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Canon PowerShot G9 X

サイクリング(ロードバイク)時のカメラは何がよいのでしょう?
これは、私にとって永遠のテーマ(大袈裟)です。

これまで、Canon IXY DIGITAL50にはじまり、FUJIFILM FinePix F200EXR、RICHO GR DIGITAL Ⅱ・Ⅲ、Panasonic LUMIX DMC-LX3、Canon PowerShot S100・S120、SONY Cyber-shot DSC-RX100FUJIFILM XF1Canon PowerShot G7 XPanasonic LUMIX DMC-GM1SFUJIFILM X70などを使用してきました。

その中でも、近年一番この用途に向いていると感じたのが、Canon PowerShot G7 X(以下G7X)です。
広角24mmスタート(35mm判換算)の4倍ズームレンズを備え、コンパクトデジカメとしては大きめの1.0型CMOSセンサーを搭載、サイクルジャージの背中ポケットに無理なく入るサイズで、操作しやすいインターフェースを実現していたからです。
実際、このカメラは一年以上に渡ってサイクリングの友となり、様々なシーンを記録してきました。

そんなG7Xですが、ちょっとネックだったのは重さです。
サイズ的に無理はないのですが、厚みがあり重心が外に向くせいか、ポケットに入れるとずしっと感じます。
走行距離が伸びてくるとこれが地味に響き、身体の重心を取るために真ん中のポケットに移し替えて走っていました(通常カメラは取り出しやすい右ポケットが好み)。

そんな中、キヤノンはこの1.0型センサーを用いたPowerShot Gシリーズのバリエーションを次々に増やしていきます。
換算600mmまでの高倍率ズームを搭載したPowerShot G3 X、EVFを内蔵し使い勝手をよくしたPowerShot G5 X、より小型・軽量にこだわったPowerShot G9 X、最新の映像エンジンDIGIC 7を搭載した後継機PowerShot G7 X Mark Ⅱです。

サイクリングカメラとしてのG7Xの重さが気になっていた私は、今回それをPowerShot G9 X(以下G9X)へと換えることにしました。
なぜなら、G9Xの大きさ、重さはこれまでベストバランスだと考えていたCanon PowerShot S120(以下S120 )に近いのです。
G9Xの重さはバッテリー、メモリーカードを含んで約209gで、S120の約217gより軽くなっています。
そして、厚み(奥行)こそ1.8mm厚いものの、幅と高さはそれぞれ2.2mm、1.1mm小さくなっています。

もちろん、それに伴い割り切るべき点もあります。
G7Xと比較し、G9Xでは以下の点に注意が必要です。

・光学ズームが換算28~84mm(G7Xは24~100mm)
・レンズの開放F値がF2.0~F4.9(G7XはF1.8~F2.8)
・背面液晶モニタが固定式(G7Xは上側180度チルト)
・背面コントローラーホイールがなくボタン類も少ない

最も大きな違いは、レンズの画角でしょう。
特に、広角端が換算28mmであることは、風景を多く撮るサイクリング時においては少なからず影響があります。
しかし、G7Xの(特に最短撮影距離付近での)広角端画質には不満が残っていたことも事実。
ここは、無理ない設計での画質に期待したいところです。

他に、コントローラーホイールがないことによる操作感への影響は大いに懸念していましたが、これは実際に使い込んでみないとわからないと割り切りました。

そんなわけで我が家にやってきたG9X。
カラーはちょうど在庫があったブラックを選択しました。
早速、パッケージを開けてみます。

PowerShot G9 Xパッケージ

取り出したのは、カメラ本体、バッテリー、充電器のみ。
G9Xはカメラ本体でのUSB充電に対応しているため、充電器は必ずしも必要ではありません。
ただ、私はバッテリーを取り出して充電器でチャージする癖がついているので、こちらを使用します。
チャージ用のUSBケーブルでなく、充電器を標準セットにする(USBケーブルは別売)あたり、キヤノンの考え方なのでしょう。
もっとも、充電端子は標準的なmicroUSB(Btype)なので、既にお持ちの方も多いと思います。

