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年の瀬の夕暮れ

陽が落ちていく

だるま夕陽に

そして海に

今年も残すところあと3日。
毎年のことながら、クリスマスが過ぎると年末まであっと言う間ですね。
私はと言うと、昨日も仕事で清水、沼津、富士宮とバタバタ。
そんな中、夕暮れの千本浜に立ち寄る機会がありました。

ちょうど夕陽が沈もうとする駿河湾。
風はなく、穏やかな海辺です。
そのせいもあってか、海沿いで夕陽を眺める人たちの数もいつもより多目。
ここには、年の瀬の慌ただしさはありませんでした。

夕陽はみるみる間に落ちていき、やがて海面に。
その際、水面の反射を受けてか、だるま夕陽になりました。
望遠レンズではないため分かりにくいかもしれませんが、私はこれを目にするのは初めて。
ちょっと立ち寄ってこの光景が見られたことに感謝し、次の仕事へと向かいました。

もしかしたら、これが年内最後の更新となるかもしれません。
一年間のご愛読、ありがとうございました。
皆様も、ぜひよいお年をお迎えください。

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西湖サイクリング

12月20日(日)に、サイクリングに行ってきました。
この前の週は雨で出られず、その前は大掃除等で出られずだったので、12月になって最初のサイクリングです。
いくら暖冬傾向とは言え、さすがにこの時期の三週間ぶりともなると恰好をどうしてよいのかよくわかりません。
ひとまず、真冬同様の装備で出ることにしました。

出発は9:00頃。
昼食はパスし、昼過ぎに戻る許可を得て、朝霧高原を目指します。
外に出てみると、やはりこの時期にしては暖かな陽射し。
一瞬恰好をミスしたかと思いましたが、この後標高を上げていくので問題ないでしょう。
富士山の雪は少な目ですが、きれいに見えています。

青空と富士山

三週間ぶりでどこかぎごちないクランクを回し、国道469号から大月線へと走りなれた道。
ブランクが空いた時こそ、いつものコースは落ち着きます。
大月線に入る頃にはいつもの調子に戻っていることを感じました。
後で考えれば、単に追い風だっただけでしたが。

そんな訳で、極端に遅くはならないペースで富士ミルクランド着。
久々に実走行時間を見ると、1時間は切っていました。
ここのところの不摂生で夏場より3kg程体重が増えていることを考えれば、上々です。
くどいようですが、追い風あってのことではありますが。

富士ミルクランド

ここまでの実走行時間

これに気をよくし、少しモチベーションも上げながら、先に進みます。
調子が悪ければあさぎりフードパークか富士ヶ嶺折り返しと思いましたが、少なくとも県道71号鳴沢までは走れそうです。
朝霧高原からくっきり見え続ける富士山にも後押しされながら、牧草地を進みます。

朝霧高原からの富士山

人穴の牧草地を抜け、県境付近へ。
ペースは決して速くはありませんが、順調にペダルを踏み込んで上りをクリアします。
富士ヶ嶺で富士山を撮ろうと思いますが、強烈な陽光に光、霞んでしまっていました。
そのまま通過し、ドクタービレッジ前から最後の上りに差し掛かります。

ここも無難にクリア。
展望駐車場到達時の実走行時間は1時間50分弱でした。

展望駐車場

そっけなかった展望駐車場には、ここから眺められる光景を開設した看板が新設されていました。
冬に撮られたであろう景色で、ちょうど今頃とマッチしたイメージです。

さて、ここから先は冬場に凍結が心配される道。
富士の樹海に日を遮られ、凍結や積雪があると融けにくいのです。
しかし、この日のコンディションはドライ。
日陰でも特に問題なく走ることができました。
鳴沢までの道は、少なくとも年内問題はなさそうです。

樹海の中の県道71号

鳴沢にて国道139号へと出ます。
ここで折り返し、富士宮方面へ。
時間的にちょっと余裕がありそうなので、西湖湖畔を走って回ることにします。
富士山は、相変わらず陽光に照らされ霞んでいます。

光る富士山

風穴前から西湖へと下ります。
しかし、これがちょっとだけ誤算。
県道71号は問題なかったのですが、西湖へと下る道、そして湖畔の日陰は濡れて光っています。
凍結はしていないと思われますが、乾ききれない道はウエット。
そして、凍結防止剤が撒かれ、それがタイヤで巻き上げられます。
とにかく、走っていて楽しくありませんでした。

西湖湖畔の日陰はウエット

それでも、陽が当たる路面はドライで問題なし。
湖畔西側に到達する地点からは、富士山も望め気持ちよい走りができました。

西湖からの富士山

これからの時期、富士五湖方面を走る時には、コンディションと時間帯に気をつけねばなりません。
基本的には、春まで鳴沢止まりとなりそうです。
それも、県道71号のコンディション次第ですが。

西湖から坂を上り、国道139号に復帰。
さすがに、国道139号は問題ないコンディションです。
精進湖、本栖湖とかすめ、県境を越えて朝霧高原へと戻ります。

この頃になって雲が増え、富士山はその雲の中へ。
残念でしたが、牧草地では放牧された牛がのんびり草を食む光景が見られました。

草を食む乳牛

ここからは、下り。
やはりこの時期にしては暖かいのか、向かい風気味の下りでもそれほど寒さは感じません。
順調にクランクを回しながら下り、13:30頃自宅着。

三週間ぶりのサイクリングは、走行距離91.92kmで獲得標高は1,351m、実走行時間4時間7分ちょうどで平均速度は22.3km/hでした。

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クリスマスイブの富士山

クリスマスイブの富士山

ここのところ、どうもまた撮影のタイミングが合わない富士山。
空は晴れていても雲に包まれた時間帯が多く、朝は暗くて撮れず。
そんな中ですが、昨日のクリスマスイブ、夕方の富士市内で雪化粧をし直した姿を見せてくれました。
信号待ちで咄嗟に撮影したものなので、ちょっと残念なシチュエーションではありますが。

寒暖の差が激しい毎日ですが、23日の冷たい雨が富士山を白くしてくれたのですね。
24日夜にも予期せぬ強い雨が降りましたが、この結果がどうだったか、今朝(25日朝)はまだその様子を窺い知ることはできませんでした。

さあ、一気に年の瀬。
2015年も残すところあと一週間です。
来週の金曜日はもう新年、初日の出。
その時の富士山がどうなっているのか、気になりはじめました。

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冬至の桜

桜の木

冬至に開く桜の花

先日、12月22日(火)は2015年の冬至の日。
一年で最も日が短くなるこの日、ちょうど静岡を訪れていたSさんと午後に東海道薩た峠を訪れました。
穏やかな日差しが降り注ぐ中、気温は高くちょっと歩くと汗ばむほどです。
この気温の中、富士山には雲がかかり山頂部がわずかに見えるだけでした。

そんな中、由比側から興津側へと回り込みます。
興津川河口や駿河健康ランド、三保の松原を見渡す地点でふと見ると、桜の木に白い花がポツポツと開いています。
十月桜?と思いましたが、蕾の様子を見るとどうも違うようです。
ソメイヨシノでもないようでしたが、山桜がこの暖かさに狂い咲きしたように見受けられました。

斜面に立つ桜の木に十分近づけませんでしたが、85mmのレンズで撮影、ややトリミングをすると花の様子がよくわかります。
残念ながら花の正面には回り込めませんでしたが、可憐なその様子を撮影しました。

翌日23日の祝日は凍えるような冷たい雨。
正直、気温の上下に身体がまったくついていけません。
それは、この桜も同様だったことでしょう。

また麗らかな気候となったクリスマスイブの今日(24日)。
桜の様子はどうなっているのか気がかりですが、見に行くわけにもいかず、日記をUPするにとどめます。

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浅間さんでの七五三

私事で恐縮ですが、先日娘の七五三のお参りを済ませました。
場所は、富士山本宮浅間大社、富士宮市民が親しみを込めて「浅間さん」と呼ぶ浅間神社の総本山です。
とは言え、敷居はとても低く、いつでも、どんなことでもお参りに出向く市民も少なくありません。

私はと言えば、いつも通り撮影担当。
担当とは勝手に自分で任命しているだけですが、今回は機材にも力を入れました。
撮影するカメラはCanon EOS 5D MarkⅢ
これに組み合わせるレンズは単焦点のEF85mm F1.2L Ⅱ USMです。
先月末に入手したばかりで使いこなせているとは言い難いですが、ポートレートレンズと言われるその性能に頼ってみることにしました。

当日は、朝からバタバタ。
着付けに娘を送るところからスタートです。
いったん家に戻り、自宅から妻と息子を乗せて再び街へ。
着物姿の娘を乗せて浅間さんへと向かいます。

浅間さんの駐車場に車を停め、境内へ。
まずは、手水舎で清めを行います。
妻は、娘に髪飾りをつけ、参拝の準備。
少々緊張しているのか、娘の表情は今ひとつ固いままです。

