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富士山富士宮口新五合目サイクリング(前編)

6月7日(日)に、サイクリングに行ってきました。
6月最初の日曜日となったこの日。
事前の天気予報は二転三転しましたが、直近の予報では雨の心配は大きくなさそうです。
降水確率は20%で、晴れ間の出る時間帯もあるようでした(のちに一日曇りに変わりましたが)。

そこで、前日土曜日になって急きょロングサイクリング(家族は用事があるため)を思い立ち、以前河津桜や東京往復サイクリングでご一緒した横浜在住のSさんにお声掛けさせていただきます。
Sさんも予定を合わせてくださるとのことで、相談した上でコースを決めます。
提案したコースの中で、今回は富士山新五合目富士宮口を目指すコースを走ることに決定、ルートを事前に送って共有します。

日曜日の朝、新富士駅まで輪行でお越しいただくSさんを迎えに行き、二人で自宅へと戻り、準備します。
前に一度お会いしていることもあり、子供たちはSさんにすっかりなついていて、自転車を組み立てている側でチョロチョロしながらしきりに話しかけます。
そして、準備が整い、出発。
その前に、Sさんと子供たちで、記念撮影です。

スタート前にSさんと

この日のルートは、自宅から国道469号へと上り、富士山こどもの国前を通って十里木から林道を走り、富士山スカイライン富士宮区間へと出るもの。
このルートを使うと、信号がひとつだけ(それも感応式)で富士山五合目まで走ることができます。

その代わりと言っては何ですが、補給ポイントも実に限られたものとなります。
そのため、自宅からわずかに2km程のコンビニでさっそく補給休憩です。
何しろ、この先コンビニはなく、序盤で最後の自販機を過ぎると、その先は自販機すらない(知る限りは)のです。

コンビニでおにぎり二つとドリンクを補給、起きてすぐに朝食のパンを食べたばかりなのに・・・です。
そして、補給食としてミニ羊羹を二つ購入。
Sさんも私につられて同様の補給です。

さっそくの休憩を終えて、いよいよ本番スタート。
自宅付近から国道469号へと続く道を上っていきます。
緩急あれど、基本的には上りっぱなしの道。
車のほとんど通らない道を、二人で会話しながら上っていきます。

余裕のあるSさんは、走りながら愛用のCanon PowerShot G7X(私と同じ)で私の姿を撮影してくれます。
以降、私の走っている写真はすべてSさんが撮影してくださったものです。
私の背中ポケットがやたらと膨らんでいますが、右側がデジカメ(PowerShot G7X)、真ん中に携帯(iPhone 6 Plus)と羊羹二つ、左側は鍵、小銭とウインドブレーカーが入っています。

Sさん撮影の序盤の走り

県道158号をしばらく上っていくと、やがて富士市大渕次郎長町へと入ります。
ここは、かの清水の次郎長が開墾したと言われている土地。
今では、植木の栽培が盛んです。

次郎長町

そんないわれをSさんに話しながら、県道158号を進みます。
しばらくは傾斜のきつい部分が続きますが、やがてそれも緩くなり、国道469号に突き当たります。

国道469号を裾野方面へと右折。
いきなりの急坂をクリアすると、この日のコースには珍しい、わずかな下りがあります。
体重を活かして、下ります。

ちょっとだけの下り

下りの後には、当然上り。
だらだらとした坂が、延々と続きます。
クランクにそれほど力を込めずとも上れる坂。
それでも標高は次第に上がっていきます。
気温は低く、身体に当たる風も気持ちよく、汗が滴るようなことのない好コンディション(少なくともここでは)でした。

国道469号の上り

やがて、国道469号は県道24号と合流します。
突き当たりを左折し、さらに上ると、そこは富士山こどもの国前。
ここから富士山がきれいに見えるはずなのですが、雲の中でした。
それでも、一部に青空が見えるなどしていたので、中腹は雲の上かもと言う期待を持ちます。
本日家を出てはじめての信号をクリアし、記念撮影をします。

