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SONY α6000

SONY α6000

今年(2015年)の夏、私の実家に帰省した際、父からデジタルカメラを譲り受けました。
そのカメラはSONYのα6000( ILCE-6000)
昨年まで同社のα NEX-7を愛用してきた父が、故障したそれの代わりに使用してきたカメラです。

しかし、軽いミラーレスカメラとは言え、そこはファインダを内蔵したレンズ交換式カメラ。
ポケットサイズと言う訳にはいきませんし、セットするレンズによってはかなりの重さになります。
父も散策時にこのカメラを持ち歩くのが次第に負担になってきたとのことで、今はもっぱらCanonのPowerShot G7Xを持ち歩いているようです。

そんなわけで、使用頻度の低くなったα6000を譲り受けた私。
一緒に譲り受けたレンズはSonnar T* E 24mm F1.8 ZA(SEL24F18Z)E 30mm F3.5 Macro(SEL30M35)E16mm F2.8(SEL16F28)に加え、タムロンの18-200mm Di III VC(Model B011)です。

発売は2014年3月のこのカメラ。
モデルとしては決して新しいものではないため、詳しい紹介は他に譲り、使ってみての感想を書いていきたいと思います。

まずは私のαシリーズとの関わりなど(必要ない情報ですが)。
もともと、私のαシリーズとの出会いは、2010年5月に発売されたα NEX-5でした。
この時の衝撃は今でもよく覚えています。
APS-Cセンサーをこのサイズのボディに格納したと言うパッケージング技術、Eマウントのマウントリングが際立って大きく見え、近未来的なその姿に魅了されました。

ダブルレンズキットを購入したNEX-5はしばらく事実上の主力機となり、それは次の機種NEX-5Nに代わっても続きました。
動作が機敏になってタッチパネルも装備し、電子先幕シャッターを搭載したNEX-5Nはより使いやすくなり、より主力機としての位置づけを確かなものにしました。
しかし、愛用のデジタル一眼レフ機がCanon EOSシリーズの私にとって、加えてEマウントの交換レンズを揃えるのは負担が大きく、結局NEXはキットレンズの活用にとどまり(それでもショット数は相当なものでしたが)、その後マウントを整理する中で手離してしまいました。

そんなわけで、数年ぶりに手にしたα6000は、私にとってのミラーレスカメラの源流に戻った感があります。
ボディは多少大きくなり、ファインダが内蔵されましたが、α6000も相変わらずサイズと軽さ。
プラスチックを多用したボディは質感、塗装とも高級感とは程遠く、その点も変わっていません。
この辺は、重量、コストとのトレードオフになるのでしょうが、どうも愛着が沸くかと言われると微妙な線です。

譲り受けてからひと月程。
以前のようにこればかりと言う訳にはいきませんが、そこそこ活用をしてきました。
その中で見えてきたことを記述していきます。

まずは、Sonnar T* E 24mm F1.8 ZAをセットして持ち歩きます。
まずはと書きましたが、これまでほとんどの期間このレンズが付きっぱなしとなりました。
各種レビューでもとても評価の高いこのレンズ、さすがにツァイスの名を冠したレンズで、クリアで繊細な描写には感心しました。
線が細いというのか、ダイナミックな風景も決して大雑把にならず描写できるのは魅力です。

α6000+Sonnar T* E 24mm F1.8 ZAにて撮影

α6000+Sonnar T* E 24mm F1.8 ZAにて撮影

なお、これらの写真はJPEG撮影後、リサイズしたのみで無加工、ノートリミングです(以降全て)。
サイズが小さく、画質面の詳細は分かりませんが、雰囲気のみでご容赦ください。

撮影に関しては、電子ダイヤルが二つ装備されているため、NEX-5と比較して操作はしやすくなっています。
また、メニュー設定に関しても項目が豊富で、特に画像削除時の確認において、デフォルトを削除にするのかキャンセルにするのかが選べる点は驚きでした。
また、この機種はWEBサイトから様々な機能を持ったアプリをダウンロードして追加インストールできるのですが、そうした機能は(いつものことながら)全く使っていません。