手水舎にて

髪飾りをつける

楼門をくぐる手前で、義母の知人と出会います。
お祝いの言葉を頂戴し、着物の話など、ひとしきり華が咲きます。
写真を撮らせてとの言葉に、娘もちょっと照れながら応じていました。
う~む、私のカメラの前とは表情が違います。

楼門前にて

ポーズ

話の最中、私は娘をあちこちに立たせて撮影を試みます。
しかし、ポートレートなど撮った経験がほぼない私。
遥か昔、向ケ丘遊園で開催されたキヤノン主催の撮影会でモデルさんを撮影して以来かもしれません。

陽光も眩しいため順光も厳しく、斜光だと影ができるし、やはり逆光かなどと考えてみますが、どうもまとまりません。
先日読んだ本では逆光がセオリーとのことで、露出補正を繰り返しながら撮影してみます。
瞳にキャッチライトが入らないなどうまくはいきませんが、素人なので仕方ありません。

懸命に撮影

そうこうしているうちに話が終わり、楼門をくぐって拝殿前に。
大好きなば~ばに手を引かれ、慣れないぽっくりでぎごちなく歩いていきます。
妻はお参りの受付をしに先に行っています。
その隙をついて?ば~ばとのツーショット。

楼門をくぐって拝殿前に

祖母と孫と

受付を済ませ、しばし待ちます。
土曜日昼間とあってか、他にも七五三やお宮参りなど、数組の親子が待機していました。

待合所にて

程なくして名前を呼ばれ、皆とともに拝殿へと向かいます。
この日は主役の座を娘に譲った息子も、それとなく寄り添って歩きます。
そして、縁を通って拝殿内へ。
ここで御祈祷を受けます。

兄妹

拝殿内へ

御祈祷は滞りなく済み、最後に縁起ものをいただきます。
拝殿から退出する際にも気になっていたのは千歳飴。
娘も息子も、これが楽しみなのです。

縁起ものが気になる

ここまで慌ただしくバタバタしていたので、ここではじめて揃って撮影。
しかし、後で合流するじ~じとカメラマンの私は入れません。
陽光が入り、皆眩しそうです。

記念撮影

再び楼門をくぐり、駐車場へ。
無事参拝を済ませ、この後は写真館でプロによる記念撮影です。
娘は三歳の時とは異なり、聞きわけも我慢もできるように。
まだ余力はあるようです。

あと少し

境内を後に

それでも、最後にと撮影したその顔には、若干の疲れが。
写真館に入る前にあまり疲れさせるのも困りものなので、できるだけ素早く撮影をします。
下手な鉄砲も数撃ちゃ・・・の心境です。

最後に

この後、写真館での撮影も無事終了。
その帰りの車の中では、わずかな距離にも関わらず寝入っていた娘。
重たい着物を着て慣れない出来事に、疲れたようです。

ともあれ、無事七五三のお参りと撮影は終了。
素人カメラマンも、自分なりに役を果たして満足でした。

親ばか記事、失礼いたしました。

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富士山と雪煙

12月16日午後の富士山(富士宮より)

昨日(12月17日)の富士宮は、夕方から不安定な天候。
晴れていた空に部分的な雲がかかり、雨粒が落ちてきた時間帯もありました。
そして、午後から富士山は雲の中。
その雲の中では雪が降ったようで、18日朝の富士山は暗闇の中で宝永山下まで雪化粧をしているように見えました。

しかし、そんな光景は暗過ぎて撮れず。
写真は、二日前16日午後の富士山の様子です。

この日の天気は、晴れ。
富士山頂にはかさ雲がかかっています。
そして、その雲に向かっては、山頂から雪煙が。
強烈な西風に巻きあげられた雪が、雲の原材料となっているようでした。

この週末、天気予報は晴れ。
そして、冬型で気温が下がれば、空気もクリアになるでしょう。
年末に向けて忙しい時期だとは思いますが、今年一番の富士山日和となる可能性がありますね。

さてさて、楽しみです。

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Canon EF85mm F1.2L Ⅱ USM(実写編2)

11月末に購入したCanon(キヤノン)の大口径単焦点レンズ、EF85mm F1.2L Ⅱ USMの実写編2です。

実写編1では、開放絞りにこだわっての撮影を行いました。
それは、このレンズならではの表現を味わいたかったということもありますが、それよりもカミソリと言われるピント面と浅い被写界深度をどれだけ扱えるのか、練習の意味が大きかったのです。
そんなこともあり、しばらくはこのレンズ一本で行こうと、愛用のEOS 5D MarkⅢに付けっぱなしで持ち歩いて(歩いていませんが)います。

今回もほとんどは開放f1.2での練習となりますが、今しばらくお付き合いください。

12月上旬のとある日、仕事で移動中に富士川を渡る国道1号を走っていると、富士山に雲が巻き付いたような光景が目に飛び込んできます。
これは、とその先の道の駅富士に車を停め、カメラを持って飛び出しました。
橋の上まではそこそこの距離がありますが、小走りで駆けつけます。
雲の表情は刻一刻と変化するためです。
実際、私が車中から見た時とは若干異なりましたが、それでも富士山と雲の光景を撮ることができました。

富士山

この時の絞りはf8。
絞り込めば、さすがに隅々までキリッとした画を出してくれます。
ただし、こうした用途の場合、このレンズより適したものはあります(大きさ、重さ、価格など考慮し)。
それを承知の上であれば、風景撮影に利用することも当然可能です。

富士川

撮影場所から川面に目を落としてみると、何やら棒が突き出ています。
その棒にピントを合わせ、f1.8で撮影したのが上の写真です。
この写真でもなだらかにボケているはずなのですが、遠景ではボケは余計に自然で、パンフォーカスのようにも見えます(このサイズでは)。

橋の上からの帰りは、トボトボと歩いて戻ります。
そして、途中途中で目についたものを撮影。
絞りはまたもや開放で、f1.2の練習です。

開放f1.2での撮影

開放f1.2での撮影

開放f1.2での撮影

開放f1.2での撮影

下の二枚の写真は、同じ場所から撮影したもの。
絞りは開放で、歩道脇の金網にピントを合わせたもの(上の写真)とその向こうにある建物にピントを合わせたもの(下の写真)です。
手持ちなので、厳密にアングルは同一と言う訳ではありませんが、さすがにこの絞りだと、全く別物に写ります。

手前の金網にピント

奥の建物にピント

何度も書いて恐縮ですが、私にとって85mmレンズの画角は好みです。
ポートレート等でなく、スナップや風景でも主題を決めてそれを核に画づくりをできるからです。
そして、開放f1.2の明るさとそれが生み出すボケは、その表現を盛り立ててくれます。

開放f1.2での撮影

もちろん、前回も書いた通り、絞り開放では収差もそれなりにあり、画質への影響も出ます。
しかし、その収差を解消することを目的とせず、表現の一部に取り入れたのがこのレンズとも言えます。
少し絞っての表現に関しては、この後試していきたいと思います。

ある日、自宅に戻ると、息子が妻に説教されていました。
どうやら、学校での出来事が原因のようです。
そんな様子をそっと撮影。
下手すると、今度は私が怒られると言う、緊張の場面です。

思わず手いたずらをしながら説教を受ける息子

そしらぬふりをしながら耳をそばだてる娘

EOS 5D MarkⅢの静音シャッターで、何とか怒られることなく撮影できました。
この時はf1.8まで絞っていますが、やはりこの辺りまで絞ると歩留まりはぐっとアップします。
チャンスが限られるシーンでは、f1.8~2.8を使用するのがよいでしょう。

下の写真は、怒られているのではなく、就寝前に手に薬を塗ってもらう息子と、それを見つめる娘です。
この写真も、f1.8にて撮影しています。
吹き抜けになっていることもあり普通のご家庭よりかなり照明が暗い我が家ですが、ISO6400で1/60秒のシャッターが切れています。
できれば1/125秒より速いシャッター速度としたいのですが、我が家の夜では厳しそうです。

f1.8での撮影

そして、雨の日曜日。
日中ですが、外に出て遊ぶことができません。
大好きなサイクリングにも出られず、室内でカメラをいじる私。
同じようにタブレットをいじる息子を撮影しました。
絞りは開放f1.2です。

開放f1.2での撮影

このように撮り直しが可能なシーンでは、開放を使っての練習をします。
視力があまり良くない私には、ファインダーでのマニュアルピント合わせは厳しく感じます。
大まかになら可能なのですが、極薄のピント面をコントロールするのは至難の業。
そこで、頼りになるのはやはりAFです。

あまり歩留まりが悪いと、AFを疑いたくなるのは人の常。
この日は、暇に任せてAFの調整を行ってみようと思い立ちました。
EOS 5D MarkⅢのAFマイクロアジャスト機能を使い、ちょっと調整をしてみます。
しっかりとしたピントチャートはありませんので、子供のレゴブロックで調整して見ましたが、どうもうまくいかず。
ますます疑心暗鬼になってきます。

そこで、レンズキャップとカットボードを使って再挑戦。
1mちょっと離れた場所から絞り開放で撮影します。

レンズキャップのロゴにピント

カットボードのマス目(キャップ右側)にピント

あくまでもズボラな私は、三脚を用意せず。
カメラを床(カーペットの上)に置いて保持します。

上の写真一枚目は、レンズキャップの表面、Canonロゴにピントを合わせて撮影しました。
AFフレームは中央のものを選択します。

そして二枚目は、AFフレームを右側にずらし、カットボードのマス目にピントを合わせて撮影。
このサイズではわかりにくいかもしれませんが、少なくとも私の目ではしっかりと狙ったところにピントがきていました。

この状態で、AFマイクロアジャストはプラスマイナスゼロ。
つまり、調整は必要なかったということになります。

考えてみれば、AFマイクロアジャストで調整できる範囲よりも、手持ち撮影で私が前後にブレる範囲の方が大きそうです。
もちろん、被写体が人物であれば、被写体の揺れもあるでしょう。
どこにもピントが合わないのでは困りますが、少なくとも現状この制度であれば問題にはならなそうです。

やはり、私の腕の問題ですね。

なかなかポートレートにたどり着かない撮影で申し訳ございませんが、ひとまず実写編2はこの辺で。
近々、それを撮影するイベント(家族)がありますので、その結果でまたご報告いたします。

実写編3に続く

  

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夏か? 南国か?