富士山こどもの国前にて

この先、しばらく国道469号を走り、十里木カントリークラブの入口付近から広域基幹林道富士山麓線へと入ります。
二週間前にも走ったこの道は、富士山周辺でも指折りの気持ちのよい道。
きっとSさんも気に入ってくれると思い、このコースを設定しました。

入口付近、モミジなどの青葉が心地よい樹木のトンネルで、既に歓声をあげるSさん。
紅葉の時期に走りたいなと、季節によっての光景を想像するあたり、さすがです。
ひとまず、停車してそんな光景をカメラに収めます。

十里木カントリークラブ付近

すでにご満悦のSさん

さて、ここからの約10kmは、この日走っていて最も気持ちのよい道のりとなりました。
短い上りと下りが連続して現れる道は、まるで日本ではないよう。
車も1台見かけたのみと、いつ走っても走りやすい道です。

そんなルートをよく知る地元のクラブチームVientoのメンバーと多くすれ違いました。
彼らは、富士山スカイライン側から十里木へ、チーム練習の最中のようでした。

残念ながら富士山は見えませんでしたが、気持ちよく走れた道。
そんな10kmはしかしあっけなく終わり、やがて富士山スカイラインへと突き当たります。
ここでSさんに「いよいよです」と伝え、ひとまず西臼塚駐車場目指して走りだしました。

3km程で西臼塚駐車場に到達します。
ここで富士山が見えていれば駐車場に寄って休憩しようと思っていました。
しかし、富士山は見えず。
そんな予感がしたので、Sさんには事前にその考えを伝えずに、そのままスルーしました。
休憩できるかもと言う期待が裏切られるのは辛いですからね。

次なる目標は、さらに3kmちょっと先の登山区間入口です。
10%弱の上りが周期的に現れる周遊区間の道は、これまでと違い若干の圧迫感もあります。
さすがのSさんも、やや疲れが見えているようでした。
そんなSさんに、登山区間ゲートで休憩しましょうと伝え、さらに上ります。

やがて、登山区間の分岐に差し掛かります。
この手前が、かなり厳しい傾斜。
なんとかクリアすると、対向からいかにも速そうな一団が登山区間へと入っていきました。
もちろん、私たちには無関係なことです。(^^;)

登山区間分岐付近

登山区間に入ってすぐに、旧料金所ゲートがあります。
ここで、二人で自転車を降り、小休止。
コンビニで買ってきた羊羹を食べ、ボトルの水を飲みます。
途中で補給ができないため不安だった水分ですが、気温が低いこともあり、ここまでほとんど口をつけていません。
その点での心配はなさそうです。

小休止

SさんのマシンはコルナゴC60に電動デュラ、ホイールはBORA ULTRAと、ほれぼれするようなもの。
このマシンの差はどう出るのか、Sさんは以前「カーボンホイールのプラシーボ効果はすぐに薄れた」と仰っていましたが、そうでないことはこの後の走りでも証明されていました。

もちろん、私のタイムもそこそこの軽量化が図られています。
ホイールはSHAMAL ULTRAで、アルミリムながら剛性と重量のバランスがよいもの。
私がこの後ヘロヘロだったのは、決して機材のせいではありません。

ひと休みしてスタートをした二人。
ここからの13kmは、ひたすらの上りです。
標高差は940m程ありますので、平均斜度は7.23%程度。
激坂区間はありませんが、楽あれば苦ありの道のりです。

登山区間の序盤はちょっと傾斜の急な所もありますが、その後は程ほどに。
入りはそんなに厳しくありません。
シッティングでは右腰に痛みが出てきたので(姿勢変化で取れるようなものですが)、ダンシングを多用して進みます。
後で気づきましたが、ポケット右側のカメラが重く、真ん中のiPhoneがそれをさらに右に押し出すため、重量バランスが右に偏っているようでした(Sさんに写真を撮ってもらいそれに気付きました)。
ポケット内の配分を考えなければなりませんね。