動作は全体的に機敏で、ストレスになるような遅延は感じられません(JPEG撮影)。
連写等は使わず、スナップシューター的な用途では、軽さが際立ってきます。
相変わらず、気軽に持ち歩ける高性能と言うコンセプトはぶれていないようです。

α6000+Sonnar T* E 24mm F1.8 ZAにて撮影

上の写真はSONY機の特徴のひとつである、スイングパノラマで撮影したものです。
露出が固定になるなど制限はありますが、カメラを振るだけでシームレスなパノラマ写真が撮影できるのは魅力的な機能です。
各社のカメラを使ってみても、パノラマ撮影に関してはSONYのものが最も使いやすく、でき上がりも好印象です。
鳴り響くシャッター音は場面によって相当気になりますが。

続いて、明るい短焦点レンズならではの使い方も試してみます。

α6000+Sonnar T* E 24mm F1.8 ZAにて撮影

α6000+Sonnar T* E 24mm F1.8 ZAにて撮影

α6000+Sonnar T* E 24mm F1.8 ZAにて撮影

噂に違わず透明感のある色合いと自然なボケ味が楽しめます。
確かに、このレンズは秀逸で、α6000の撮影機能、内蔵EVFと組み合わせて考えれば、これだけでひとつのパッケージとして完成している感もあります。
レンズの性能、α6000のセンサーサイズ、画素数と画像処理エンジンの性能がうまくシンクロしている印象。
被写界深度のコントロールが容易である上、ダイナミックレンジの広さもあって撮影意図の反映はとてもしやすくなっています。

ただし、こうした撮影の場合、背面モニタにタッチパネルが装備されていないのが残念です。
フレキシブルスポットに設定したフォーカス枠を動かす際には背面ダイヤルのボタンを押して移動することになりますが、昨今タッチパネルでダイレクトに変更できるカメラが多い中、若干手間取ります。
半面、ファインダを覗いていても同じ操作で迷いなく行えるという安心感はありますのでここは一長一短でしょう。
タッチパネルの搭載を見送ったのは技術的要因かコストか、気になります。

合焦速度に関しては、さすがにそれを売りにしているα6000だけあって不満に感じることはありませんでした。
基本的にAF-CやAF-Aは使わず、全てAF-Sでの撮影なので、α6000が謳うAF性能を活かしているとは言えません。
が、これは他のカメラでも同じ。
また、先述のように私はフレキシブルスポットの一点AFを好んで使用し、ワイドやゾーンと言ったAFも使用していません。

もちろん、α6000のAFにも苦手な被写体はあり、迷った末に合わないと言うことも多々ありました。
特に、コントラストがはっきりしない被写体や、明るさが足りない場合などはその傾向が顕著になります。
無理やり合わせる感じではないので、撮ってみて失敗と言うことが少ないのは逆に好感が持てます。
そんな時は迷わずMFです。
結果として、私の使い方ではフォーカスがストレスになることは少なく、さすがと言わざるを得ません。

α6000+Sonnar T* E 24mm F1.8 ZAにて撮影

上の写真は室内で撮影した料理の写真です。
光源が多様化する室内でのオートホワイトバランスに関しては、もう少し改善の余地があるかと思いました。
上の写真は比較的よく見た目通りに撮れていますが、実際には画像処理ソフト等での操作が必要なレベルと感じる写真も多々ありました。
ホワイトバランスに不安を感じた場合には、積極的に変更していくほうがよいかもしれません。

私が使用しているとほぼSonnar T* E 24mm F1.8 ZAとの組み合わせになってしまうα6000ですが、子供たちの運動会にあわせ、妻に使用してもらいました。
その際に使用したレンズはタムロン18-200mm Di III VCです。
モードもいつも私が使用する絞り優先(A)ではなく、おまかせオートに設定します。
AFもフレキシブルスポットではなく、画面全体からカメラが判断するワイドに設定します。

