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富士山一周サイクリング(後編)

12月18日(日)に“朝霧高原&ADT+B”で走ったサイクリングの後編です。

後方で脚攣りに苦しむデローザさん程ではないにせよ、脚をほぼ使い切って山中湖に到着した私。
コンビニ駐車場でびびさんの姿を見て少し元気が出るものの、しばらく休みたい気分。
この後すぐの三国峠へのアプローチは難しいと思われました。

そこで、パノラマ台行きをパスし、追ってくるデローザさんをここで待つとみかんに申告。
ところが、みかんは許してなどくれません。
そして、デローザさんからも「自分を待たずに上ってこい」との命が。
つくづく、生かさぬよう殺さぬようの二人です。

しばらく駄々をこねましたが「あさぎりさんのペースなら5分位ですよ」との言葉についフラフラと立ち上がってしまいます。

コンビニをスタート

ひとまず横断歩道を徒歩で渡り、その先で自転車に跨ります。
序盤はほぼ平坦。
この後ちょっと上るだけかな?と相変わらずのお人好しは多少楽観。
しかし、その楽観はすぐに落胆へと変わります。

「あのカーブを曲がれば」は詐欺ローディーの慣用句。
カーブを曲がるとその先は次のカーブでしかありません。

パノラマ台へ

びびさんはみかんコーチから変速アドバイスを受けながら、スイスイと上っていきます。
そんなペースに私はつけず。
上の写真は演技でも何でもなく、まさに縁起でもない状況でした。

しかし、終わりのない上りはありません。
いや、坂はまだ上っていますが、ひとまずこの日の目的地であるパノラマ台に到着しました。
ここからの富士山を愛妻びびさんに見せたい。
そんなみかんの心が届いたのか、多少雲が出て、気持ち霞みながらも、この気温では文句なしと言える光景がそこに広がっていました。

パノラマ台にて

ひとしきり絶景を楽しんだ後、鬼のみかんコーチは言葉巧みにこの先まで上らせようとしますが、びびさんと私はもうその手に乗るほど彼を信頼していません。
デローザさんが待っていることを口実に、ここでUターンして下ります。

下りで先行し、デローザさんが待つセブンイレブンへと到着した私。
そこには、すっかり復活の狼煙をあげているデローザさんの姿がありました。
塩分補給か、珍しくスナック菓子をパクつくデローザさん。
私もここで肉まんを補給し、あさぎりフードパークまでの走りに備えます。

やがて、みかんとびびさんも到着。
補給を終えた一行は、山中湖畔のサイクリングロードへと出ます。
実は、私は平野からサイクリングロードに出るのは初めて(パノラマ台もそうでしたが)。
今までは車道を走り、ママの森を越えていました。

サイクリングロードには土や木の葉が被っている場所もありましたが、平坦で快適。
皆リラックス、のんびりムードで撮影をします。

山中湖畔にて

私も撮ったのですが、みかん撮影の写真(カメラはデローザさんのもの)の方がよかったので拝借しました。

当初予定では、ここから河口湖、西湖と湖畔北岸を走り、国道139号経由で朝霧高原へと向かう予定。
しかし、冬至三日前のこの日、日没の時間を踏まえるとそのコースではゴールが真っ暗になりそうです。
そこで、国道138号から139号直進、鳴沢から県道71号コースを提案、最短コースがよいと言うびびさんのご意向もあり、それで行くことになりました。

山中湖畔を離れると、平坦な国道138号。
もちろん、ここではみかんも先ほどまでのような走りはせず、ほぼ私の先頭固定でゆったりペースを維持します。
ありがたいことに追い風気味。
使い切った脚ですが、何の問題もありませんでした。

国道139号に入っても、秋季と異なり車の数は少なめ(一応厳冬期なので)。
しかし、片側二車線になると、いつもながら路面が荒れて走りにくいことこの上ありません。
石畳かと思うような路面を、我慢しながら進みます。

そして、この頃からでしょうか。
我々の後ろに一人のサイクリストがつきます。
ゆったりペースの私達に先行するのかと思いきや、そのまま追随。
私は先頭を走っていたためこの時はよくわかりませんでしたが、この“小僧”は14歳の少年でした。

