あさぎりフードパーク(佐野プロライド)サイクリング
2018年がスタートして間もない1月7日(日)に、サイクリングに行ってきました。
この日は鬼軍曹プレゼンツ、佐野プロライドサイクリングへのお誘いを受けていたのです。
出発は清水で、目的地はあさぎりフードパーク。
走り慣れた場所なのでそれ自体に不安はないのですが、不安なのはメンバーです。
佐野淳哉プロは、言わずと知れたJプロツアー選手。
TEAM MATRIX POWERTAGに所属し、Jプロツアー2017年間総合2位(1位は同チームのホセ選手)、終盤に調子を上げ、ツール・ド・おきなわ2017 男子チャンピオンレースでも優勝している剛脚強豪選手です。
静岡市清水区出身である彼のパーソナルサポートカーをスポンサードしている関係で、今回のライドにお誘いいただいたのです。
その他のメンバーは友人の鬼軍曹(E3登録選手)、メカニックのれーじさん(E3登録選手)、ポンコツ先輩(ホビーサイクリスト)とポンデ(ポンコツ&デブサイクリスト)の私です。
どう考えてもポンコツ先輩とポンデは浮いています。いや、沈んでいます。
ホームと言うこともあり、ルート作成は私。
しかし、当初提出したコースは「強度不足」と言う鬼軍曹の一言で修正を余儀なくされ、由比から大代峠を越えていくコースに変更されます。
これで、不安は120%まで高まりました。
当日、さんざん悩んだ挙句、鬼軍曹の店まで車で行くことにしました。
これで、往復一緒に走ることになります(ややヤケクソ)。
時間前に到着、自転車を降ろして鬼軍曹、れーじさんと準備をします。
やがて、ポンコツ先輩も到着(自宅から自走)、4人で清水銀座を出発し、興津へと向かいます。
佐野プロとは興津のコンビニで待ち合わせとのことです。
旧東海道を快調に走る一行。
しかし、鬼軍曹に任せておくと、ペースが上がります。
このため、途中から前に出て速度を落とし、延命を図ります。
興津のコンビニに到着。
エナジージェルを補給します。
やがて、佐野プロ到着。
初対面でしたが、気さくなその様子に安心します(走り以外で)。
そこへ、ちょうど通りかかったヤーベマンも吸収。
この方も最近までJプロツアーで走っていた強豪クライマーです。
何で声をかけてしまったのか? やや後悔しながらも出発前の集合写真を撮影します(鬼軍曹撮影)。
不安と緊張感でいっぱいの様子がおわかりいただけますでしょうか?
それにしても、ポンデの腹!
昨年同時期より約10kg増量した大部分が腹に付着しているようです。
さて、不安とウキウキ感が同居するカオスな気分で出発です。
ここからしばらくは海沿いの自転車道を流すコース。
由比倉沢の街道を抜けるまではペースの上がりようもなく安心です。
佐野プロと共通の知人のことなどを話しながら、楽しくライドします。
タイトルにもある通り、この日のコンセプトは「サイクリング」。
しかし、このサイクリングと言うのが実に厄介です。
ウォーキングなどと異なり、サイクリングは言葉が同じでも各々がイメージする速度域は極めてバラバラなのです。
旧東海道に出たところで積極的に前に出、この日のサイクリングペースの遅さを誇示します。
しかし、自分でペースをつくれるのも、入山入口まで。
大代峠へのアプローチがはじまると、会話をしながら流すペースについて行けなくなります。
いや、頑張ればもう少しどうにかなるのですが、ここで無理をすると後が困ります。
今度は遠慮なくマイペース走に切り替え、皆を見送ります。
ここまで最後尾に控えていたポンコツ先輩は私の前に出て、集団を追います。
流石、上りには強い体型。
ノタノタと走っていると、鬼軍曹が戻ってきて「峠で待つ」と告げてきます。
大代峠は寒いので、下った先のコンビニで待ってくれと私は返しました。
風のように舞い戻って行く鬼軍曹を見送りながら、より一層ペースを落として上ります。
こんなに長かったかと思う坂をようやっと上り切ると、頂上で皆が待ってくれています。
どうやら、鬼軍曹には日本語が通じなかったようです。
感謝と詫びの言葉を述べ、下りに入ります。
下りに有利な身体を持つポンデ。
再び皆をリードしながら、コンビニへと到着します。
ここで一旦補給ストップ。
この先、延々と補給ポイントがありません。
ここから身延線芝川駅付近までは、シビアな上りはなし。
再度ポタリングペースで私が前を走ります。
もちろん、緊張感もあって心拍はいつもより高めです。
佐野プロはじめ登録組も生暖かく見守りながら後ろを走ってくれます。
芝川駅手前で踏切を渡り、さてここからまた上り坂のスタートです。
入口の急な坂を上りはじめると、もちろん皆についてなど行けません。
シッティングで談笑しながら上るメンバーを見送り、汗を垂らしながら這い上がります。
今度はポンコツ先輩も先行する様子は無し。
お互い、余裕が(更に)なくなっているようです。
道は緩急をつけながら上っていきます。