広い範囲で大荒れの天気となった一昨日から昨日にかけて。
ここ静岡でも、昨日(12月11日)は朝からまるで台風のような雨風でした。
早朝出勤する駿河湾沿いの国道1号は、時折海側から吹く突風にハンドルを取られ恐怖を感じるほど。
そんな雨風がようやくひと段落したのは、10時を過ぎた頃だったでしょうか。

私は午後からの会議のため、昼前に移動を開始。
静岡市内から富士宮に向けて走りはじめると、朝の風を避けた車が多いのか、道路はいつもより混雑しています。

もとより、時間には余裕を持っています。
国道1号で興津川を渡ると、川は増水し、泥流に。
これは、と狙いを定め、その先を左折、川沿いの道に入ります。

興津川の流れ

そう、向かったのは風光明媚な名所、薩た峠。
木々の葉や枝が散乱した細い道を上って到着した駐車場には、さすがに車はほとんどいません。
それでも、ハイカーが数名、お弁当を広げていたのにはビックリしました。
あの荒れた天気の中、予定通りイベントが開催されたようです。

カメラを手に、車を降ります。
今回持ったのは、Canon EOS M3EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM
歩きながら広い光景をスナップ的に撮るには最適の組み合わせです。

車外に出るとすぐに、雨が降り出します。
通り雨だろうとたかをくくったその雨は、しばらく止まず。
カメラをジャンパーの中に入れて濡れないようにしながら、展望台まで歩きました。

そして到着した、駿河湾と富士山を見通せる展望台。
ここでも雨は降り続けており、ご覧の光景。
富士山を撮影できるとは思っておらず、目的は別にあったのですが、これにはいささかがっかりします。

展望台からの光景

この日撮りたかったのは、海の色。
興津川、富士川などが増水して泥水が流れ込んだ時、駿河湾の海面の色は何とも言えない色合いになるのです。
したがって、狙ったのはここより興津側の光景。
そのため、さらに興津側に向かって歩くことにします。

まもなく、雨は上がり、青空が見えてきました。
すると、眼前には目的の光景が!

撮りたかった光景!

そうです、この色が撮りたかったのです。
まだ陽光は雲に遮られた部分がありますが、その影が海面に落ちてそれも美しい模様となります。
波は高く、砕けた飛沫の白さもその画を引き立ててくれます。

実は、私はこの展望台より興津側に遊歩道を歩くのは初めて。
そのため、ロケハンを兼ねてさらに歩きました。
しばらく行くと、ここからは下りと思われる地点に。
駿河健康ランド、三保が見渡せるポイントでは、陽光がそれらを眩しく照らしています。

興津側の光景

時間もないので、ここで折り返し。
それにしても、暑い。
おそらく、20℃は超えているでしょう。
額には汗が滲んでくるほどです。

戻りながら、来る時に目をつけた場所で数枚シャッターを切ります。
この光景が、12月中旬になろうかと言う本州とは、到底思えません。

薩た峠からの駿河湾

薩た峠からの駿河湾

駐車場まで戻る頃には、空は再び雲に支配されます。
光も失せ、海面はまた暗く沈みました。
そして、車に戻ったとたん、再び雨が降り出します。

この後も断続的に降り続いた雨。
残念ながらこの後暗くなるまで室内にいたため、富士山の様子は結局窺い知ることができませんでした。

それでも、私の好きな北一硝子のグラスにも似た海の色を撮れたことで満足できた一日でした。

  

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富士山彩雲祭り

先日、朝霧高原での仕事があったので、せっかくならと早朝から向かいました。
この日は冷え込みが厳しく、空気は比較的クリアです。
気温は、おそらく氷点下に下がっていたと思います。

さすがに冬至が近いこの季節。
思ったより暗闇は遅くまで周囲を支配し、なかなか撮影できる状況になりません。
それでも、6:30頃には周囲が明るくなりました。

期待した朝焼けは見られず、富士山にも雲がかかる時間帯が多く、ちょっと残念な状況。
それでも諦めきれずに、富士ヶ嶺付近で日の出を待ちました。

そしてこの後、期せずして雲が富士山の周りで踊ってくれたのです。

まず最初に顔を見せてくれたのは、ドラゴン。
チョロッと火を吹きながら、富士山を横切っていきました。

ドラゴン登場

そして、いよいよ日の出が近くなった頃、次に現れたのは、桜えびです。
昨晩食べた桜えびを思い出させてくれる雲。
その雲は薄っすらと色づいていました。

桜えび登場

こうなると、すっかり富士山は脇役です。
もちろん、画面内には収めるように撮っており、決して外れることはありませんが。
お次は、イルカでした。
空の海を、自由に泳ぎ回っているかのようです。

イルカ登場

そして、いよいよ富士山右稜線の雲から太陽が顔を覗かせるかと言うタイミング。
そこでラストを飾ってくれたのは、鳳凰。
大きく羽ばたいたその姿は、ドラゴンに匹敵する迫力でした。

鳳凰登場

ここで、彩雲祭りは終了。
豪快な雲と富士山の姿は、次第に強烈になる陽光の下に霞んでいきました。

日の出

期待した光景に出合えず、しかし期せずして出会えた光景。
朝霧高原はやはり、出向けば何かしら得られる場所ですね。
これからも、こんな機会を大切にしていきたいと思います。

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生桜えびと生しらすと

生桜えびと生しらす

10月29日に解禁された駿河湾の桜えび秋漁。
漁期は12月24日までとなるため、残すところあと二週間ほどです。
今回はタイミングが合わず、富士川河口付近での干し桜えびづくりと富士山の様子、撮影できていません。

獲れたての桜えびは競りにかけられた後、一部生食用は冷凍されます。
そのため、今では漁期にかかわらず一年中、鮮度を保った桜えびを楽しむことができます。
それでも、漁期中に味わう水揚げされたままの桜えびはまた格別なものです。

撮影同様、我が家もなかなかそんな初物を味わえずにいました。
しかし7日午後、行きつけのしらす屋さんに立ち寄ると、前日夜に獲れたばかり(桜えび漁は夕方~夜に行われます)の生桜えびがありました。

思わず、生しらすとともに取り置きしてもらい、買って帰りました。
駿河湾の宝石と言われるだけあって、実に美しい輝きを放っています。
早速夕食にいただきました。

桜えびはひげまでやわらかく、取り除かずともおいしくいただけました。
ちょっと垂らした醤油が桜えびの甘さを引き立ててくれます。
ビールもご飯も進みます。

そして、生しらすも小ぶりで食感がよく、苦みは全くありません。
生しらすが大好物の妻はもちろん、子供たちもお代わりをしてパクパク。
妻が自分の分を心配してしまうほどでした。

この両方が入手できるタイミングは、我が家でもそうはありません。
久しぶりに小さな小さな海の幸を堪能しました。

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道の駅伊東マリンタウンサイクリング(後編 山岳部)

11月29日(日)にSさんとともに走ったサイクリングの後編です。

前半の海沿い平坦分を無事走り終えた二人。
コース的には何も難しさはないので、無事と言うのは見たい景色を見られたとの意味です。
そして、いよいよ西浦から伊豆半島横断の後半がはじまります。

私もここからしばらくははじめての道。
前編でも書いた通り、以前走った際には海沿いを進み、戸田から峠へとアクセスしました。

事前に引いたルートマップで見る限り、ここからの上りは戸田から戸田峠に至る道同様厳しいもの。
Sさんはどうかわかりかねますが、私にはそれなりの覚悟ができていました。
それでもここまで平坦分のみ走ってきているので、序盤はいくらか余裕もあります。

県道127号序盤

実は、私は県道127号に入ってから真城峠(さなぎとうげ)まで、一度もカメラを取り出していません。
正確に言うと、取り出す余裕などなかったのです。
なので、ここはSさんの写真をお借りします。
Sさん、さすがです。