取り出したもの

さて、本体ですが、これはショップで実物に触れていたため、そのサイズ感はわかっていました。
それにしても小さく、軽い! これはちょっとした感動です。
実際、1.0型センサー搭載でその大きさ、軽さに衝撃を受けたSONY Cyber-shot DSC-RX100と比較しても30g以上軽いのです。

PowerShot G9 X本体

G7X同様、レンズの周りにはコントローラーリングが備えられています。
背面のコントローラーホイールが省かれている分、このコントローラーリングは各種操作にて多用することになります。

次に、背面を見てみます。

PowerShot G9 X本体背面

実にシンプルです。
逆に、これだけで大丈夫なのか?と不安になるレベル。
この時点では、タッチパネルでの操作を多用する必要があると覚悟をしました。
なお、再生ボタンは本体上面に移動しています。

PowerShot G9 X本体側面

本体側面のカバーを開けると、USB充電用を含む端子類が現れます。
カバーのつくりはちょっとチープで、耐久性に不安を残します。
このあたりは、FUJIFILM X70のようなつくり込みに期待したいところです。
ただし、先述の通り私はUSB充電を多用しないので、それほど問題にはならないでしょう。

私の主目的はサイクリング時の使用なので、ストラップは装着しません(背中ポケットに入れる際邪魔になるため)。
しかし、子供たちとの外出など、ちょっとした撮影場面でも活用したいので、カラビナのついたポーチを購入します。
今回選択したのは、HAKUBAのシューティングケース(M)と言うもの。
店頭で購入しましたが、メーカーWEBサイトを見るとどうやら既に製造していないようです。
同様のサイズでの後継モデルはピクスギア タフ03 Mなので、これでちょうどよいサイズでしょう。

さて、実際に撮影に持ち出してみます。
このカメラの本領発揮!サイクリングシーンでの使用感です。
一口にサイクリングと言っても色々ありますが、私の場合ロードバイクで50~150km程走るものを想定しています。

いつも通り、汗除けのビニール袋にカメラを包み、サイクルジャージ背中ポケットに入れます。
やはり第一印象は軽い! 小さい!
かつて愛用していたPowerShot S120の懐かしい感覚が蘇ります。
当時と同じく、右側のポケットに入れてスタートしました。

自宅から富士市へ。
下り基調で時折平坦が混ざるコース。
背中のカメラは、その存在を忘れるほどです。
むしろ、真ん中のポケットに入れているiPhone 6 Plusの方がより主張していました。

陸橋でのダンシングでも、跳ねる感じはなし。
その先で歩道橋へと上り、この日初めての撮影をします。

PowerShot G9 X広角端での撮影

この写真は広角端、換算28mmでの撮影です。
少なくともこのシーンでは、G7Xとの差換算4mm(広角側の4mmは結構大きいのですが)を意識することはありませんでした。
なお、画像は特に表記ない場合、Pモードでの撮影、JPEG撮って出しでリサイズのみしています。

友人と合流し、富士川沿いを走ります。
そして、新東名高架下で一枚。
こちらも広角端での撮影です。

PowerShot G9 X広角端での撮影

使い勝手は思ったよりもよく、コントローラーホイールがないことの違和感はすぐにぬぐえました。
少なくとも撮影においてタッチパネルを使用するケースはほとんどなく(Pモード撮影)、ボタンとコントローラーリングの併用で行えます。
撮影時にタッチパネルを使うのはAFポイントの移動(これはG7Xでも同様)程度と言う印象でした。
レンズ周辺のコントローラーリングで露出補正がダイレクトに行え、これは逆に好印象です。

