なるしま蓼科ロングラン2018(前編)
5月19日(土)~20日(日)の日程で恒例のサイクリングイベント、なるしま蓼科ロングラン2018に参加してきました。
昨年は往路170kmずっと雨に降られたこのイベントでしたが、15日間予報、週間予報では両日雨が降るかと思われた今回。
一時期はまさかの往復雨も覚悟し、昨年購入した雨グッズを確認したほどでした。
しかし日を追うごとに予報は改善され、少なくとも日曜日は雨の心配なしに。
土曜日の雨も時間帯は限定的なようです。
念のため、昨年調達した雨グッズを荷物に収めました。
18日(金)午後から東京へ。
用事を済ませ、なるしまフレンド立川店へと到着。
なかなか訪れる機会がないため、ここで愛車のメンテナンスを依頼。
今回は、ヘッドのオーバーホールとバーテープ交換を小西(兄)さんにお願いしました。
自転車と車を立川店に預け、徒歩でホテルへ。
夕食は実家の親と。
翌日の走りも考え、アルコールは控え目に。
早々にホテルへと戻って就寝します。
今回の心配事は、体重と走行距離不足。
昨年より約10kg増えた体重は、写真で見てもはっきりわかる程。
もとより汗っかきな私ですが、さらに輪をかけてミネラル分喪失が懸念されます。
仕事を言い訳に、ここ数年と比較し明らかに乗れてない現状とあわせ、不安は募ります。
19日(土)は4:20起床予定。
が、やはり神経が昂っているのか、その前に何度も目が覚め、結局4時前に起床。
コンビニで買っておいたパンを食べながら、ノタノタと準備を進めます。
5時過ぎにホテルを出ると、雨は降っておらず。
しかし、飽和水蒸気量一歩手前の空気は重く、この時間にも関わらず気温は高め。
それでも、雨よりはなんぼかマシと、気持ちも軽やかに立川店へと向かいます。
立川店到着時、淳さんはじめスタッフは既に集まり行動中。
毎度のことながら、頭が下がります。
レイングッズは不要と判断し、車に戻して準備をします。
今年もサポートしてくれる三妙さん、オーストリッチ伊美さん、深谷牧さん、BS都貴さん達に挨拶。
自走参加のLOOK岡部さんも既に準備完了の様子でした。
やがてメンバーも集まり、淳さんより簡単なブリーフィング。
グループ分けは直前で変更となり、私は三宅さんリーダーのグループへ。
友人のトキちゃんが私の惨状(体型)を淳さんに直訴。
写真を見た淳さんは大いなる危機感を持ち、最初に出発させたほうがよいとの判断をしたようです。
メンバーはAKさん、竜さんと美奈子さん、メグさん、そして私。
グループ分けの関係とは言え、男女半々とは、私がロードバイクに乗り始めた頃とは隔世の感ありです。
さて、ゆったりとスタート(上のスタート写真は三井さん撮影)。
三宅さんの先導で立川~日野、八王子と走ります。
途中、竜さんの指示で三宅さん、美奈子さんの次に入り、信号スタートが苦手なメグさんのフォローに回ります。
立川~高尾の甲州街道は信号も多く、早朝にも関わらずそこそこの交通量。
決して走っていて楽しい道ではありませんが、これからへのワクワク感、そして何よりも雨が降っていないことで嬉しさが勝つシチュエーションです。
高尾を過ぎ、最初の難関である大垂水峠へと差し掛かります。
もちろん、ここは三宅さんがペースを抑えてくれます。
私の脚でフォトダッシュをできるのは序盤のみと思われるので、無理のない範囲で先行。
背中のCanon PowerShot G9 Xを取り出して撮影をします。
竜さんの献身的アシストもあり、美奈子さんも大垂水峠を無事通過。
メグさんも位置をしっかりキープしてクリアしました。
後でわかったのですが、メグさんは私なんぞが心配できる資格がない程のクライマー。
終盤ビーナスラインで追い抜いて行った際の軽やかなクランク回しには驚きました。
相模湖駅でトイレストップ。
その先のコンビニで補給休憩です。
この段階ではまだ気温はそれほど高くなく、大きなストレスにはなりません。
しかし湿度は高く、ジャージの汗はなかなか乾かない状況でした。
心配された雨も、高尾でパラパラっとした以外はなし。
昨年に比べれば、言うことないコンディションです。
補給を終えてスタート。
相模湖から藤野、上野原へと進みます。
上野原の坂でも、撮影のために先行しました。
竜さんのアシストを受けた美奈子さんも無事クリア。
次に目指すは大月の手前、猿橋の補給ポイントです。
途中、チャンプ藤野さんグループが追い抜いて行ったので、これはチャンスと追いかけて先行し、撮影しました。
そして、猿橋到着。
サポートカーからバナナや菓子、ドリンクの補給を受け、ほぼ時間通りに出発します。
大月市街をバイパスで抜け、しばらく走ると道は笹子に向けた上り基調になります。
思ったよりも長いこの区間。
しかしまだ脚に不安はなく、数回先行しての撮影を行います。
やがて、笹子トンネル手前の補給ポイントに到着。
サポートカーは既に到着して、禾生のおにぎり屋さんのおにぎり四種(梅、鮭、高菜、昆布)が並べられています。感謝。
脚が攣らないようにと梅と昆布を選択。しっかり塩分を摂ります。
休憩後、笹子峠への旧道上り。
まだ脚の調子はそれほど悪くないのですが、やはり身体が重く、ペースも一向に上がりません。