傾斜は次第にきつくなり、しかも思ったよりも長く続きます。
Sさんのガーミンによると、途中何度か聞いた傾斜は13%程にもなったとのこと。
薄着できた私も、額から汗が滴ります。
まあ、もともと汗っかきな訳ですが。

傾斜は厳しく

時折それとなく振り返ると、Sさんは一定の距離を取ったまま淡々とついてきます。
後で知ったのですが、Sさんは私が差し上げたミニ羊羹3本に加え、伊勢土産の赤福まで背負って走っていたのです。
恐るべし、クライマーの力。

道は次第に緩急がつくようになり、いくらか楽に感じる部分も出てきます。
それでも斜度は10%弱あるとのことで、慣れとは怖いものです。

もう少し、もう少しかと思いながら走り、ようやく小さな峠にたどり着きました。

真城峠

真城峠、はじめて聞く名前です。
もちろん、通ったことはありません。
正直、私はかなり打ちのめされていましたが、一応征服したと言うことで記念写真。
Sさんは涼しい顔です。

ここの標高は491mとのこと。
海沿いから8.5km程でここまで上るので、平均斜度は5.7%程。
数値上大したことないように見えますが、何しろ堪えました。

峠を越え、次なる戸田峠に向かう県道18号に向けては、しばしの下りです。
下りを楽しむ余裕などなく、頭は次の上りで一杯です。
2kmで120m程の標高を下ると、県道18号に到達します。
いよいよ、戸田峠への上りがはじまるのです。

左折すると、いきなりの急坂。
覚悟を決めてゆっくりと上りはじめます。
ここから戸田峠までの4.5kmの距離は、平均斜度8.2%程。
数値だけ見ると、先ほどの上りよりかなりきつく見えます。

戸田峠への上り

ところが、しばらく走ってSさんに声をかけると、思ったより辛くないとのこと。
実際、私も先ほどの真城峠への上りの方がよっぽど辛く感じました。
これは慣れなのか? ペースを落としているためか? それともデータが当てにならないのか?
いずれかはわかりませんが、それほど我慢を強いられる上りに感じません。

ひとつだけ確かなことは、斜度が一定なこと。
10%程度で落ち着いていてくれれば、ペースも配分しやすく、それが上りやすく感じる原因かもしれません。

そして、終盤に訪れる絶景ポイント。
戸田港を見下ろすこのビューは、ここまで上った努力を実にしてくれます。

戸田峠手前からの絶景

距離が短いこともあり、意外なほどあっけなく(記憶の中では)到着した戸田峠。
ここで、標高720m程とのことです。
一旦下った分も含めると、海沿いから一気に840m程を上ったことになります。

戸田峠

脚にはかなりダメージが蓄積してきましたが、これにて第一、第二の難所はクリア。
残すは、修善寺から亀石峠のみです。
そして、この先下りかけてからの楽しみは、達磨山レストハウス。
正直、雲が増えていたため、達磨山からの富士山にはあまり期待をしていませんでした。
ところが、到着して見ると、この光景が眼前に広がります。

達磨山レストハウスからの眺め

これには二人とも歓喜。
その後、しばし無言で写真を撮り、さらに互いを撮り合います。

Sさんと富士山と

この光景を目にできたので、ここまで上ってきた疲れなど忘れます。
しかも、ここから眺める風景は、まさに今日走ってきた道のり。
まるで、そのルートを上空から俯瞰しているようです。

ひとしきり撮影を終え、出発します。
これから修善寺まで下り、そこから亀石峠へ。
時間的にだいぶ厳しくなってきたので、下りは少々飛ばします。
ただし、慣れないコース(二回目)で路面も多少荒れている部分があるので、あくまでも慎重に。

虹の郷前を通り、修善寺の温泉街に。
のんびり散策したい気持ちを抑え、素通りで修善寺駅方面へと走ります。

修善寺駅裏手からサイクルスポーツセンター方面へ県道80号は走りなれた道。
思えば、ここを最初に走ったのも、戸田峠を越えて来た時でした。
その際は、ハンガーノック気味でこの道が果てしなく長く感じ、呪いの言葉も口をついて出たことが思い出されます。

実は、Sさんもこの道を以前走っています。
その時は、伊豆急下田駅から石廊崎を回って西伊豆を走り、夜暗くなってからの走行。
暗さと心細さに、やはり気が重くなった道とのことでした。

しかし、私はその後何度か走り、この道の風景や走りやすさに気付きました。
今ではすっかりお気に入りのコースを、ぜひSさんにも味わってもらいたかったのです。

思い通り、Sさんの印象は前回とは全く異なるもの。
序盤の里山が広がる光景から、中盤の沢沿いの道まで、楽しんでいただけたようでした。

ただし、Sさんはここにきてハンガーノック気味とのこと。
私は食べまくっていたので大丈夫ですが、確かに三津のコンビニ以来なにも口にしていません。
この先にコンビニがあるのでそこで休むことを提案し、進みます。
どうも何かしら起こる道のようです、やはり。

程なく、田原野の交差点が見えてきます。
右折してすぐのコンビニで補給。
私は自重して?アイス(またか!)とドリンクのみにしておきます。
私も疲れていたようで、写真はなしです。

さて、ここまでくれば亀石峠まではもう一息。
時間も押していたので、Sさんには申し訳ないですが早々に出発します。
サイクルスポーツセンター入口前を過ぎると、9%の上りが続く個所。
本日最後の山場です。

補給したSさんはすっかり復活した様子。
相変わらず一定の間隔を開けてスイスイと上っています。

そして、亀石峠到着。
本日の上りはここで終了です。

亀石峠

亀石峠の宇佐美側への下りは、序盤カーブがきつく、慎重に下ります。
交通量も、これまでの道とは段違い。
日曜日昼過ぎと言うこともあってか、車がどんどん追い越していきます。

途中、郵便トラックの後ろに位置。
ちょうどよいペースだったので、そこについて下ります。
Sさんもしっかりとついて下り、やがて海沿い平坦分に出ました。
ここから伊東マリンタウンまではもう少しです。

結局、13:00をちょっと過ぎて到着。
会場付近まで行って見ると、既にバーベキューは絶賛開催中です。
早速自転車を置き、その中に加わります。

道の駅伊東マリンタウン到着

カジキマグロバーベキュー

トングで切り身になったカジキを返しながら焼いていきます。
途中で聞くと、どうやら予定より早く焼きだした様子。
手伝いが中途半端になって申し訳ありませんでした。

それにしても、毎度のことながら煙が目に沁みます。
風向きによっては涙が溢れ、仕事になりません。
当然、Sさんのことを考える余裕などありませんが、Sさんはこんなときマイペースで楽しんでくれるので問題ありません。

バーベキューが終了し、Sさんのもとに行くと、既にソフトクリームを手にしていました。
カジキは、お代わりの列にも並んでしっかりとお楽しみいただいたとのこと。
さすがです。

Sさんもご満悦

そうこうしているうちに、家族が到着。
確保しておいたカジキを食べてもらっている間に、私とSさんは自転車を車に積み込みます。

家族も到着

昼食はあさぎり店舗にてカツサンドをと思っていたのですが、売り切れ。
仕方なく、先にソフトを食べ、その後二階にある「海辺の食卓」にて昼食を食べると言う逆転コースになってしまいました。
子供たちは麺類を、妻は焼肉丼?のようなものを食べていました。

海辺の食卓にて

私たちはさすがに食事はしませんでしたが、Sさんが買って下さったから揚げとポテトをつまみながらコーヒーを飲みます。
そして、サービスでいただいたパンケーキも一枚。
なんだか、ひたすら食べ続けている一日です。

皆満腹になって、今度はお風呂へ。
これまた伊東マリンタウンのシーサイドスパにて汗を流します。
何たる極楽コース。
ここまで自転車で走ってきたことなど、遠い昔の出来事のように感じます。

のんびりとお風呂に浸かり、その後はソファに腰掛けてSさんとカメラ談義です。
お互い趣味が合うので、いつまででも話し続けることができます。
子供たちは、休憩室の漫画に夢中でした。

程なく、出発することに。
夕食をと考えたのですが、さすがにこの間隔では皆食べられません。
そこで、Sさんを三島駅に送りがてら、途中で食事場所を探すことに。

結局、三島駅までもうそれほど距離のない回転寿司屋に入りました。

夕食

夕食

夕食

夕食

子供たちはSさんのことが大好き。
この日も隣に座ると言ってきかず、Sさんは大変な食事になってしまったことと思います。
その分、私たち夫婦はゆっくりと楽しむことができました。
Sさん、最後まで申し訳ございません。

店を出ると、既に19:30近くなっています。
三島駅まで走り、相変わらず新幹線の時間を気にすることなくSさんを送り出してしまいます。
こうして、楽しかったサイクリングも終わりを告げました。