河口湖大橋への分岐を過ぎると、道は次第に上り坂に。
出力を変えずに走るため、斜度が増すと遠慮なく速度は落ちます。
そんなペースにも小僧は追随。
どうやら前に出て先に行く気はなく、一緒に走りたいようです。

道は再び片側一車線に。
短い上りと平坦が繰り返されます。
そんな道でも、びびさんは快調についてきています。
そして、小僧も。

やがて、道の駅なるさわ手前で私が左に折れます(一旦道を間違えましたが訂正)。
この日の富士山のコンディションならぜひ立ち寄りたかったなるさわ活き活き広場へと皆を誘います。

なるさわ活き活き広場にて

ここで、小僧に確認。
忍野在住だと言う小僧は、特に今日の目的地もない模様。
自転車好きで、箱根を越えて小田原まで走ったりもするとのことで、実力はあるようです。

道の駅なるさわにて小休止。
小僧は我々のバイクに興味津々の模様。
そりゃそうでしょう。
みかんと私はこれまで数十年の経験を経て組んでいるバイク。
デローザさんは我々の数十年分をわずか数年で経験して選んでいるバイクです。

道の駅なるさわを出て、一行はさらに進みます。
やがて、県道71号の分岐を左折、入り口の8%の上りに差し掛かります。
ここで私はやや(いやかなり)力を入れて踏んでみますが、びびさんはしっかりと後ろについています。
着実に力がついているようです。

そして、緩斜面に。
マイペースのまましばらく走り、その後撮影のため少々先行します。

県道71号にて

皆実によい笑顔です。
この道は、サイクリストを笑顔にしてしまう環境が整っているのです。

撮影を終え、集団復帰して前に出ます。
しばしゆったりと走っていると、突然みかんが猛スパート。
デローザさんによると、上りにも関わらずブーンというホイールの回転音が耳に残る程だったとのこと。
呆気にとられる一同でしたが、私はついつい習性でその背中を追ってしまいます。
もちろん、追いつくわけなどないですが、フォトアタック潰しの冗談のつもりで。

それでも余裕で間隔を開けたみかん。
ストップし、苦笑いの私の写真を撮ってくれました。

県道71号にてみかん撮影

その場に佇み他のメンバーを撮るみかんに先行。
中途半端な距離感で前を行くことになります。

すると、背後に気配が。
小僧が一人で抜け出し、ついてきました。

私も脚は一杯でしたが、フラペ・チノパンの小僧に負けるわけにもいかず。
いや負けてもよいのですが、特に小僧が前に出る気配もないので、上りで数回加速を試みます。
しかし、切れません。
ま、所詮私の脚なので仕方ないのですが、どことなく悔しい。
そこで、息をあげている小僧に「前に出ないと強くなれないぞ」とかつて散々聞いた台詞を注ぎます。

しばし躊躇していたものの、意を決して前に出る小僧。
私はあえてつかず、見送って脚を休ませます。
すると、100m程先で明らかに失速する小僧。
それを見た老獪な大人は、小僧に現実を見せるため再加速(実に大人げない)。
今度はつききれない速度差で先行し(心の底から大人げない)、そのまま大室山西展望台まで逃げ切りました。

やがて展望台に到着した小僧。
明らかに不本意なようでしたが、残念ながら経験とコース知識、そして機材が違います。
しかし、これは私もみかんも通ってきた道。
様々言い訳をしながらも、現実を直視してだんだんと強く(そしてずるく?)なっていくのです。

みかん、びびさん、デローザさんも展望台へと到着。
南アルプスの山々は気温の高さにやや霞みでしたが、たっぷり載った雪は白く輝いていました。

大室山西展望台にて

再び一団となって展望台をスタートします。
ここは、本日のKOM。
この先は基本的に下りです。

ドクタービレッジ手前の長い下りになると、今度は私が先頭から飛び出します。
ここまでのみかんとの走りで昔の虫が疼き、どうもお遊びをしたくなっていたようです。
別格の体重を持つ私の下りでのアタックに追随できる者など・・・と思いきや、下りの直後、平坦からの上り返し手前でみかんが私を軽く交わしていきます。
後で知ったのですが、下りで私を追った小僧(懲りない)にまたもや大人の実力(いろんな意味で)を見せつけてきた模様。
びびさんにも後に指摘されましたが、男っていくつになっても子供です。