無理をしてはならないと途中での撮影は諦め、数名と前後しながらよじ登るように上がります。
例年より長く感じる笹子峠でしたが、やがてトンネル前へ。
サポートカーのコーラをもらい、ようやく人心地、到着するメンバーを撮影します。
照明がなく暗い旧道のトンネル内は、サポートカーが後ろからライトで照らしてくれ、難なく通過。
トンネルを抜けると、約7kmの旧道を下った後、甲州街道に復帰して勝沼への下りです。
ここはおとなしく三宅さんのグループで走りました。
勝沼から石和へと、さらに下ります。
すると、気温がぐんぐん上昇。
笹子までと異なり湿度が低くわかりにくいのですが、水分はどんどん奪われていきます。
そして、事前に影流師範から聞いていた(予報に出ていたようです)向かい風登場。
ここから甲府市街、その後穴山に向けて36℃を表示する気温と向かい風に悩まされます。
堪らず、甲府市街で予定より少し手前のコンビニにて補給ストップ。
思わず、アイスに手が伸びます。
メンバー皆は暑いを連発。
日向に置いていた自転車のメーターは日光を受け44℃を示していました。
出発後もずっと続く向かい風。
信号でストップしていると後ろに下がってしまいそうな程でした。
甲府市街を抜けると、ずっと前を牽く三宅さんに代わり、二度ほど前に出て牽きます。
他人のことを心配できるような体力ではないのは承知していますが、そこは昔からの性格なので仕方ありません。
前に見えるチャンプ藤野さんグループと一定の距離を保っての走り。
決してペースは上げているわけではないのですが、それでもボディブローを喰らっている感ははっきりとわかります。
穴山橋まであと2~3km程の地点で、ついにこの日初めて脚攣りの兆候が見られました。
まず、右腿付け根付近が痙攣し、それを庇っていると左脚膝裏付近がピクピクします。
ここは意図的に力を抜き、何とかやり過ごします。
脚攣りはまず右内腿から。
それを庇って走るとすぐに左膝裏と言った状況です。
ここは騙しだまし走りながら耐え、なんとか穴山橋到着です。
穴山橋では例年設置されるインターマックスブースにて補給。
CCDドリンクとおにぎり、いなり寿司、太巻き、漬物、オレンジ、コーラ等々。
充実の補給に感謝です。
一年ぶりの再会となる木下さんにも挨拶。
嬉しさは一杯なのですが、脚攣りによりこの先への不安感が勝り、私のテンションは低めです(自分比)。
正直、この時点では内心完走は無理かもしれないと思っていました。
できるだけじっとしていたため、皆の様子を撮影もしていません(上の写真は出発時の空になったブースです)。
美奈子さんはここでサポートカーに。
竜さんは、Cコースへの移行でメンバーが減ったBコース淳さんグループへと移ります。
Bグループから小島さん、別府さんを得、木下さんも加わったグループで穴山橋を出発します。
出発してすぐの上りで、やはり脚が攣りはじめます。
ここは何とか抑えて上り切るも、その後も交互に攣る脚を庇いながらの走行です。
攣り出すと力を入れられないため、中切れを起こします。
別府さんには先行してもらいますが、小島さんは私同様に疲弊している模様で前に出られません。
途中、中切れを起こす私を、木下さんがブリッジしてくれます。
ありがたいやら、申し訳ないやら。
ここでは、道の駅信州蔦木宿でのリタイアをほぼ覚悟していました。
この状態で、本格的に攣り出せば、もう走ることはできません。
ようやく道の駅信州蔦木宿に到着。
言葉もなく、自販機でドリンクを買って椅子に倒れ込みます。
ここで自転車を降りた際に脚が攣っていたら、迷いなくサポートカーのお世話になったことでしょう。
しかし、無理を言って参加させてもらっている家族や会社のメンバーのことを考えると、簡単にリタイヤはできません。
弱いなら弱いなりに、背負っているものはあるのです(勝手に)。
皆との会話にも加わらず、とにかく座って脚と身体を休め、回復に努めます。
しばらく休んだ後、立ち上がっても攣らないことを確認し、三宅さん達にソロで走ると伝えます。
木下さんからは、ソロでは厳しいとの言葉も貰いましたが、その時は潔くリタイアするつもりです。
どうしてもペースが縛られる集団より、ソロで自分の脚と相談しながら走る方が完走の可能性が高まると考え、先行する三宅さんグループ+木下さんを見送ります。
少し間隔を取って私も出発。
道の駅信州蔦木宿から富士見までは上り基調ですが、それほどの急傾斜ではありません。
相変わらずの脚の状態ですが、遠慮なくペースを落とし、なんとか致命傷にならない状態を維持します。
富士見への本格的な上りは、もはや歩いているかのようなペース。
攣る脚を叩きながら、クランクの動きを維持します。
まもなく富士見峠と言う地点で、追い抜いて行ったベテランクラブ員から、アドバイスをもらいます。
曰く「疲れると呼吸が浅くなって攣りやすいから深呼吸するとよい」とのこと。
なるほど、と思いました。
実は、数年前から冬場になると副鼻腔炎の症状が出て、気管支拡張薬を使用した年もありました。
そうか、水分やミネラル分だけでなく、酸素も足りなかったのかと気づき、意図的に呼吸を深くして走行。
すると、先ほどまでよりは脚攣りの状況が改善されます。
感謝です!