この日走った距離は98.20kmで獲得標高は1,384m、実走行時間は4時間43分25秒で平均速度は20.7km/hでした。

この日のルートは、以下の通りです。

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Canon EF85mm F1.2L Ⅱ USM(実写編1)

足掛け2年ほど迷いに迷った末入手したキヤノンの単焦点レンズEF85mm F1.2L Ⅱ USM
その経緯は導入編にて記述しました。

Canon EF85mm F1.2L Ⅱ USM

今回は、そのファーストインプレッションをお届けいたします。
毎回の言い訳ですが、私は日常生活や仕事の「ついで」に写真を撮っているだけのカメラマンです。
仕事でパンフレットやチラシ用の写真は撮りますが、芸術性の高い写真は苦手なことをご了承ください。
そんな私がなぜこのレンズを? と言う問いに関しては、半分以上は物欲を満足させるためです。

さて、愛用のEOS 5D MarkⅢ(以下5DⅢ)にレンズをセットし、持ちだします。
いつも通り、仕事で通りかかった光景を一枚。
絞り開放f1.2で何気なく撮った写真がこちらです。

絞り開放での撮影

確かに、大口径単焦点レンズならではの写りを感じられます。
周辺光量落ちもかなりありますが、こうしたシチュエーションではかえって味になります。
以下、全ての写真に関してそうですが、撮影はJPEG撮って出しで、特に補正はしていません。

f1.2でありながら、そのボケは思ったほど大きくは感じませんでした。
もちろん、近接での撮影でないこともありますが、評判通りこのレンズのボケは自然で、決して煩くならないのが特徴のようです。

今度は、若干絞りf2.8での撮影をしてみます。

絞りf2.8での撮影

さすがにキリッと締まった画で、色も鮮やかに表現されます。
この写真もなだらかにボケていっているのですが、そう感じさせない自然さがあります(ピントはコンテナ手前角)。
数値からもっと分かりやすいボケを期待すると、肩透かしを食うかもしれません。

なお、特に記述ない場合、画像はすべて横900ピクセルにリサイズのみしてあります。
もっと大きな画像を載せたいのですが、ブログ容量の問題もあるため、ご容赦ください。

開放f1.2と絞りf2.8の比較をもうひとつ載せます。
以下の写真は、上がf1.2、下がf2.8での撮影。
手持ちで池に映った木を撮影しています。
ピント位置も異なっているため厳密な比較にはなりませんが、ご容赦ください。

開放f1.2での撮影

絞りf2.8での撮影

多くの大口径単焦点レンズがそうであるように、このレンズも開放とちょっと絞っての表現には差があります。
以前使ったEF50mm F1.4 USM程ではありませんが、撮影者の意図によって画づくりを行えるのはありがたいことです。

このレンズのピント面は、開放f1.2からシャープとの評判。
私のように手持ちでいい加減に撮る人間にも、それは実感できました。

絞り開放の弊害は、上記の周辺光量落ちとパープルフリンジでしょうか。
レンズの特製なので必ずしも弱点とは言えませんが、シチュエーションによってはかなり目立つケースがありました。
以下、無粋を承知で等倍に拡大して見ます。

開放f1.2撮影画像

f1.2等倍拡大

矢の部分、腕の部分の周囲に紫色の縁取りがご覧いただけるかと思います。
これが、所謂パープルフリンジ。
コントラスト差が大きい場合に発生するデジタル特有の偽色の一種です。

レンズによって発生しやすい絞りも異なりますが、このレンズは開放で大きめに出るようです。
実際、同じシチュエーションでf2.8まで絞るとパープルフリンジはかなり減少し、f4ではほぼ解消していました。

f2.8等倍拡大

下の写真も開放f1.2で撮影したもの。
このケースでは、等倍拡大して見るまでもなく、中央部の葉の縁が紫色になっています。

開放f1.2でのパープルフリンジ

こうした色収差はRAW撮影をしてDPPで補正すればある程度消すことができます。
それはそれとして、この収差も含めて「味」となるケースもあるでしょう。
ケースバイケースで考えていきたいと思います。

ボケに関しては大きく、柔らかいのが特徴です。
上にも書いた通り、急激にボケる訳ではないので、あくまでも自然。
それが物足りないと感じる場面もあるでしょうが、だからこそポートレートなどには最適とも言えます。

開放f1.2でのボケ

上の写真のように点光源が入るボケの場合、開放付近ではミラーボックスによる「ケラレ」が発生し、ボケが円くなりません。
ある程度絞れば解消するとのことですが、この点も考慮に入れる必要があります。

次は、逆光耐性です。
これに関しては嬉しい誤算。
他のレンズと比較しても弱いと思っていましたが(設計が旧いため)決してそんなことはありませんでした。
シチュエーションによっては、太陽が画面内に入っても(コントラスト低下は見られますが)画は破綻しません。
下の写真は強めの点光源を入れたケースですが、絞り開放にも関わらずよく耐えてくれています。

逆光にもそこそこ強い

さて、特性を見るための撮影はこの程度にして、ちょっと落ち着いて風景を撮ってみます。

さすがに開放f1.2ともなると、晴れの昼間、陽のあたる場所ではNDフィルターが必須。
私はそれを持っていないため、シャッター速度1/8000秒を備える5DⅢでも露出オーバーとなってしまいました。
そんな訳で、夕暮れ時、いつもの富士山本宮浅間大社周辺を歩いて撮影してみます。

これまで同様、画像はすべてJPEG撮影、リサイズのみ無修正です。
なお、今回はあえて絞り開放f1.2での撮影画像のみ集めてみました。

花

道標

蜘蛛の糸

看板

やはり、85mmと言う焦点距離の画角は私好みです。
特に、こうした街角でのスナップ撮影に際しては、しっかりと主体を決めて画づくりができます。
そして、f1.2と言う明るさとボケは、その主体を浮かび上がらせてくれます。
もちろん、そんな目的にはもっとコンパクトで軽いカメラの方が向いていることも事実ですが。

鳥居

参道

燈籠

桜

これまた覚悟していたAFの遅さは、想定の範囲内です。
場面によっては思ったより速く合焦し、嬉しくなることもあります。
動きまわる被写体をAIサーボで追うなどの場面では厳しいでしょうが、ワンショットでしっかり狙う分には充分シャッターチャンスに応えてくれます。

他のレビューでも書かれていますが、このAF速度は精度を優先したものと思われます。
大きく重い前玉を駆動するため、トルクが決して大きくないUSMで精度を高めるためには移動量を増やすことが必要。
しっかり仕事をしてくれている印象で、視力がよくない私にはかえってありがたく感じます。

楼門

拝殿

社務所

販売所

絵馬

何度も書いていますが、あくまでも自然なボケ味。
これも繰り返しになりますが、f1.2と言う開放値から想像するよりボケは大きく感じません。
自然で煩くない、これこそがこのレンズの真骨頂なのでしょう。

紅葉

伏流水

湧玉池

欄干

この辺りにくると、もう夢中です。
撮っていて、なんとなく顔がニヤけてくるのが自分でもわかります。
極めて怪しいですが、そのことは自覚しています。
辺りはかなり暗くなっていますが、f1.2でのシャッター速度と5DⅢの高感度に助けられ、シャッター速度は1/100秒程度を維持しています。

しかし、手ブレ補正のない85mmレンズのため、ファインダー像は揺れます。
この焦点域で手ブレ補正なしに慣れていないため、気持ち的には不安がありました。
歩留まりは決して悪くなかったので、これは慣れの問題でしょう。

神田川

お宮横丁

お宮横丁

民家

もうこの時間になると周囲は真っ暗。
それでも、この焦点距離で手持ち撮影ができるのも、レンズの明るさのおかげでしょう。
スナップを撮るなら明るい昼間よりも夕方~夜に向いているレンズです。

実写編1は人物撮影(ポートレート)なし。
このレンズの神髄とも言える部分には触れていません。
それを待っているといつになるかわからないので、ひとまずここまででUPします。

実写編2に続く

  

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道の駅伊東マリンタウンサイクリング(前編 平坦部)

11月29日(日)に、サイクリングに行ってきました。

11月最後の日曜日となったこの日、あさぎりもテナント出店している道の駅伊東マリンタウンでは恒例のカジキバーベキューイベントが開催される予定。
これは、伊東マリンタウンに併設されるサンライズマリーナのボートオーナーが釣り上げたカジキマグロを丸ごと一本分、炭火で焼いて振る舞う名物イベント。
カジキを切り身にし、特製の漬けタレにて味付けしてくれるのは、これまたマリンタウンテナントの「伊豆中」さん。
私たちは当日の焼き役として手伝うこととなっていました。

イベントの開始は13:00から。
それまでに伊東マリンタウンに到着すればよいため、天気がよければ自転車で向かう許可を家族に得ました。
妻と子供たちは車でマリンタウンに来場し、帰りは自転車を積んで一緒に戻る予定です。

これまで何度か走った富士宮~伊東の道のり。
大きくは御殿場から箱根経由のルートと沼津から伊豆半島経由のルートがあります。
そんなルートを検討しながら、天気がよければSさんにも声をかけてみようと思いました。