ヤーベマンには、国道469号に入ったあたりで待ってもらうように依頼済み。
柚野の平坦部分で待ってくれていた一行に無事合流できました。
彼には日本語が通じるようなので安心です。
ここから白糸に向けてはまた上りが続きます。
しかし、佐野プロはじめメンバーは我らの遅さを十分に理解下さった模様。
大きく遅れることなく、ライドのペースは安定してきます。
北山で大月線に出る選択もありましたが、鬼軍曹の「強度を」との言葉を思い出し、白糸方面へ左折。
ここから朝日瀧上までは斜度の厳しい部分です。
そのことを告げ、緩斜面となった日向の場所で待ってもらうよう依頼します。
再びポンコツ先輩とのランデブー。
ポンコツ先輩も辛いのか、やや言葉が呪い方向となっています。
ようやく朝日瀧の上に到達、またもや待ってくださった方々と合流します。
登録組もここはキツかったのか、約束より上りが長いとクレームを頂戴します。
そう、ローディーは嘘つきなのです。
白糸の集落を抜けると、今度は猪之頭への上り。
ポンコツ先輩はこの辺りが一番キツかったようで、遅れます。
そのおかげで、待ってくださっている佐野プロ達の写真を撮ることができました。
猪之頭から国道139号を横切り、人穴方面へ。
ここの信号待ちで、私が立ちゴケ、皆に心配されます。
10年以上転んでいなかったのに、こんなところで…やはり緊張と疲れからでしょうか。
人穴からは、県道71号へ。
ゆったりペースではありますが、私(ポンデ)とポンコツ先輩、そしてハンガーノック気味のれーじさんには辛い上りでした。
デーリィランド自販機で補給ストップ。
ポンコツ先輩かられーじさんには補給食が、ヤーベマンからヤギへは餌が与えられます。
ここまでくれば、絶景ポイントも多数。
それを口実にストップできるので、非常に助かります。
富士山を前に、さも頑張ったかのような写真を撮ってもらいます(鬼軍曹撮影)。
荻平の先で牧場ロードへと左折。
この先の上りはもうそれほどでないのですが、そうと知らないポンコツ先輩は相変わらずの恨み節。
私も敢えて楽だとは言わずに(心理戦)ランデブーします。
やがて、あさぎりフードパークに到着!
何とかここまでご一緒することができました。
佐野プロたちはバターチキンカレー。
私とヤーベマンはじゃがバター。
そして、ピザを皆でシェアして食べます。
ソフトクリームも楽しみ、会話も弾みます。
ここは本当に来てよかったと思える時間帯でした。
しかし、何時までもここで楽しむわけにもいきません。
気温が下がる前に出発し、下ることとします。
売店スタッフに撮影してもらい、この日初のフルメンバー写真を撮ります。
出発。
下りは楽…かと思いきや、佐野プロはじめ皆下りでも踏みます。
私は体重を活かして追いますが、斜度が緩くなるとやはり追いつけません。
思いの他脚を使って、数回攣りそうになります。
このメンバーでの走りは甘くはありませんでした。
上井出を過ぎ、再び芝川へと下ります。
もちろん、帰りの大代峠は勘弁してもらい、直進。
トンネルを避けて旧道を走った後、富士川楽座前を通過します。
その後富士川沿い堤防下のサイクリングロードから堤防上へと出て、富士川〜蒲原へと走ります。
会話をしながらですが、ペースはいつもの単独サイクリングより速め。
脚が攣らないように用心しながら走ります。
由比からは駅前を通り、倉沢へと入ります。
佐野プロとヤーベマンはここから薩た峠経由。
爆速で上っている佐野プロ達を見られたのは大きな収穫でした。
鬼軍曹とれーじさんは迷った挙句後を追います。
ポンコツ先輩とポンデ(私)は迷いなど微塵もなく海沿いへ。
海沿いを流した我々と薩た峠を上った佐野プロ、ヤーベマンが同時に興津コンビニに到着しました。
彼らは峠で写真も撮っていたのに、どういうことでしょう?
やがて到着した鬼軍曹とれーじさん。
鬼軍曹は薩た峠入り口の急坂で脚が攣ったとのこと。
その状態でよく上り切ったものです。
ここで写真を撮り(れーじさん撮影)、解散。
佐野プロ、ヤーベマンに感謝の言葉を告げ、別れます。
残り4人は、清水銀座まで最後の走り。
鬼軍曹の先導ですが、明らかにここまでより速いペース。
やはり、鬼は鬼です。
とは言え、無事に4人揃ってゴール。
自走で帰るポンコツ先輩を見送り、車に自転車を積み込みます。
こうして終わったこの日の佐野プロライド。
貴重な機会をいただいたことに感謝です。
来年またチャンスがあるなら、その時はもう少し走れるようになっていたい!
もしくは、もっと走れない仲間を巻き込みたいと誓ったライドでした。
この日の走行距離は121.62kmで獲得標高は1,529m、実走行時間は5時間53分45秒で平均速度は20.6km/hでした。
この日のルートは、以下の通りです。
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