富士見峠のコンビニで、休憩する三宅さんグループを発見。
しかしここは先行したく、声をかけてノンストップで信号を右折します。
私を待っていてくれたのでしたら、申し訳ないことをしました。
エコーラインへはしばらく上り基調。
深い呼吸と緩いペースにて、数回の脚攣りも致命傷にならずに何とか進みます。
これまでの経験で道はわかっているので、その不安はありません。
信号を右に折れ、傾斜きつめの直線をクリア。
次の信号を左折すれば、ここからは緩いアップダウン。
そして、下り基調へと入ります。
ここまでくれば、後はビーナスラインの上りを残すのみです。
後ろから来るであろう三宅さんグループはまだ見えません。
いくらかでもマージンを持ってビーナスラインに入れれば、大きな迷惑はかけずに済みます。
原村の長い下りを走り、ビーナスラインへと入ります。
ここからの斜度は、これまでとは比較になりません。
遠慮なくインナーローを解放し、深呼吸しながらジワリジワリと進みます。
もうここまでくれば、1mでも長く乗車して進みたかったからです。
攣ったら即降りて休憩するしかありません。
ジェラート屋さん一件目にクラブ員の姿は無し。
そして、登坂車線のある急こう配に差し掛かると、正面から竜さんが下ってきます。
Bコースに切り替えてゴールした後、後続グループを撮影に戻ってくれた模様。
もうここまでくれば、最悪歩いてでもゴールできそうです。
ようやく、完走が見えてきました。
何とか蓼科湖まで差し掛かった頃、軽やかにクランクを回すメグさんにパスされます。
別次元の走りに、序盤のサポートがいかに余計なお世話だったか思い知らされました。
やがて、宿で同室予定の山野井さんもパスしていきます。
蓼科湖を過ぎれば、滝の湯まではもうひと上り。
この上りが辛いのですが、後ろについてくれた励ましてくれた別府さんとともに上ります。
竜さんの撮影+応援にも感謝です。
結果、三宅さんグループ本隊にやや先行して滝の湯着。
喜びよりも疲れと安堵が大きく、その時の状況もよく覚えていません。
本当にギリギリでした。
その後、到着するメンバーを待ち、皆で記念撮影。
淳さんも到着し、これにて初日の走りは終了しました。
何とかフル自走できたものの、情けなさが残ります。
それでも、皆の笑顔を見ていると、次第に元気が出てきました。
バイクを置き、部屋へ。
同室はリクエストをいただいた山野井さんと、旧知の三井さん、超ベテランクラブ員の岡本さん。
岡本さんは既に風呂に行っており、山野井さん、三井さんと私も急いで向かいます。
夕食の時間が迫っていたこともありますが、塩まみれのジャージと身体を、一刻も早くきれいにしたかったからです。
風呂からあがり、夕食会場へと向かいます。
滝の湯のビュッフェは充実の内容。
足も攣っていないので、しっかりと取って回れました。
夕食時は例年通り生ビール飲み放題をチョイス(1,400円)。
しかし、疲れもあってか、ここでは3杯を飲むにとどまりました(例年は5杯ほど)。
夕食後は事前にお誘いいただいたEeeランメンバーの部屋にお邪魔。
ここで、ボックスの赤ワインを囲んで盛り上がります。
飲みやすく美味しいワインでした。
まこっちゃん、感謝です!
さらにその後、サポートメンバーの部屋へ。
インターマックスさんから差し入れいただいたこれまた美味いワインと楽しい時。
ここでの会話はこのイベント参加の大きな楽しみです。
昨年のように途中で(ほぼ最初から)爆睡と言う事態は避けられ、日付が変わるまで大いに盛り上がりました。
これにて、初日はすべて終了。
本当に、このイベントは楽しい!
後編に続く
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