Sさんとはこの前の土曜日も富士山周遊サイクリングでご一緒させていただいております。
二週連続で輪行しお付き合いいただくのも申し訳ないですが「気にせずに声掛けください」とのお言葉を戴いているため、天気予報を睨みながらメッセージを送ります。
すると、ちょうどその日は空いているとのこと、ラッキーでした。
後で知ったのですが、Sさんはこの前日まで香嵐渓への小旅行だったのです。
それから戻った翌日、またもや始発の新幹線で新富士駅までお越しいただくことになりました。

結局、ルートは沼津、伊豆半島経由を選択。
到着時間を考えると御殿場ルートでは厳しいこと、これまでに走ったことのないルートを走りたかったことが決め手です。
始発の新幹線は新富士駅に7:40頃着。
それに合わせて私も自宅を出発します。

自宅から富士市街までは、下り基調の道のり。
気温は4℃と表示されていましたが、この後上昇する見込みなので薄着でスタートします。
辛いのは最初だけです。
富士市街まで下ると、富士山はきれいに見えていました。

富士市街から振り返っての富士山

新富士駅には予定より早く到着します。
日曜日早朝で交通量も少なく走りやすいかったこともあり、意外なほどあっけなく感じました。

自宅では菓子パン二つを食べて出ています。
しかし、せっかく早く着いたからとコンビニまで走り、おにぎりを買って食べておきます。
今日走るコースも、中盤からのハンガーノックが怖いからです。
Sさんに差し上げるつもりのミニ羊羹3個は別途持っていましたから、最悪これを分け合えばよいのですが。

おにぎりを食べて新富士駅に戻り、コンコースで腰かけて待ちます。
ほどなく新幹線が到着し、Sさんがいつもの笑顔で降りてきました。

新富士駅

前週も会っているのですから当たり前ですが、久しぶりと言う感はありません。
挨拶もそこそこに、Sさんは自転車を組み立ててスタートの準備をします。
いつ見てもスムーズでスピーディーなSさんのセッティング。
感心ているうちに、スタートの準備完了です。
この間わずか10分ちょっと。
結局、8:00前には新富士駅北口ロータリーに出てスタートしました。

新富士駅からは新幹線駅前通りを通って田子の浦港へ向かいます。
富士山は相変わらずくっきりと見え、気温も上がって心地よい陽気です。
風もほとんどなく、爽やか。
これならと予定を変更、当初は平坦部分での時間短縮のため千本街道をひた走るつもりでしたが、防波堤上の道路を走ることにします。

石油基地を抜け、堤防上に。
目の前に広がる駿河湾の光景に、Sさんもご満悦の様子。
振り返れば松林越しの富士山。
時折ストップして撮影し、会話を楽しみながら進みます。

駿河湾の光景

松林越しの富士山

途中で堤防上から一段下の道に下り、しばらくは下を走ります。
ここは、息子とのサイクリングでも何度か通った道。
さすがにその時とは速度が違いますが、リラックスして走れる道はありがたい存在です。
向かい風だとつらい道ですが、この日は終始ほぼ無風。
穏やかな海面に浮かぶ釣り船を眺めながらの走りを楽しめました。

やがて、沼津港が近づきます。
千本浜公園の駐車場を過ぎてから振り返った光景は、駿河湾と富士山を撮るのに絶好のポイント。
ここで止まって、再度そんな風景を撮影します。

沼津港付近からの光景

普段あまり海沿いを走らないと言うSさんでしたが、このコースはお気に召した様子。
沼津方面へ抜けるにはここを走るか千本街道がほとんどなので、よかったです。
工事中で通行止めの地点で、沼津港へと階段を下ります。

そして、沼津港へ。
せっかくならと、展望水門「びゅうお」を見て回るコースを取ります。
と言っても、ほんのちょっと迂回するだけなのですが。

展望水門「びゅうお」

見上げる高さのびゅうおを撮影してからふと視線を落とすと、正面の建物窓に富士山が映っています。
これは完全に狙ったとしか思えない見事な借景。
思わずSさんに声をかけ、二人で撮影します。
Sさんも、この笑顔です。

窓に映った富士山と松林

Sさんもご満悦

ここから、市場を眺めながら回り込みます。
漁船が並ぶ向こうの空には、筋状の雲。
相変わらず、実に爽やかな光景です。

沼津港

沼津港を抜け、狩野川の橋へ。
ここからの街越しの富士山も好きなので、あえて歩道へと上がります。
狩野川の水面は静かで、逆さ富士も楽しめます。
前週に引き続き、この日も富士山は豊作です!
ここのところ、どちらかが行いを改めたに違いありません。
Sさんも書いていましたが、私にも心当たりはありませんが。

狩野川の逆さ富士

国道414号に出て右折。
ここから口野までは交通量の比較的多い道です。
ここは、あえてペースアップ。
自分比ですが頑張って時間を稼ぎます。
静浦近辺の海沿いは好きな光景ですが、この日はパス。
汗が垂れるペースですが、後ろがSさんであれば心配ありません。

相変わらず平坦な道をひた走り、口野へ。
狩野川放水路の出口を見ながらしばし信号待ちで悩みます。
時間次第ではここから左に折れて伊豆長岡温泉方面へと抜けるルートを選択するつもりでした。
しかし、時間は何とかなりそう。
予定通り右に折れ、西伊豆へと続く海沿いの道に入ります。

走りながら海方向をチラチラと見る私。
振り返ると、Sさんも同じ様子です。
時折見える海越しの富士山が気になっているのでしょう。
それは私も同様ですが、以前走った時に絶好のポジションを見つけてあるので、そこまでは我慢してもらうことにしました。

しばらく走ると、淡島、三津と水族館を通過します。
ここでSさんに、三津のコンビニで休憩を提案しました。
ここまで写真撮影以外ノンストップで走っている上に、この先補給場所が限られるからです。

コンビニでは、アイスとチャーハンおにぎりを補給。
これで、朝から菓子パン二つ、おにぎり三個、アイス一個の補給です。
少々多い気がしますが、何しろハンガーノックの恐れが・・・以下略。

補給を終えて西浦手前に差し掛かると、海越しの富士山が見られるポイントです。
道端に止まり、そんな光景を撮影します。

駿河湾越しの富士山

駿河湾越しの富士山

またまたご満悦のSさん

ここまで、とても安定した走り。
ほぼ平坦で、ペースも悪くありません。
そして、この光景。
Sさんはそんな時素直に喜んでくださるので、私も案内のし甲斐があります。
偶然とは言え、この日のここまでの行程は最高でした!

この後、さらに海沿いを走る二人。
以前一人で同コースにて伊東に向かった際、県道127号の入り口がよくわからず、結局大瀬崎経由で戸田まで走ってから戸田峠を上った私。
この日は、そのルートだと時間的に間に合いそうもありません。
慎重に、何度かスマフォで確認しながら、西浦から県道127号に無事入りました。

さてさて、ここまでは平坦コースでしたが、予定ルートの後半は山岳コース。
そんな前半を走り終え、Sさんと共に厳しい後半へと差し掛かりました。

後編に続く

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Canon EF85mm F1.2L Ⅱ USM(導入編)

今回ご紹介するキヤノンのレンズは、同社のデジタル一眼カメラEOSシリーズに利用できるEFレンズラインナップの内の一本です。
2年程前にそれまで使っていた広角~標準域のズームレンズ(35mm判フルサイズ対応)を手離して以来、この領域では単焦点レンズをコツコツと揃えてきましたが、今回もその流れの一環となります。

現在、手元にある単焦点レンズ(フルサイズ対応)は全てキヤノン製の24mm F1.4L、35mm F2 IS、100mm F2.8L MACRO ISの3本。
以前中古で購入した50mm F1.4を手離してからは、これに加え新たな50mmもしくは85mmレンズをと模索し続けてきました。

この焦点距離のレンズはキヤノン純正の現行ラインナップ(2015年11月現在)でもEF50mm F1.8 STMEF50mm F1.4 USMEF50mm F1.2L USMEF85mm F1.8 USMEF85mm F1.2L Ⅱ USMの5本があります。
これに、シグマやタムロンなど、サードパーティーのラインナップ(これらもかなり評価が高い)を加えると、選択肢はさらに広がります。

本来、焦点距離50mmと85mmは利用目的が異なるため、どちらかだけを選ぶものでないことは承知しています。
しかし、いずれは両方揃えるにしても、どちらから先に入手するかは(経済面含め)大きな問題なので、今回はその両方を天秤にかけて悩みました。

50mmはフィルムカメラ時代の標準レンズと言われてきた焦点距離で、引けば広角、寄ればクローズアップにも使えます。
また、画の歪み等も少なく、軽量コンパクトなものも多いことから、使い勝手の面では上を行きます。
各社、複数のラインナップを用意しており、選択肢が広いのも魅力です。

85mmは中望遠に入る焦点距離で、ちょっと距離を置いてのスナップやポートレート撮影に力を発揮します。
もちろん、風景にも利用できますが、景色全体を写しとるよりは、主体を決めての画づくりをしていくことになるでしょう。

