先行して出発し、途中で写真を撮ることに。
数年前までは淳さん、木下さんと最後尾から出ていたのですが、昨年からは撮影で恩返しと思っています。
高原の朝は抜群の気持ちよさ。
道端に腰かけてやってくるグループを撮影します。
気温は一桁との予報でしたが、強烈な朝日の放射熱もあり、寒く感じません。
風がほとんどなかったことも大きいでしょう。
本当に、前日とは別世界に感じます。
三々五々通り過ぎるグループ。
サポートカーの牧さんには大丈夫ですかと声掛けいただき感謝です。
シニア班が通り過ぎたあと、この後ろには淳さん達しかいないと判断し出発。
脚の調子はそれほど悪くなく(攣った部分にやや筋肉痛が残っていましたが)、やがてシニア班に追いつきパス。
しばらくソロランになりますが、やがて三宅さんグループも前方に見え、そのままパス。
チャンプ藤野さんグループまで追いつきます。
これより前は不可能なので、藤野さんに声をかけ、前に出て数回撮影。
脚は思ったよりよく動いてくれます。
下り基調なので、脚と言うより体重が武器ですが。
その後、藤野さんグループについて長坂まで走ります。
長坂の手前で道を確認していた山野井さんを吸収しました。
長坂のコンビニにて休憩ストップ。
ちょうどBコースグループが出ていくところでした。
山野井さんは、Fメカの不調もあり、こちらに合流することに。
香さんとともに、後続三宅さんグループのAKさんを待ちます。
やがて到着したAKさんに確認すると、すぐに出発OKとのこと。
笹子峠を越える時間を稼ぐため、勝沼のコンビニまでは休憩なしで走ることとします。
メカの不調が心配された山野井さんも、笹子峠組に参加。
脚とスキルがわかっているメンバーなので、安心です。
長坂からは私の先導で走ります。
甲府手前で国道20号へ。
本来なら昨年正子さんに教えてもらった旧街道を走りたかったのですが、自信なく断念。
その分、時間を稼ぐこととしました。
追い風にも助けられ、甲府市内は快調に走ります。
山野井さんは想像した速度よりやや速く面食らったようですが、もともと健脚なので問題なし。
気温26~27℃と、前日より10℃ほど低い涼しさにも助けられます。
国道20号に出てからは誰とも会わず、やがて甲府市内を抜けます。
そのまま淡々と走り、石和を過ぎたあたりで次のコンビニでストップと伝えます。
立ち寄ったコンビニは、香さんが初の笹子峠越えを決めた時の補給地点と同じでした。
店内に入り、トイレと補給です。
私は冷やし中華、AKさんと香さんは冷やしうどんを購入。
店先の日陰でそれを広げている我々を見て、山野井さんが「そんなにしっかり食べるの?」と驚きます。
この後、立川まで基本ドリンクのみの補給と伝えると、山野井さんもうどんを追加購入。
皆でちょっとしたピクニックのようです。
補給と会話に夢中で、撮影はし忘れました。
そこに、影流師範グループも到着。
補給に入ります。
チャンプ藤野さんグループはここを通過。
あまり時間的なマージンはないようでやや焦りましたが、平静を装います。
師範にあいさつをし、先に店を出ます。
満腹でいきなりの上りになるので、ペースはさらにゆっくり。
これには、山野井さんも安心したようです。
途中、サポートカーのまこっちゃん(ホイール損傷のトラブル)から「笹子峠越えるにはきつい時間だよ」と伝えられます。
一応、18:00着を目指していると伝えますが、さらにちょっと焦ります。
昨年、一昨年よりやや(本当にやや)ペースを速めて笹子峠旧道へのアプローチを上りました。
後ろでは皆が会話をしながら上っており、安心します。
やがて、笹子峠の入口へ到着。
すると、前方より二名が下ってきて、笹子峠旧道へと入って行きます。
二人を見送り、我らはさらにペースを落としての上りはじめ。
ここは山野井さんがペースメイクをしてくれます。
例年の我らより少し速いペースでしたが、この後を考えたペースメイクはそれが正解。
皆がついていけるうちはと、そのペースで上りました。
14:00頃、笹子峠到着。
甲府市内が涼しかった分、峠道の気温差は小さく、ウインドブレーカーを必要としない程度です。
記念撮影をしてトンネルを抜けます。
笹子峠の下りは慎重に。
山野井さんは下りが苦手とのことで、やや遅れます。
途中で道端に座り込んでいたお爺さんにはドキッとさせられましたが、無事国道20号へと復帰します。
