« 富士山は幻のように | トップページ | 広見公園の桜 »

Panasonic LUMIX DMC-GM1S

今回ご紹介するのは、ミラーレスデジタルカメラ、Panasonic(パナソニック)のLUMIX DMC-GM1Sです。

このカメラの特徴は、なんと言っても「小さい」こと。
マイクロフォーサーズマウントはもともとカメラやレンズを小型化しやすい規格ですが、その中でも抜群に小さいのがこのカメラです。
まるでコンパクトカメラのような見た目(キットレンズを装着した場合)で、レンズ交換式カメラとは知らなければ気付かない程です。

なぜこのカメラを手に入れたかと言えば、その小ささ、軽さと写りとのバランスに期待をしたからです。
2016年に入り手持ちのカメラを整理したため、この直前手元にあるカメラはデジタル一眼レフ2台(EOS 5D Mark ⅢEOS 7D Mark Ⅱ)とコンパクトデジカメ(PowerShot G7XSTYLUS TG-2 Tough)に集約されていました。
画質や使い勝手にもある程度こだわりながら、可搬性を高めたい。
そんな目的でこれらの間をつなぐのが、コンパクトなミラーレスカメラとなるわけです。

マイクロフォーサーズのセンサー面積はその名の通り4/3型で、1インチのPowerShot G7XとAPS-CのEOS 7D Mark Ⅱとの間。
1.5型のPowerShot G1X Mark Ⅱよりやや狭い程度で、決して大型とは言えません。
しかし、(デジタルとしては)長い歴史もあり、技術的にもこなれています。
暗部ノイズなどはある程度覚悟し、さらに(明るいF値のレンズでなければ)ボケも控え目であることは承知の上で購入しました。

今回購入したのはカメラのキタムラオリジナルのセット。
通常の標準ズームレンズキットであるDMC-GM1SKに、電動ズーム機構を備えた望遠ズームレンズLUMIX G X VARIO PZ 45-175mm / F4.0-5.6 ASPH. / POWER O.I.S.を組み合わせたセットです。

LUMIX DMC-GM1S

このセットは既に販売がほぼ終了しており、現在(2016年3月下旬時点)は店頭在庫(展示処分品)が残るのみとなっています。
それだけにお値ごろ感も極まっており、コンパクトデジカメ同様の使い方ができるレンズ交換式デジカメとしての価値はより高まっています。

カラーはブラウンを選択(と言うよりこれしかなかった)。
早速取り出してみます。

LUMIX DMC-GM1S

LUMIX DMC-GM1S

上二枚目の写真は、撮影可能な状態までレンズを繰り出したもの(キャップはしたままですが)。
キットに付属するレンズLUMIX G VARIO 12-32mm / F3.5-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.は格納式のため、撮影終了後はさらにコンパクトになります。

その大きさを、愛用のCanon PowerShot G7Xと比較してみました。

大きさを比較

大きさを比較

いかがでしょう。
レンズが格納状態でも、さすがにレンズの出っ張りはGM1Sの方が大きくなります。
それでも、本体サイズ自体はGM1Sの方が小さく、そのコンパクトさが際立ちます。

さらに、重さを比較しても、G7Xの約304g(バッテリー、メモリカード含む)に対しGM1Sが約274g(同)となり、レンズ込みで約30gもGM1Sが軽いことになります。
だからと言ってチープなつくりかと言うと決してそんなことはなく、むしろ高級感もあります。

ただし、35mm判換算でのズーム範囲はG7Xの24-100mm相当に対しGM1Sは24-64mm相当と望遠側が弱く、さらに開放F値もF1.8-2.8のG7Xに対しGM1SはF3.5-5.6と暗くなっています。
比較する際には、これらも考慮に入れる必要があります。

早速、撮影をしてみました。
まずは、PowerShot G7Xとの比較をしてみます。

GM1Sにて撮影

G7Xにて撮影

上の二枚の写真は、一枚目がGM1S、二枚目がG7Xで撮影したものです。
三脚を使用していないので厳密に構図が合っていませんが、雰囲気は感じていただけるでしょうか。
どちらもJPEG最高画質で、Pモードでの撮影となっています。

等倍切り出しでも比較してみましたが、屋外手持ちと言うことで厳密な比較にはならないため差し控えさせていただきます。
私の印象では、この両者は画づくりの方向性は違うものの、甲乙つけがたい写りです。
センサーサイズに差があることを考慮すると、G7Xの優秀さを再実感しました。
もちろん、GM1Sに関してはレンズ次第で写りが変わることは承知しておく必要があります。

続けて、梅から桜へと移り変わる岩本山公園内で撮影をします。

DMC-GM1Sにて撮影

DMC-GM1Sにて撮影

DMC-GM1Sにて撮影

DMC-GM1Sにて撮影

DMC-GM1Sにて撮影

標準ズームレンズは2.67倍と、この手のキットレンズにしても控え目なズーム比率です。
しかし、広角側が24mm相当からのスタートと広いので、広大な風景や室内での集合写真などを撮影する際には便利に使用できます。
逆光にもかなり強く、フレアやゴーストも素直な出方で画づくりに使えると感じました。