50mmは広範囲に使えるだけに、狙った画をつくろうとすると難しさもあります。
実際、一旦は入手したEF50mm F1.4 USMを手離した背景には(資金面もありますが)どうも思った画をつくり上げられなかった面も大きく関与していました。

色々と悩んだ末、どちらの焦点距離を選ぶにしても純正F1.2Lを入手しようと決めたのは、いつもの物欲優先モードからです。
せっかく大きくて重いデジタル一眼レフカメラ(Canon EOS 5D MarkⅢ)を使っているからには、その性能を如何なく発揮できるレンズを使ってみたい気持ちがあります。
そんな気持ちが先走り、自分の実力は全く省みずに候補をEF50mm F1.2L USM(以下50mm)とEF85mm F1.2L Ⅱ USM(以下85mm)の2本に絞り込みました。

このレンズ、どちらか一方を買うともう一方も欲しくなると口コミには書かれています。
上記のように使用目的が異なるため、確かに一方だけで互いを補完できるものではないでしょう。
そして、レンズの持つ性格(描写含め)も異なるようです。
どちらをまず先に入手すべきか、双方の特徴を各種記事や口コミで調べました。

結果、使い勝手を優先すれば、間違いなく50mmに軍配が上がることがわかります。

・最短撮影距離(0.45m)
・最大撮影倍率(0.15倍)
・AFスピード
・大きさ、重さ
・価格

上記の点は、いずれも50mmの方が勝っています。
ちなみに、85mmの最短撮影距離は0.95m、最大撮影倍率は0.11倍で、重さは1kg超と50mmの二倍近くあります。

私の中で特に大きいのは(価格を除けば)最短撮影距離です。
明るい単焦点レンズは室内で使うことも多く、子供を撮影する際などには0.45m(センサー面から45cm)まで寄れる50mmの方が圧倒的に有利です。
また、旅行や外出の際にこれ一本で済まそうとした場合、テーブルフォトなど含め利用できるのも50mmの魅力です。

しかし、当然ながら85mmにはそれなりの魅力もあります。

・開放から芯のある描写となだらかで美しいボケ
・遅いながらも(絞りや距離にかかわらず)正確なAF
・所有する満足感

いずれも比較すればと言うことであり、50mmにこれらが備わっていない訳では決してありません。
それでも85mmに魅かれるとすれば、それは弱点を全て消し去ってしまう程うっとりする写りだとか。
当然、それは所有する満足感にもつながってきます。

実際、この85mmは1989年発売の初代から一度だけモデルチェンジ(2006年3月)してⅡ型になっていますが、その際に見直されたのは鉛フリーレンズへの変更、デジタル対応のレンズコーティング、円形絞りの採用、AF速度の改善のみとのこと。
つまり、基本的な設計やレンズ構成は25年間変わっておらず、この写りを考えると変えようがないとのことです。
物欲先行者(私)はこんな台詞に弱く、またそうであれば今後モデルチェンジがあってもその存在感は薄れないでしょう。
どのレンズにも完全はなく、傾向や強み、弱みがあるのが常だからです。

結局はその描き出す世界(私に表現できるかは別ですが)に憧れ、85mmを選択することとしました。

そんな訳で、手持ちの機材を整理し、EF85mm F1.2L Ⅱ USMを注文しました。
レンズは入荷未定となっていましたが、幸いにも在庫があり、数日待って手に入れることができました。

自宅にてレンズの入った箱を取り出すと、ずっしりと重みを感じます。
サイズの割に重いのは、分厚いレンズのせいでしょうか。
モデルとしては旧いですが、パッケージは最新のシルバーのものに変わっています。

製品パッケージ

パッケージを開けると、取扱説明書、CD-ROM、保証書とレンズケースが出てきます。
それらを取り出し、いよいよレンズの登場です。
「砲丸」などと表現されるそれは、確かにずっしりとした重みを感じました。
うかうかしていると落としそうで、緊張します。

EF85mm F1.2L Ⅱ USM本体

あまりの径の太さにマウント部がくびれ細く見えますが、キヤノンのEFマウントは口径としては35mm判最大級。
いかにレンズ本体が太いのかはひっくり返してみるとよくわかります。

EF85mm F1.2L Ⅱ USM本体

マウントの先で円周を切り落としたようなデザインになっている本レンズ。
これまで何本ものレンズを見てきましたが、こんなのははじめてです。
レンズ装着時の目印になる赤い点が滑稽に見えます。

レンズリアキャップを外して見ます。

EF85mm F1.2L Ⅱ USM本体

こぼれ落ちそうなと表現される後玉。
カメラへの装着時にぶつけないよう注意が必要とのことで、もっと飛び出しているのかと思いましたが、少なくとも交換頻度の低い私にとってはそう脅威でもありませんでした。
しかし、接点部分がマウント外周から後玉の上に張り出しているのを見ても、これはただ者ではありません。

続いて、レンズフロントキャップも外してみました。
フロントキャップは、中心付近をつまんで外せるⅡ型となっています。

EF85mm F1.2L Ⅱ USM本体

普段、臆病な私は埃の付着や侵入を嫌ってこうした写真は撮りません。
しかし、このレンズに限っては撮らざるを得ないほど。
それほど筒抜け(文字通り)のレンズからはオーラが放たれていました。
7群 8枚と言うシンプルなレンズ構成も、この透明感に寄与しているのでしょう。

早速、EOS 5D MarkⅢ(以下5DⅢ)に装着してみます。
5DⅢはボディが大柄なこともあり、少なくともこの段階で違和感はありません。

EOS 5D MarkⅢ+EF85mm F1.2L Ⅱ USM

付属の円形フードは独特の装着方法。
他のモデルのように回して装着するのではなく、前方から差し込むようにつけます。
左右のボタンを押せば外れ、装着した状態でクルクルと空転します。
このレンズはピントリングを回すとフードも一緒に回る構造(後述)のため、こうした仕組みが必要だったのでしょう。

EOS 5D MarkⅢ+EF85mm F1.2L Ⅱ USM

横から見ると、このレンズの径の太さがよりわかります。
通称「85デブ」などとも呼ばれるこのレンズ、その呼称もよく理解できる形です。
なんとなく親近感も沸きます(わかる方にはおわかりでしょうが)。

レンズフィルター径は72mm。
明るさの割にはF2.8通しのズームレンズなどよりはフィルター径が小さく、手持ちのフィルターが流用できました(レンズ保護)。
この手のレンズにレンズ保護フィルターを装着することに関しては賛否がありますが、万が一にでも前玉を傷つけたくない私は、基本的に装着しています。

EOS 5D MarkⅢ+EF85mm F1.2L Ⅱ USM

それにしても凄い迫力。
中望遠域とは言え、とても単焦点レンズとは思えません。
この時点で、私の所有欲の半分は満たされてしまいました。
それほど、工芸品としての魅力が高いレンズです。

この日、子供たちが寝静まった後に室内で数枚シャッターを切ってみましたが、お見せするような写真ではありません。
ただし、よく書かれている使い勝手(写り以外の)に関しては実感できましたので、記述しておきます。

まず、重さと大きさに関してですが、大きさは見ての通りです。
しかし、重さも含めカメラ本体とのバランスは悪くなく、5DⅢにつけている限りフロントヘビーな印象はありません。
レンズ径は太いですが、その形状と塗装(滑り止め)も相まって、持ち歩くのに不安は感じませんでした。

また、ピントリングですが、このレンズのピントリングはバイ・ワイヤ(電子制御、モーター駆動)となっています。
そのため、スイッチをMFに切り替えても、カメラに装着して電源が入っていない限りリングが空転するだけでレンズは動きません。
また、ピッチを細かくコントロールする(開放付近の被写界深度は薄い)ため、リングの動きは駆動状態でも軽く、回転幅も大き目に取ってあります。
私はひとまず気になりませんでしたが、これは追々使用しての感想を書いていきたいと思います。

ピント合わせは現在主流のインナーフォーカス/リアフォーカスではなく、全群繰り出し式です。
画質追及のための仕様ですが、このため昨今のレンズにしては珍しくフォーカスによりレンズ全長(前玉付近)が伸び縮みします。
上記のように通電していないとピントリングの操作ができず、電源OFF時に格納される仕様にもなっていないため、レンズを外す際には一旦無限遠(全長が短くなる)に合わせて電源を切る必要があります。
しかしこの伸び縮みはフード内で行われるため、少なくともカメラに装着し続ける分には(かつフードを装着している分には)気になりませんでした。

ちなみに、MFでピントリングを回すと、フードも一緒になって回ります。
これは、AFでピント合わせ後に微調整するフルタイムマニュアルフォーカス時も同様です。
しかし、AFでの合焦時にはピントリングが回転しないため、フードも回転しません。

