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Canon EF50mm F1.8 STM (EOS 7D MarkⅡにて使用)

Canon EOS 7D MarkⅡ+EF50mm F1.8 STM

今回ご紹介するのは、Canon(キヤノン)のデジタルカメラEOS用単焦点レンズ、EF50mm F1.8 STMです。
このレンズ、発売は2015年5月と比較的新しいレンズですが、その最大の特徴は気軽に入手できる単焦点レンズと言う点です。

キヤノンの50mm単焦点レンズはこのレンズもあわせ3種類がラインナップされています(2016年1月現在)が、その中でも最も新しく、最もリーズナブルなのがこのレンズです。
ちなみに、EF50mm F1.4 USMは1993年の発売で実勢価格は4万円前後、EF50mm F1.2L USMは2007年の発売で実勢価格は15万円程度となっています(2016年1月現在)。

これらに対し、本レンズは実勢価格15,000円前後と、群を抜いて安価です。
EF50mm F1.2L USMを買おうとすると、このレンズが10本買えます。
「撒き餌レンズ」と言うありがたいのかそうでないのかよくわからない呼称がつく所以はここにあります。
このレンズの発売まで25年に渡ってその座についていたEF50mm F1.8 Ⅱの実勢価格は1万円を切っていましたから、それでもモデルチェンジで価格は1.5倍になっている状況ではありますが・・・。

EF50mm F1.8 STMが前モデルに比べ進化した点は、絞り羽根が7枚の円形絞りとなった点(前モデルは5枚)、ステッピングモーター(STM)を採用しAF時の速度、静音性が高まった点、デジタルカメラに最適化されたレンズコーティングがなされた点などです。
それぞれ、ボケの美しさ、動画も含めた撮影のしやすさ、逆光耐性の向上などが期待できます。
逆に、光学設計は前モデルを踏襲しており、前モデルの優秀さも見て取れる結果となっています。

また、従来はプラスチックだったマウント部が金属へと変更になったほか、レンズ本体の質感も高まっています。
見た目のチープさは感じませんが、距離指標に関しては相変わらず省略されており、手ブレ補正機能も備えていません。

交換レンズとしては気軽に購入できる価格帯のレンズですが、それでも廉価版のコンパクトデジカメが購入できる金額。
決して無駄にはしたくない額ではあるものの、発売からここまでの評判を見て心配ないと判断し、入手しました。

今回は、APS-Cサイズセンサーを搭載したCanon EOS 7D MarkⅡ(以下7D2)にセットして撮影した状況をお届けします。
金属マウントになっているとはいえ、あくまでも軽いレンズ。
本体重量がそこそこある7DⅡにセットするとレンズの存在感はほとんど感じられません。
パンケーキレンズほどではないにせよ、レンズ部を持ってカメラを持ち上げるにはいささか不安な程のコンパクトさです。

あえてフルサイズのEOS 5D MarkⅢにセットせず、7D2にしたのには訳があります。

昨年から使っているEF85mm F1.2L Ⅱ USMの画角は非常に私好み。
キヤノンのAPS-Cセンサー搭載カメラの場合、画角が焦点距離の1.6倍相当になるため、本レンズを7D2につけると80mm相当となり、これに近くなります。
加えて、EF85mm F1.2L Ⅱ USMでは最短撮影距離が0.95mと長いのに比べ、EF50mm F1.8 STMは0.35mと寄ることができ、最大撮影倍率も0.21倍と料理などを撮る際にも充分活用できます。

もちろん、重さ、大きさも気軽に持ち運べるものとなっていることから、旅行などに気軽に持ち出す単焦点レンズとして同様の画角を楽しみたいと思ったのです。

前置きが長くなりましたが、実際に撮影をしてみます。
まずは、正月の家族での一泊旅行で使用しました。

Canon EOS 7D MarkⅡ+EF50mm F1.8 STMにて撮影

Canon EOS 7D MarkⅡ+EF50mm F1.8 STMにて撮影

Canon EOS 7D MarkⅡ+EF50mm F1.8 STMにて撮影

Canon EOS 7D MarkⅡ+EF50mm F1.8 STMにて撮影

Canon EOS 7D MarkⅡ+EF50mm F1.8 STMにて撮影

Canon EOS 7D MarkⅡ+EF50mm F1.8 STMにて撮影

Canon EOS 7D MarkⅡ+EF50mm F1.8 STMにて撮影

Canon EOS 7D MarkⅡ+EF50mm F1.8 STMにて撮影

Canon EOS 7D MarkⅡ+EF50mm F1.8 STMにて撮影

上の写真は全てJPEG、ISOオート(上限3200)、AWBで撮影し、リサイズのみ無加工です。
最初の写真はf2.2にて撮影、三枚目の写真がf1.8開放です。
それ以外の写真は全てf2.0で撮影しています。
今思えばもっと様々な絞りで試してみるべきでしたが、お酒も入りちょっと判断力が鈍りました。

三枚目以降は薄暗い食事処での撮影となっていますが、f2.0の場合、ISO2500で概ね1/60秒程度のシャッターが切れており、被写体の動きがなければブレずに撮れる範囲です。
ただし、七枚目の写真はISO3200で1/15秒となっており、縮小してもややブレが目立つ結果となっています。