その状況で妻に渡し、撮影をしてもらいました。
説明は電源の入れ方のみです。

当日は天気もよく、明るさはバッチリ。
撮影結果から、レンズ開放値の暗さは問題になっていないようでした。

百枚以上撮った写真を見ると、さすがにピントの抜けはそこそこあります。
また、ブレかピンボケかわからないぼやけた写真もいくつかあったことは事実です。
しかし、ピントで言えば、かなりの確率で狙った被写体が被写界深度内に入っています。
さすがに、多くの子供たちがフレーム内に入り込む構図では他の子にピントが合っているケースは多々あります。
しかし、総じてこれは十分に運動会カメラとして活用できるレベルだと感じました。

もちろん、私が使用したEOS 5D MarkⅢ+EF70-200mm F2.8L IS Ⅱ USMと比較すれば、その歩留まりには差があることも事実です。
が、ミラーレスは動きものに弱いと言う概念は、さほど気にせずとも済む印象でした。

α6000+18-200mm Di III VCにて撮影

α6000+18-200mm Di III VCにて撮影

α6000+18-200mm Di III VCにて撮影

α6000+18-200mm Di III VCにて撮影

実はこの日以来、私が使用するα6000にはタムロン18-200mm Di III VCが付きっぱなしになっています。
いわゆる便利ズームに分類されるこのレンズですが、α6000との相性は悪くありません(最短撮影距離だけは改善の余地ありですが)。
手ブレ補正機能は秀逸で、α6000のファインダを目に押し当てて撮影すればかなりの悪条件でも安心して撮れます。
オールマイティに使用できる一台として、この組み合わせで持ち歩くと撮影の幅は広がります。

実は、これまで何度かSONYのカメラを使ってきた私ですが、どうもその画質(JPEG)に馴染めない点があります。
先述の通り、描写は繊細でクリアな色なのですが、逆にきれいすぎて、そこに存在する空気感が希薄な気がするのです。
もちろん、RAW撮影をして現像時に工夫すればそれも出てくるのでしょうが、そこまでする気にならないのは私がズボラなせいです。
したがって、撮影条件に応じてレンズを組み合わせ、しっかりじっくり撮りたい時にはどうしても他社製のカメラを使ってしまいます。

α6000+18-200mm Di III VCにて撮影

α6000+18-200mm Di III VCにて撮影

α6000+18-200mm Di III VCにて撮影

あくまでも私にとってはと言うことを前提に書かせてもらうと、α6000は肩肘張らずに、普段着として付き合うカメラです。
そして、何気なくシャッターを切っても、出てくる絵は間違いなくコンパクトデジカメとは異なります。
その気軽さと画質は、特にカメラを趣味としている方でなくとも実感できるでしょう。
そして、そんな中でも時折ハッとするような一枚が撮れる。
普段着のカメラとして、上位に位置する安心感を持ったカメラとして、我が家で珍重されていくことは間違いありません。

もちろん、このカメラで芸術性の高い作品が撮れないと言うことではありません。
それは往々にしてカメラの問題ではなく、撮影者の問題です。
充分なセンスと知識、腕を持った方が使えば、その意図に応えてくれることでしょう。
特に、Sonnar T* E 24mm F1.8 ZAとの組み合わせではそう感じることができました。

しかし、α6000は肩肘張って使うより、カジュアルなカメラとして常に側に置いてもらいたい。
そんなメーカーの意図はNEX時代から変わっていないと思います。
フルサイズセンサーのα7ラインナップが充実してきた今、よりその位置づけは明確になって来たのかもしれません。

  

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コメント

SONYのカメラですか。
僕もこういうカメラ欲しいんですけどね。
僕が持ってるカメラといえばフィルム式の一眼レフカメラのみ。
キャノンAE-1にミノルタα7000にヤシカのカメラ。
ヤシカのカメラはもう部品は出てきません。

投稿: モモのパパ | 2015/10/09 08:18

モモのパパさん、ありがとうございます。
このカメラ、気軽に持ち歩く相棒としてはよいですよ。
過不足なく使えます。
価格も比較的こなれていますので、今なら買いやすいかも。
私もフィルムカメラを散々使ってきましたが、デジタルになって持ち出すハードルは間違いなく下がりました。
AE-1は名機ですね!
もちろんα7000も!
また使ってみたいです。

投稿: あさぎり | 2015/10/09 08:41

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