以上、色々な意味で一昔(二昔?)前のレンズを見ているようで、微笑ましくもあります。
その様子はかなり以前、フィルム時代に使っていたEF100mm F2.8 マクロ(非USM)を彷彿させてくれました。
使い勝手だけみたら、このレンズはむしろ弱点だらけなのかもしれません。
85mmと言う焦点距離にも関わらず手ブレ補正機能も備えておらず、機能的にも実にシンプルです。

しかし、そのすべては絞り開放からの美しい写りに直結させるためと理解すれば、その不便さもこの上なく魅力的な道具の一部となる訳です。
それを実感できるかどうかは、このレンズの特徴を活かした撮影ができるかどうかにかかっています。
そうした意味では甚だ不安ではありますが、続きの実写編にて少しでもお伝えできるよう頑張ってみたいと思います。

導入編の最後に、今一度このレンズの特徴と注意点(画質面以外)をまとめておきます。

・85mm単焦点レンズとしては大きく、重い(1,025g)
・高い(2015年11月現在実勢価格は20万円弱)
・最短撮影距離は長く(0.95m)最大撮影倍率は0.11倍
・AFはキヤノンのUSM搭載EFレンズとしては遅い(動体にはきつい)
・ピントリングはバイ・ワイヤ方式で通電なしでは空転する
・通電してもピントリングは軽く、好みが分かれる(回転幅も大きい)
・全群繰り出し式のフォーカスで、全長が伸び縮みする(フードに隠れるが)
・電源を切る前に無限遠にセットしておかないと伸びたままになる
・フードはピントリングとともに回る(AFでは回らない)
・研削非球面レンズ含め25年間変わらぬ基本設計
・レンズは美しく所有欲を満たしてくれる(主観)

全てはその画質のために。

実写編へ続く

 

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あさぎりフードパークサイクリング

11月22日(日)に、サイクリングに行ってきました。
この前日は、旧友トキちゃん夫婦にSさん、Kさんも加わっての富士山周遊サイクリング
150km以上を走ったため、この日は家族サービスと考えていました。

しかし、相談の結果、家族でちょっと自転車に乗ることに。
場所はいつもの富士川河川敷~駿河湾沿いではなく、道の駅朝霧高原北側の周回路と決めました。
そのため、私はいつものように先行してあさぎりフードパークへと向かうことにします。

サイクリングは昼食後と決めていたため、11:00過ぎに自宅を出発します。
出発前の朝食はハムとチーズ入りホットサンドを家族とともに食べました。

家を出てみると、気温は18℃程。
これは暖かかった前日とほぼ同じような気温です。
麗らかな陽気に嬉しくなり、脚に疲れは残っているものの少々遠回りをして向かおうと言う気になります。
自宅そばで見かけたコスモスの花には蜂が忙しそうに飛び回っていました。

コスモスと蜂

自宅から裏道を通って国道469号へと続く坂道を上ります。
スタート時のみちょっとルートは異なりますが、途中からは前日御殿場駅へと向かう際に通った道と同じ。
傾斜はきつ目ですが、脚へのダメージは思ったほどない様子。
ペースさえ気にしなければ、上るのに苦はありません。

たっぷり時間をかけて、ゆっくりと上ります。
途中、皇帝ダリアの咲く民家の庭先越しに見た富士山には山頂付近に雲がかかっています。
空気の抜けも前日の方がよく、やはり富士山周遊サイクリングが昨日でよかったと思いながら上っていきました。

富士山と雲

前日と同じ道に出ると、明るい昼間の陽射しの下、晩秋から冬にかけての光景が見られます。
前日はまだ暗い中を走っていたので気付かなかった光景。
思わず何度かストップしながら、それらをカメラに収めます。

みかんの木

銀杏の落ち葉

やがて、国道469号に到達。
前日とは反対側、左に折れて進みます。
軽い上りの後は、下り基調の道。

途中で国道469号を逸れ、白糸の滝方面へと県道72号を走ります。
ここは林間の道で、見通しはよくありません。
どうやら、そこを走っているうちに、雲が増えたようです。
上井出に到達し、富士ミルクランド方向に上りはじめた時には、空はグレーになっていました。

富士ミルクランド前を通って、県道71号を右折。
林間の急な坂をクリアすると、牧草地に出ます。
富士山方向には厚い雲。
富士山は完全に雲の中です。
ここにきて、前日とは完全に様相が異なってきました。

富士山は雲の中

すっかりモチベーションもダウンしましたが、同時に気温も下がってきます。
かろうじて二桁ではありましたが、12℃程では汗が冷えて冷たく感じてきます。

やがて、あさぎりフードパークに到着。
富士山だけではなく、反対側の毛無の山々まで霞みに包まれて冷え冷えとした光景です。

あさぎりフードパーク

前日はここで20℃近くあったはず。
ところが、この日は9℃とついに一桁突入です。
ちょっと補給が必要な状態だったのでじゃがバターでもと思いましたが、傍らに朝霧ヨーグル豚ラーメンを販売しているテントが出ていたため、思わずそちらに吸い込まれます。
熱いラーメンで身体を暖めながら、家族の到着を待ちました。

朝霧ヨーグル豚ラーメン

程なくして、家族が到着。
あまりの寒さに、妻も子供たちもビックリしていました。
それでも、子供は風の子!?
特設の落ち葉のプールに入り、遊びまわります。
そして、妻も乱入・・・。

落ち葉のプールにて

落ち葉のプールにて

それでも暖まらない様子で、妻とは今日は自転車はやめようとの話に。
さすがに、下で話をした時と状況が違いすぎます。

子供たちはお昼を食べてから出てきていますが、ひとしきり遊んで補給。
思い思いのものを購入します。
私は前日食べそびれたシルクスイートのさつまバターを堪能しました。

シルクスイートのさつまバター

これで一件落着かと思いきや、子供たちは自転車に乗る気満々です。
えっ!? この寒さでとは思いますが、私だけ楽しむ訳にも行かず、渋る妻を道連れに自転車を車から降ろします。

今回のコースは、道の駅朝霧高原北側の周回路。
ちょうど建物の工事中ですが、日曜日は工事が休みで関係車両も通りません。
この周回コースを反時計回りに走ると、途中一か所だけ10%の坂があります(50m程)が、あとは平坦と下りです。
湖畔や海沿い堤防上ではなかなか体験できない上り下りを安全に体験させたいとここを選びました。

スタート!

道の駅第二駐車場からの声援を受けて、息子や娘も頑張って走ります。
が、さすがに10%の上りは息子のギア付自転車でも無理だった模様。
半分ほど上って、歩き出しました。
娘は、坂がきつくなる部分から歩きです。

上り坂

クロスバイクの妻は、途中で足をつきましたが、一週目はなんとか乗ったままクリア。
二週目は歩いたそうです。

上り切ると、今度は下り。
一週目は、安全のため娘は歩いて下ります。
二週目からは、私がついて乗ったまま下る練習。
上手に下ることができました。

下りも練習

結局、妻は二週で別の用事に。
私と子供たちは三周してこの日のサイクリングを終了。
車に自転車を積んで、私は自走で帰ることにします。

この気温の中で、下りもクランクを回しながら走ります。
次第に気温は上がるだろうとの期待通り、標高700m位までは冷たかった空気も、上井出まで走ると暖まってきます。
大月線、国道469号といつものルートを通り、自宅へ。
図書館に寄ってきた家族よりはだいぶ早く到着することができました。
自宅付近は15℃程で、出た時よりは下がっていましたが、それでも朝霧高原に比べれば暖か。
ホッとして自転車を片付けました。

結果、この日の走行距離は67.56kmで獲得標高は1,081m、実走行時間は3時間23分33秒で平均速度は19.9km/hでした。

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しばらく朝の富士山撮れません

薩た峠から夜明けの富士山

早いものでもう12月、2015年も師走のスタートです。
先日、カメラ店を訪れた際、今年は年賀状の注文お済みですか?と尋ねられました。

そんな日々ですが、冬至に向けて日もどんどん短くなっています。
毎年のことですが、一定の時間に自宅を出るため、この時期家を出る頃はまだ真っ暗。
自宅付近からの富士山を撮ることができません。

2015年の冬至は12月22日。
それを過ぎると、日は少しずつ長くなっていきます。
しかし、朝の日の出は1月初旬までは遅くなり続けるため、手持ち撮影で富士山が撮れるようになるのは1月下旬~2月上旬頃でしょうか。

そんな季節ですが、先日ちょっと遅く着いても大丈夫な日に薩た峠に立ち寄りました。
何度もご紹介しているこの場所は、古くから交通の難所として知られた地ですが、それだけに光景も格別なものがあります。
週末と言うことで大勢のカメラマンがいるかと思いきや、私を含めて4名ほど。
私も早速カメラを構え、数枚シャッターを切りました。

駐車場へと戻る道すがら、富士山の雪が朝日に染まり、紅富士に。
展望台へと戻ろうかとも思いましたが、時間がないためその場にて撮影。
雰囲気はお伝えできますでしょうか。

こうしたチャンスでもないと、朝の富士山をお届けすることができません。
明るくなる季節まで、今しばらくお待ちください。

紅富士に

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