上り返しで失速する私を絶妙なペースで誘導してくれる心優しきみかん。
いや、もういいから先に行けよ!と思いながらも、やはりペダルを踏んでしまう悲しき習性です。

富士ヶ嶺交差点で後方を待とうとみかんに提案。
ストップし、皆の到着を撮影します。

富士ヶ嶺到着

これも後に知ったのですが、ここまでの走りで力尽きた小僧は失速。
結果デローザさん、そしてびびさんにもパスされて実に悔しそうだったとのこと。
よいよい、それが最高の経験となるのです。

そして、ここからは朝霧カントリークラブ前を通ってのんびりあさぎりフードパークへ。
フードパーク到着は15:00過ぎでしたが、何時だろうかここで食事は我々のお約束です。
小僧にも声をかけますが食事はしないとのことだったので、この後日没までの時間を考えて国道139号ルートで帰しました。

ここまで悲喜交々の我らメンバーは、まずミルクコーヒーで乾杯。

あさぎりフードパークにて

その後、次々と運ばれてくる料理が食卓を賑わします。
本来はセルフサービスの青空キッチンですが、この季節のこの時間に食事をしているのは我らだけ。
親切なスタッフが席まで運んでくれました。

あさぎりフードパークにて

バターチキンカレー、あさぎりチーズのピッツァ、じゃがバター、皆思い思いのメニューを口に運びます。
ここでの食事に合わせ、最小限の補給で切り抜けてきたこともあり、実に美味です。

二次会は店内に入り、スイーツで。
さすがに外で冷たいものを食べるには厳しい時間帯になってきていたからです。
私はデローザさんと同じく、ソフトクリームエスプレッソで。
誰も規則正しい夕食までの時間など考えていません。

あさぎりフードパークにて

いつまでもゆっくりしていたいのですが、この日のゴールはここではありません。
車が置いてある我が家まで、ここから約27kmあります。
いくら下りとは言え、陽が沈むと途端に寒くなるので要注意。
もっとも、この日は冬至間近とは到底思えない暖かさでしたが。

重い腰を上げ、農道から県道71号へと下ります。
夕日は毛無の山々に沈みかけ、柔らかく色づいた富士山はまた格別。
この日は本当に360度どこからでも富士山が見える、またとない富士山一周日和でした。

朝霧高原の夕景

朝霧高原の夕景

朝霧高原の夕景

ここまで来て心配なのは、暗くなること。
私は路面状況を熟知しているコースですが、皆にとっては不安でしょう。
特に、びびさんが怖い思いをしては元も子もありません。

途中、横移動する国道469号では緩い上りが二か所。
ここで「下りのみでなかった」と後にボヤいていたのはデローザさん。
びびさんを気遣っての台詞か、それともご本人の脚が辛かったのか。
いや、フードパークであれだけ補給したのですから、当然前者でしょう。

そこそこペースを上げながら下り、自宅到着は薄暗くなった頃。
何とかギリギリで間に合いました。
しかしその直前に私のメーターがホワイトアウト。
画面が消え、ここまで走ってきた今日の記録は消え去りました。

コースマップによると、この日の走行距離は141.80kmで獲得標高は2,090m、実走行時間はわかりませんが、平均速度は20km/hをほんの少し超えた位だと思われます。

ともあれ、様々な場面で色々と楽しめた朝霧高原&ADT+B一周年イベント。
本日の主役びびさんにお楽しみいただけたようで、企画としては大成功です!