合流直後、前日補給を受けた駐車場には淳さんと土屋さんの姿が。
「あ、来た!」の声を受け、遅くなってすみませんと伝え、下りはじめます。
後に聞いた話では、先程の二名から5分程度後ろにいると聞いたとのことで、10分待っても来ないため心配くださっていました。
最後尾担当の淳さんが我々の後ろにつけば、私たちが現時点でベケということです。
しばらく下った後、恐るおそる後ろを見ると、淳さん達がいます。
やはり、この時点で我らが最後尾でした。
しかし、しばらくは私のペースで淳さんが前に出る様子はなし。
と言うことは、迷惑をかけるほど前との差が開いていない模様。
少しだけ安心しました。
大月市街を抜けたところで淳さんが「牽こうか」と前に出てくれます。
さあ、ロングラン名物、淳さんの鬼牽きスタート。
猿橋のトイレ、ドリンク休憩までは抑えめのペースでしたが、その後は向かい風を切り裂くペース。
私は昔を思い出しながら淳さんの後ろにピッタリ付き走ります。
ハイペースでしたが、後ろからAKさんのラチェット音が聞こえ、さすがと感心するとともに安心しました。
これなら、前方グループに追いつきそうと考えながら進んでいると、上野原手前の地点で、道端にたたずむ一団が見えます。
ストップすると、チャンプ藤野さんグループ。
一名がリアディレイラーを破損し、走行不能になったとのこと。
「誰か輪行袋持ってませんか?」の声に、香さんが持参の輪行袋を渡します。
「しばらく使わないので店に置いておいてくれれば」と香さん。
しかし、後の立川着直前で「あっ!? 私今日輪行で帰るんだった」と。
幸いにしてトラブルの当事者は牧さんのサポートカーでなるしま着となったため、輪行袋は無事香さんの手に戻りました。
落車ではなかったので安心し、サポートで残る淳さんと別れて先行します。
また4人に戻ったメンバーは、上野原の坂へ。
フロントディレイラーの調子が悪い山野井さんも、無事変速できたとのこと。
相変わらずノタノタと坂を上り、クリアします。
坂の上のコンビニで休憩している三宅さんグループをパス。
これで後ろに二つのグループがいることとなり、気持ちには大分余裕ができました。
相模湖を過ぎ、いよいよ残す難関は大垂水峠のみ。
相模湖側からの大垂水は昔得意とした(あくまでも自分の中では)コースです。
ゆっくり上ると言うAKさん、香さんに先行して上り始めると、変速に成功した山野井さんに軽くパスされます。
追おうとしましたが、届かず。
それでも、自分なりに頑張って峠へと到達しました。
AKさん、香さんは二人で同時に着。
そのまま下りに入ります。
下りの途中で、後ろから「買手屋さん」との素敵な声。
別コースでの練習帰りの島田さんでした。
二言三言交わし、島田さんは先行します。
しかし、高尾山口の信号で追いつき、そこから八王子市内にかけて前を牽いてもらいました。
ここでまたペースが上がり、結果として着時間を早めることに。
淳さんと言い、島田さんと言い、救いの神が現れるのもロングランの面白さです。
島田さん、ありがとうございました。
八王子市内で島田さんと別れ、豊田、日野と走ります。
笹子の手前では18:00と告げていた立川到着時刻でしたが、途中のペースアップにより前夜公約の17:30に間に合いそうです。
果たして17:27になるしまフレンド立川店着(ノブさんの公式時計)。
師範グループは既に到着しており、Cコース組としては二番目の到着でした。
無事完走できたことを喜び、記念撮影。
完走記念のどら焼きをいただきながら、帰りの準備をはじめます。
やがて到着したチャンプ藤野さんグループ、三宅さんグループ、淳さん・土屋さんと残っているメンバーでも記念撮影をします。
これにて、二日間の楽しい時は終了。
次第に少なくなっていくメンバーを横目に、車に自転車を積み込みます。
そして、皆にお礼を言って立川店を後にしました。
不摂生がたたって例年以上に走れず、厳しかった初日。
そして、復調して(体型は変わりませんが脚が)それなりに順調に走れた二日目。
仲間とともに走り、語り合うからこその楽しみを堪能させていただきました。
本当にありがとうございます!
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