登山区間を進む

上るにつれて、雲がどんどん近付いてきます。
どうやら、標高1,700mあたりから雲の中に入る模様。
その雲から出られるかどうかが肝でしたが、私の希望的観測では2,000m手前で出られるのではないかと考えていました。

標高1,700mを過ぎ、1,800m近くになると、私たちは本格的に雲の中へと入ります。
周囲の視界は一気に悪くなり、気温もぐんぐん下がってくるのを感じます。
上りなのでよいのですが、この先もっと気温が下がると、下りは厳しそうです。

雲の中へ

そんな意味も含めて、雲を抜けてほしいと願っていましたが、標高1,900mの七曲駐車場に到達しても、雲を抜けられる様子はありません。
逆に、雲はますます濃くなっていく様子。
対向車のライトも、30m程手前あたりでようやく見えるような有様です。

七曲駐車場

登山区間道端には、五合目までの残りの距離を示す標識が立っています。
この標識の残り7km程の地点から残り5km程の地点までは、特に傾斜がきつい区間です。
道がつづら折りではなく、直線基調になることもその要因でしょう。

きつい上りですが、一切汗が出てこないのは、やはりこの気温のせい。
気温は、既に一桁です。
ふと腕を見ると、雲の水滴が毛に付着し、幻想的?な光景になっていました。

腕に水滴が

Sさんのことを気遣う余裕など到底なくなっていた私。
一桁の時速で、ノタノタと進みます。
時折振り返ると、Sさんは余裕の様子。
やはり、地力が違います。

ようやっとのことで四合目(標高2,300m)の地点に到達します。
ここまでの看板は撮ってきませんでしたが、もうここは少しでも休みたく、撮影します。
後ろのSさんは、ここでも至って余裕のようです。

残り標高あと100m

至って余裕のSさん

最後の500mがきついですとSさんに伝え、出発します。
ようやく道端に駐車枠が見えはじめた頃、記憶通り一気に斜度が急になりました。
そして、カウントダウンの看板が0.0kmを示した地点が、五合目駐車場の入口です。

ところが、乗用車駐車場と登山道富士宮口は、さらにその一段上。
後にSさんがブログで、残りゼロになってからのあの上りはずるいと書いていたので、Sさんもそれなりにきつかったのだと認識できました。

なにはともあれ、ギリギリ(私は)ではあったものの、無事二人で富士山五合目富士宮口に到着しました。
結局雲からは抜けられず。
ここから見えるはずの富士山頂も、眼下に広がるはずだった雲海も、全て白い世界に包まれてしまっています。

そして、なにより、寒い。
上ってきたので身体が暖まっているはずなのですが、手の指先、足の指先はかじかんでいます。

時間もお昼過ぎだったので、五合目の食堂で何かを食べたいと思っていた二人ですが、この時見る限り、どうも食堂がやっているようには見えませんでした。
休業の様子ですと伝えた時のSさんの絶望に満ちた顔。
今まで拝見したことのないような表情でした。

ともあれ、ここに来たと言う証拠写真は必要。
それぞれに、カメラにそれを刻み込みます。
続いて、二人揃って五合目の看板の前へ。
そこにいた一団の撮影を手伝い、代わりに二人の写真を撮ってもらいました。

二人での証拠写真

この看板の側に、下の食堂へと続く階段入口があります。
ふと見ると、その入り口は開いているではないですか!
反対側の壁にべニアが打ちつけられて、休業に見えただけでした。
「やってますよ」と私が告げると、Sさんの表情に希望が戻ります(大げさ)。

実は、私も五合目のこの施設に入るのははじめて。
中の構造がどうなっているのかわかりませんが、ひとまず自転車を担いで階段を下ります。
Sさんも私に続き、階段を下っていきました。
気分は、まるでRPGのようです。

後編へ続く

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