皆それぞれの課題を抱えつつも走るこの4名。
来年もぜひまたよろしくお願いします♪

この日のルートは、以下の通りです。


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コメント

あさぎりさん!!
最高に有意義な自転車ディをありがとうございました!
みかんコーチが、ずっと「足が売り切れになった状態での合流だからね」と言っておりましたが、みなさんの力の凄さに、このくらいの合流がちょうどいいんだと、実感しました。
ホテルに来たコーチは、顔のあらゆる所からセメダインが出ておりましたが(笑)

ADT+Bになってからの76㎞!だけでも色んなことがありましたー!!
チーム名を使って頂き光栄ながらも、実はピコ太郎にあやかり「あぁ・どうして・つらいんだ・びびだけ」の日々。
最近は、すこーーーし「あれ?・どんどん・楽しい・bicycle!」になりつつ!?
金城さんも「本来自転車は楽しいものだ」と言っていたし!(by弱ぺ)

朝霧高原での食事が私のやる気の一部なので、出発go!がなかったら根っこが生えるところでした。

本当に、みかんコーチの加速は、あれはダメなやつです(°Д°)
それよりも、小僧君を追い抜かして行ったスーパー自転車に乗っている大人のスリーメンのみなさんは、┐( ̄ヘ ̄)┌やれやれの少年でした(笑)
後ろを向いて「あの二人はー!」と言おうとしたら、デローザさんも右から加速していきましたから(爆)(笑)

ご家族にもお会いできて嬉しかったです!!!
ありがとうございました!!

投稿: びびー | 2016/12/24 14:07

びびさん、ありがとうございます。
本当に、この日は(も)最初から最後まで楽しく走れました。
それは、決して誰かのおかげではなく、楽しもうという意思を持って集まった一人ひとりの心が生み出したものなんですよね。
だからこそ、当初の計画から内容がズレても皆文句も言わず受け入れるのだと思います。
ただ、山中湖への到着時間に関しては、私の予想よりも大幅に遅れ、申し訳ございませんでした。
みかんコーチは内心冷や冷やしていたのではないでしょうか?
厳冬期だけに、肝もさぞかし冷えたことでしょう。
ADT+Bの解釈に関しては、さすがとしか言いようがありません!
今後のコース設定やペース配分にも目を光らせ、アップダウンでテンパるびびさんにしないようにせねば!と固く心に誓いました。w
合流時の私はセメダインこそ鼻からだけでしたが、ボロ雑巾で申し訳なかったです。
その分、小僧(ペチーノと命名しましょう!)が参加してからはヤケクソ気味におかしなテンションになりましたが、それもまたお楽しみいただいたようで何よりです。
是非是非、来年もまた愉快な仲間とみかんを封じ込めるサイクリングにお付き合いください♪

投稿: あさぎり | 2016/12/24 15:32

何度読んでも楽しいですねー!
スーパー楽しかったー!!
ペチーノくん(自転車の名前?)は、さすがに私に抜かされた時は悔しかったようで「週末にビンディングだ・・・果たしてそれだけなのか・・」とブツブツ呟いておりました(笑)
そこらの人よりもスーパー自転車軍団のメンバー加わってしまったのも露知らず?(笑)
でもあの走り方でビンディングにしたら、転びそうだなぁ。

つねに綺麗な富士山を見ながら走り、初めて赤富士を見ることが出来たり。長い下りの極寒もすごかったなー(°Д°)

こちらこそ、ちょっとした息抜きをしたいときでかまわないので、引き続き自転車の楽しさを教えてください!
宜しくお願い致します!!

投稿: びび | 2016/12/24 16:26

いや~本当に。
できることなら、明日にでもまた走りたいくらいですよ、後半だけ。w

ペチーノは、フラペ・チノパンの略です。
ちょっと長いので、略してみました。
彼がビンディングを手にするのはまだちょっと早い気がします(私がそれを手にしたのはロードに乗って2年ほど経ってからでしょうか)。
憧れがあった方が、道具への思い入れも増しますからね。
「果たしてそれだけなのか・・・」微笑ましいです。

長い下りは正直余計だったかなとも思いましたが、あれがないとびびさん物足りないかと思って、当初のみかんコーチ案(フードパークゴール)を変更してもらいました。
でも、あの朱色に染まる富士山見られたからよしですよね。(^^)

自転車は本来楽しいもの! いずれ苦しみも楽しさに代わる時が来・・・るかな? (^^)
びびさんが私を置き去りにするようになるまでは、ご一緒してください。

投稿: あさぎり | 2016/12/24 17:25

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