単焦点50mmレンズとして開放F1.8と言うのは決して明るいとは言えないのかもしれませんが、寄って撮れることもあり、こうした席にはまず適用可能かと思います。
ただし、被写体の動きを止めるにはさらなるシャッター速度の向上が必要であり、その場合開放F値がさらに明るいレンズを用いるか、ISO感度を上げていく必要があります。

とは言え、標準ズームレンズにはない明るさで撮影の許容幅は間違いなく広がります。

翌日は水族館(三津シーパラダイス)に行き、引き続き上記構成で撮影をしました。

まずは館内の展示での撮影です。
館内は暗く、まさに開放絞りのオンパレードです。
絞り優先で開放f1.8に設定して撮影したのはよかったのですが、ISOオートのままにしたのは失敗でした。
ISOオートのためシャッター速度は概ね1/60秒程になり(手ブレ限界)、被写体の動きに極端に弱かったからです。
こうしたシチュエーションではISOをマニュアルで設定するか、シャッター速度優先で撮影することで歩留まりは上がりますね。

Canon EOS 7D MarkⅡ+EF50mm F1.8 STMにて撮影

Canon EOS 7D MarkⅡ+EF50mm F1.8 STMにて撮影

Canon EOS 7D MarkⅡ+EF50mm F1.8 STMにて撮影

Canon EOS 7D MarkⅡ+EF50mm F1.8 STMにて撮影

ここまでの写真は比較的動きのないものを撮影した結果です。
絞りは全て開放での撮影、これまで同様JPEG撮って出し無加工(リサイズのみ)です。
撒き餌(水族館ではこの言葉がしっくりくる?)レンズとは言え、そこは単焦点の明るいレンズ、これだけ撮影できるのは御の字です。
APS-Cセンサーのカメラに装着しているため、開放でも周辺光量落ちは感じられず、その点での使い勝手はよいかと思います。

上記の通り、私の設定の問題で動きものは撮れませんでしたが、それでもいくつかは見られるものもありました。
下の写真はリサイズ後シャープネスの調整をしていますが、大きな水槽の中の雰囲気は出ているかと思います。

Canon EOS 7D MarkⅡ+EF50mm F1.8 STMにて撮影

館内から外に出ます。
ここからは、レンズの明るさをシャッター速度、ボケ味に活かすことができます。

Canon EOS 7D MarkⅡ+EF50mm F1.8 STMにて撮影

Canon EOS 7D MarkⅡ+EF50mm F1.8 STMにて撮影

Canon EOS 7D MarkⅡ+EF50mm F1.8 STMにて撮影

Canon EOS 7D MarkⅡ+EF50mm F1.8 STMにて撮影

Canon EOS 7D MarkⅡ+EF50mm F1.8 STMにて撮影

Canon EOS 7D MarkⅡ+EF50mm F1.8 STMにて撮影

Canon EOS 7D MarkⅡ+EF50mm F1.8 STMにて撮影

換算80mmの画角は、風景を余すところなく残すには狭いものです。
APS-Cセンサーのカメラ(EOS Kissシリーズなど)に本レンズをセットする際には、この点に注意が必要です。

しかし、撮影主体を決めて潔く切り取ることに関しては、かえってこの画角が好都合です。
今回のように適度に距離がある場合、広角レンズよりむしろ使いやすいケースも多々あるでしょう。
ちなみに、掲載した写真は全てノートリミングです。

AF速度に関しては、7D2の性能もあり、特に不満のない速さです。
リングタイプのUSMと比較すると速度、音ともにわずかに譲る部分がありますが、あくまでも比較してのこと。
撮影のストレスになるようなことはありませんでした。
咄嗟のシーンにも充分対応できます(もちろん、ある程度の予測は必要ですが)。
上記シーンはすべてワンショットAFでの撮影となっています。

ポートレート的な使い方も充分に可能だと思います。
確かに、ハッとするような合焦部の描写や、なだらかかつ自然に流れていくボケ味はEF85mm F1.2L Ⅱ USMには及びません。
有り体に言うと、普通によく撮れるレベルと言うことになるでしょう。
しかし、10倍以上もの価格差を考えた時、絞り開放から使えるこの写りは十分と考えられます。

50mmと言う焦点距離の画角があまり得意でない私。
しかしAPS-Cセンサーと組み合わせた時の80mm相当の画角を得て、このレンズの利用価値は私に取っても大きく高まりました。
何度も書いていますが、この換算80mmの画角を好みとできるかどうかが、APS-Cセンサーのカメラで使用するこのレンズの評価を左右します。

そして、たとえその画角に戸惑いがあったとしても、単焦点ならではの明るさや描画力を試すことには価値があります。
それにチャレンジするに際し、コストパフォーマンス含め最適なレンズであることに変わりはありません。
室内で子供を撮影する機会が多い方などには、特にお勧めのレンズです。

今後、35mmフルサイズセンサー搭載のEOS 5D MarkⅢにて使用し、その感想もUPしていきたいと思います。

  

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