東海道サイクリング(後編)
1月24日(日)にSさんとともに走ったサイクリングの後編です。
大代峠を下り、松野で当初予定の富士川沿いコースを変更した二人。
「蓬莱橋」にてこの日二度目の富士川を渡り県道76号を直進、富士宮市街へと続く上りへと入ります。
白尾山公園付近へのこの上りは一部を除きとても緩やか。
先ほどの大代峠への上りとは全く異なります。
ゆったりとしたペースで頂上を越え、富士宮市街へ。
下る途中で富士山を撮影し、そのまま富士山本宮浅間大社へと進みます。
昨年、枝垂れ桜のきれいに咲く季節に、共に訪れた浅間大社。
この日は境内には入りませんでしたが、大鳥居越しの富士山を楽しみました。
ここからの富士山は、右裾が霞んでいます。
雪が強風に舞いあげられているかのようでした。
撮影だけしてそそくさと退散。
ぐずぐずしていると、周囲に漂う富士宮やきそばの香りにノックアウトされそうだからです。
商店街を少し走り、JR身延線の富士宮駅へと進みます。
ここで、Sさんは富士宮駅を撮影。
その間、私はちょうど太陽が隠れた雲を撮っていました。
昨年Sさんやトキちゃん達と走ったサイクリングの時と言い、どうも彩雲についているようです。
駅前から大月線を少々走り、高原(たかはら)、岩本山へと続く陸橋を渡ります。
陸橋の途中からは、富士宮市役所と富士山を撮影。
この日の富士山は、本当にどこからもクッキリと見えました。
陸橋を下り、茶畑の広がる高原付近を通りぬけます。
この日、このコースを追加したのは、勘助坂も案内したかったから。
幼少時の山本勘助が遊んだとされる勘助坂ですが、その歴史よりも新東名高速と富士山を眺める光景を堪能できる場所としての案内です。
岩本山をくぐるトンネルを抜けた新東名高速は、まるで茶畑から突如生えたかのよう。
その光景に、富士山の雄大なパノラマが重なります。
Sさんもここまで散々富士山を堪能なさっていますが、やはり格別の情が生まれた模様。
コース追加をしてよかったと思えるコンディションにも感謝です。
元の道に戻り、岩本山公園への入口を通過。
岩本山公園の梅林の様子も気になりましたが、時間と装備の関係上スルーしました。
急な坂を下り、途中で脇道に逸れて富士川沿いへ、雁堤へと入ります。
雁堤からの富士山もひとしきり撮影し、県道396号(旧東海道)に出ました。
ここで「富士川橋」にて本日三回目の富士川越えです。
Sさんもブログに書かれていましたが、この三回はすべて別の橋で渡っています。
富士川橋を渡った後は、旧東海道を一路蒲原へと向かいます。
程良いペースでJR東海道線富士川駅、新蒲原駅前を通過。
ちょうど予定時刻の13:30頃にお目当ての割烹「よし川」さんに到着しました。
兼ねてより行きたい行きたいと仰っていた念願のお店。
Sさんの願いはようやく叶いました。
早速店内へと入り、カウンターに並んで座ります。
二人揃って注文したのは、ランチの「桜えびの黄金丼」。
たっぷりの桜えびをつかったかき揚げの下には出汁も美味い半熟卵。
サクサクトロッとした食感も堪りません。
これにサラダ、香のもの、味噌汁がついて、さらにはデザートにあさぎりバニラソフトまで!
大満足の内容で税込1,000円はお値打ちです。
女将さんたちとゆっくり話をしながらの昼食。
もっとゆっくりしたいところでしたが、先もあるので40分程で失礼します。
外に出てみると、先ほどまでよりさらに西風が強くなった様子。
せっかくなので蒲原の旧宿場町を見るために、逆風の中しばらく走り、裏道へと入ります。
ゆったりと走りながら、旧五十嵐歯科医院や志田邸、歌川広重の東海道五十三次に描かれた「蒲原夜の雪」碑などを巡ります。
この「蒲原夜の雪」にはその名の通り雪に包まれた宿場町が描かれていますが、そもそも温暖なこの地にあれほどの雪が降ることは極めてまれ。
この画は広重の創作か、はたまた記憶違いかとも言われているそうです。
そんな拙い知識で案内をしながら旧東海道へと戻り、新蒲原駅付近から再び海沿いの堤防へ。
朝も通った堤防上は、今度は強烈な追い風です。
漕がずとも進むほどの強風ですが、もちろん追い風なら歓迎です。
朝からこんな風が吹いていたら、興津まで向かう元気があったかどうか?
途中、数か所で撮影のため止まると、背後から吹いている風をより感じられます。
富士川河口まで戻り、再び新富士川橋を渡ります。
時間的に余裕があったので橋を渡ったところで富士川の対岸堤防に降り、ここからふじのくに田子の浦みなと公園まで流すことに。
相変わらずの追い風に背中を押されながら、途中で富士山を愛でます。
もう本当にお腹いっぱいと言う感じの富士山撮影でしたが、とどめは田子の浦からの富士山です。
まずは、ふじのくに田子の浦みなと公園より。
展望台のてっぺんまで上って撮影します。
この時の風はもはや暴力的。
展望台に自転車を持って上ると、自転車が風に煽られ飛ばされそうになります。
スポーク数の少ないホイールがまるで凧のように風を受けています。
身体も冷えたので、早々に展望台を降り、トイレに直行。
公園を後にしました。
ここからは田子の浦港を回り込むように走り、新富士駅へのルートを取ります。
田子の浦港のしらす漁は資源保護のための休漁期。
漁協の食堂も周囲のしらす店も静かな様子でした。
ここでSさんと最後の富士山撮影をします。
潤井川河口付近から新幹線駅前通りに入り、新富士駅へ。
向かい風ですが、距離もなくペースを上げる必要もないので、それほど苦になりません。
15:30頃、予定通りの時間に新富士駅着。
Sさんは自転車を輪行袋に格納します。
次の新幹線までお茶でもと思いましたが、強風(積雪も?)の関係か新幹線は遅れている模様。
1本前の列車がまだ発車できずホームにいるとのことです。
この列車の後もまた遅れてくることが予想されるため、ここでお別れすることに。
最後は少々バタついて申し訳ございませんでしたが、二人でのサイクリングは幕を閉じました。
ホームへと上がるSさんを見送り、私は再び富士見大通りへ。
ここから国道139号(大月線)経由で自宅を目指します。
上り基調の道ではありますが、まだ脚に余裕はあり、問題なし。
富士山がほんのり色づきはじめる16:30前には自宅に到着しました。
結局、この日の走行距離は101.94kmで獲得標高は1,123m、実走行時間は5時間9分22秒で平均速度は19.7km/hでした。
Sさんとともに走った距離は80km弱でしょうか。
走行距離やコースの難度はともかく、最初から最後まで富士山を堪能でき、そして何よりも懸念された寒波の影響を大きく受けずに済んだ、充実のサイクリングでした。
誘いに応じてくださったSさんに感謝です。
この日のルートは、以下の通りです(一部車道に変更されています)。
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