ちょっと慣れないのは、再生ボタンの位置(上面)でしょうか。
私は撮った画像をすぐに確認する癖があるため、頻繁にこのボタンを使用します。

また、画像の削除に関しては、再生後に[設定ボタン]-[設定ボタン]-[コントローラーリング]-[設定ボタン]と4アクション必要なので、手間はかかります(タッチパネルを使わない前提で)。

この後、30km程アップダウンのある道を走りましたが、走行中はカメラのことを忘れていられます。
右ポケットにカメラを入れておいても、腰の痺れや痛みはおきません。
やはり、小ささ、軽さは正義なのです。

途中、見かけた祭りの光景を撮影します。

PowerShot G9 Xでの撮影 title=

こちらの写真は望遠端寄りで撮っています。
G7Xと比較すると望遠端も短い(換算84mmと100mm)ですが、少なくともここでは違いを意識せずとも済みました。

朝から数枚撮って感心したのは、逆光への耐性です。
これに関しては、G7Xを上回っている感覚。
レンズ構成の関係なのでしょうか。

PowerShot G9 Xでの撮影

PowerShot G9 Xでの撮影

どちらの写真も、もろに晴れの太陽が写り込んでいますが、コントラスト低下も見られず、目立ったゴースト・フレアもありません。
画像処理をしていないため暗部は落ち込んでいますが、持ち上げるとしっかりと写っています。
下の写真は、Adobe Photoshop Elementsにてシャドウを明るくしたものです。

PowerShot G9 Xでの撮影

PowerShot G9 Xでの撮影

この日は、国道300号(本栖みち)を走り、あさぎりフードパークへ。
そこで開催されていたシクロクロスミーティング C1を観戦しました。

以下は、そこで撮影した写真です。
なお、それぞれ明るさ、コントラストを調整済み、一部はトリミングをしています。

PowerShot G9 Xでの撮影

PowerShot G9 Xでの撮影

まずはスタートシーンです。
連写は使用していないため、一枚ずつシャッターを切っています。
スタートからほど近い地点で撮影していたこともあり、一枚目と二枚目の間にはシャッターを切れませんでした。
JPEG、Lサイズでの撮影でしたが、やはりタイムラグが発生します。
この辺りは、G7Xと同じ感覚です。
次にシャッターが切れたのは、選手の後ろ姿でした(90MB/sのSDXCカード使用)。

その場に留まり、次々と周回してくる選手を撮影します。

PowerShot G9 Xでの撮影

PowerShot G9 Xでの撮影

当初は置きピンにしてタイミングを計ってのシャッターとしていましたが、慣れると合焦から行えるようになりました。
相変わらず連写モードは使用しないため一発勝負になりますが、よく期待に応えてくれていると思います。
極端に距離が変わらないAF動作であれば、十分に俊敏です。

PowerShot G9 Xでの撮影

PowerShot G9 Xでの撮影

PowerShot G9 Xでの撮影

PowerShot G9 Xでの撮影

さらに慣れてきたので、今度は流し撮り的に。
ただし、Pモードでシャッター速度も速いので、それほど流れません。
逆に言えば、歩留まりは上がります。
数十枚撮って、極端なピンボケは2~3枚程でした。
次の機会には色々と設定を弄って撮ってみたいと思わせてくれる潜在能力を備えています。

他、画質面に関してはほぼG7Xと同様と考えてよいと思います。
G7Xに関しては各シーンでの実写例も掲載していますので、そちらをご覧ください。

繰り返しになりますが、このカメラの真骨頂は定評ある1.0型CMOSセンサーの画質を小さく、軽く持ち歩けることにあります。
使い勝手を追求するのであれば、G7XやMark Ⅱ、DSC-RX100シリーズを購入する方がよいかもしれません。
しかし、少なくとも私のサイクリングにとっては、現時点でのベストバランスであることは間違いありませんでした。

肌身離さず持ち歩け、サイクリングに限らず活用シーンが増えてくるであろうG9X。
これからの付き合いが楽しみで仕方ありません。

  

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