DMC-GM1Sにて撮影

DMC-GM1Sにて撮影

反面、やはり望遠端に関しては不足すると感じる場面もあり、万能ではありません。
そうした意味でも、望遠ズームレンズを一緒に持ち歩いた方が、撮影の可能性は広がります。

そんな望遠ズームレンズ、LUMIX G X VARIO PZ 45-175mmを装着して撮影してみます。

LUMIX G X VARIO PZ 45-175mmを装着

LUMIX G X VARIO PZ 45-175mmを装着

上の写真は同じ場所から撮影。
一枚目が広角端90mm相当での撮影、二枚目が望遠端に近い314mm相当で撮影したものです(望遠端は350mm相当)。
縮小しているのでわかりにくいですが、正直デジタル一眼レフ+高性能ズームレンズの画と比較すれば、その甘さがわかるレベルです。
しかし、350mmまでの望遠レンズがこのサイズ、この軽さ(わずか210g)で収まると言うのは驚異的で、これはマイクロフォーサーズならではのことです。
しかも、パワーズームで滑らかに動き、手ブレ補正も内蔵しているのです。

このレンズもそこそこ逆光に強く、安心できます。
下の写真は、雲間から覗く朝日を撮影したものです。

LUMIX G X VARIO PZ 45-175mmを装着

レンズを標準キットレンズに戻し、飲食店での撮影をします。
正直、マイクロフォーサーズは暗さに強くない(暗部ノイズが出やすい)と思っていたのですが、その画質進化には驚きました(以前使用したE-PM2と比較して)。
下の料理の写真はISO3200ですが、気軽に撮るには全く問題ありません(カラーバランスは若干調整)。

DMC-GM1Sにて撮影

DMC-GM1Sにて撮影

DMC-GM1Sにて撮影

DMC-GM1Sにて撮影

前述の通り、センサーサイズとレンズの開放F値の関係で、さすがにボケは控え目です。
しかし、料理を撮る際にあまり被写界深度が浅いと、それはそれで気軽に撮れないことも事実。
画づくりを過度に追求しないのであればこれで充分、かえって安心できるかとも思えます。

さて、実は私がこのカメラにこだわったのは、サイクリングの際に使用できないかと思ったからです。

数々のカメラをサイクルジャージの背中ポケットに入れて走りましたが、どれも一長一短がありました。
今はPowerShot G7Xが自分の中ではベストなのですが、サイズの割に重いのと、広角での近接撮影画質に不満が残っていました。
これまではミラーレスカメラを背中ポケットに入れると言う発想が生まれませんでしたが、GM1Sを見た際に「これなら」と思えたことも事実です。

そんな訳で、サイクリングに持ち出してみました。
ストラップと環を外し、標準レンズを装着した状態で背中ポケットに。
意外にも(いや想定通りか)すんなり入りました。

さすがにレンズの出っ張りは大きくポケットは膨らみますが、重量感はG7Xよりありません。
重量バランスもよく、走っていてのストレスはほとんどありませんでした。
これは嬉しい想定外です。

もうひとつの想定外は、AFの速さ、正確さ。
これに関しては、明らかにG7Xを凌駕しており、レリーズのレスポンスも含め撮影時の快適性は数段上です(ただしシャッターボタンのストロークは深め)。

しかし、G7Xと比較した時の画質差に関しては、期待したほど大きくない(ほぼ同等?)と感じたことも事実です。
もちろん、単焦点や明るいズームレンズを使えば画質も向上し、撮影の幅も広がるでしょう。
が、それではサイクルジャージのポケットに入りにくくなり、本末転倒です。

また、撮影開始までのアクションに関しても、G7Xの方が良好です。
取り出して電源ボタンのワンアクションで撮影可能となるG7Xに比べ、GM1Sではレンズキャップを外し、レンズを繰り出し、電源を入れると言うスリーアクションが必要になります。

以上、サイクリングカメラとしては優れている点、今ひとつな点もあります。
それでもこの画質でこのサイズ、軽さと言うのは充分魅力的です。
撮影のポイントで立ち止まり、じっくり撮影をするにはGM1Sの方が適しているでしょう。
反面、バイクに跨ったまま取り出しサッと撮る場合には、G7Xの方が適しています。
こうなると、G7Xより小さく軽いPowerShot G9Xが気になるのが困ります(広角端は28mm相当からですが)。

だからと言って、GM1Sの魅力が薄れる訳ではありません。
常に傍らに置いておくカメラとして、またレンズ交換により望遠ズーム等をあわせ活用できるカメラとして、気軽な撮影から、こだわった使い方までの「幅」は明らかにコンパクトデジカメより広くなります。

モデル末期の今、コストパフォーマンスに優れたこのカメラ、もし在庫を見つけられれば魅力的な選択肢となりますね。

  

|

« 富士山は幻のように | トップページ | 広見公園の桜 »

モノ好き!」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/91738/63424763

この記事へのトラックバック一覧です: Panasonic LUMIX DMC-GM1S:

« 富士山は幻のように | トップページ | 広見公園の桜 »