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Canon PowerShot G7X(実写編1)

前回の記事、導入編でファーストインプレッションをご紹介したCanon PowerShot G7X
今回は、いよいよ実写編です。

最初にお断りしておきますが、私はデジタルカメラの持つ全ての機能を網羅した使い方をしません。
と言うより、私自身の使い方に合致した機能のみを使用するため、ほぼすべての場合、カメラの持つ機能の半分も使っていないことをご容赦ください。
そう言う意味では、本記事は所謂レビューではなく、あくまでも写真を撮った感想だと御認識いただければ幸いです。

と、言い訳したところで、最初の写真は、前回の記事写真を撮影した撮影台上でのものです。
撮影に用いたCanon EOS M2EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM)を、お返しに撮ってみました。

最初の撮影

最初の撮影

撮影自体はAvモードで24mm相当の広角端、開放F値1.8にセットしています。
いずれも手持ち撮影なので、若干構図はずれていることをご容赦ください。

上の写真は、カメラ本体のCanonロゴにピントを合わせての撮影。
下の写真は、レンズ前面の製品名表記にピントを合わせています。

センサーサイズは1.0型と、コンパクトデジカメとしては大型な部類。
そこに開放F値1.8(広角端)のレンズを組み合わせているので、さすがにボケは大きくなります。
意図的にピント位置を変えての表現で、撮影の幅は広がるでしょう。

これはPowerShot G1X MarkⅡも同様だったのですが、この機種は絞り開放、最短撮影距離付近で撮ると、若干柔らかい(悪く言うと眠たい)画になるとの評価もありました。
双方を見比べてみると、確かにそんな傾向が読み取れなくもありません。
しかし、これは画像処理の関係もあるのか、この場合上の写真の方が合焦部分の線が太く、エッヂも立ち過ぎている感を受けます。

さて、この時は「さすがによく写るな」と言う程度の感想だったのですが、最初にドキッとしたのは、サイクリングに出た際、タイムを記録したメーターを何気なく撮った時です。

サイクリング時のメーター写真

この写真はPモード、JPEGで撮影し、サイズ変更したのみのものです(特に断りがない限り全て同様)。
その画は、これまでサイクリング時にメインで使用していたPowerShot S120とはまた別のもの。
プラスチック、カーボン、アルミの質感がリアルに再現された画をパソコン上で見た時、嬉しさがこみ上げてきました。

私がサイクリング時にメインで撮影するのは自然風景の写真です。
そんな風景写真を撮ろうとしばらく持ち歩いたのですが、ここのところ何故か、私がカメラを入手すると雨や曇りの日々が続きます。
しかし、そんな雲のある風景は、表現力や奥行きを実感するにはかえって好条件だったりもします。

雲と富士山

千本浜の夕陽

画像の立体感は、やはり普通のコンパクトデジカメよりは上だと感じます。
雲の奥行きやコントラスト、ハイライトからシャドウまでのダイナミックレンジの広さも感じられます。
もちろん、APS-Cや35mmフルサイズとは違うのでしょうが、ポケットに入れて持ち歩けると言う点を考慮すれば、充分な性能です。

PowerShot G7Xの有効画素数は約2020万画素。
これは1.5型センサーを搭載したPowerShot G1X MarkⅡの約1280万画素はもとより、APS-Cセンサーを搭載したEOS M2の約1800万画素をも上回ります。

そのため、撮影画像の精細感には期待したいところ。
同じく曇りの日ではありましたが、富士市街にほど近い工場の遠景を撮影しました。

富士市の工場遠景

ピクセル等倍切り出し

上の写真から、中央部分をピクセル等倍で切り出したのが、下の写真です。
どんよりとした曇りの夕方で、既に夕陽は落ちている状況でしたが、ISO-125、F4、1/200秒でブレはなし。
切り出した画を見ると、若干エッヂが強調された画づくりながら、見事に描画してくれています。

せっかくなので、晴れた日に河津桜の木も撮ってみます。
下の三枚は、それぞれJPEGリサイズのみ、明るさとコントラストを調整したもの、合焦部分の等倍切り出しです。

JPEG撮って出しリサイズのみ

明るさ・コントラスト調整

合焦部分の等倍切り出し

PowerShot G7Xは、同社製の他のカメラとは異なり、若干ではありますが暗めに写る傾向があります。
また、シーンによる露出のバラつきも、時折気になります。
また、JPEGのマイカラーOFFで撮影すると、色味は淡く、コントラストも低めです(今回の写真はすべてマイカラーOFFでの撮影)。

このため、私は露出補正0を基本に(他のカメラは-1/3EVを基本とすることが多い)撮影しながら、気になったシーンでは積極的に補正するようにしています。
ただし、ダイナミックレンジ自体は広めなので、露出補正をかけずに撮影し、後で画像処理することでも充分対応できると思います。
実際、上の河津桜の写真でもハイライトの飛びはなく、階調を保ってくれています。

こうした明るさ、コントラスト等の調整はいつも通り、Adobe Photoshop Elements 9を使用しています。
見た目に近くなるよう、きつく補正し過ぎないよう注意しましたが、簡単に自分好みの画にすることができました。
これなら、よほどの時以外はRAW撮影する必然性は感じずに済みそうです。
ただし、マイカラー、ホワイトバランス等迷った時には、ひとまずRAW撮影しておくのも手ですが。

そして、等倍切り出し。
やはり、全体的にエッヂは強調された感じを受けます。
しかし、これが画像に精細感を与えてくれている側面も否定はできません。
好みの問題でしょうが、私はこの程度のバランスは悪くないと感じています。
せっかくの約2020万画素ですからね。

引き続き、カメラを携えて撮影に出ます。

開放F値がF1.8~2.8と明るいレンズを備えているため、気になるのはやはりボケ味です。
もちろん、センサーサイズの関係もあり、同じF値でもAPS-Cやフルサイズセンサーのようなボケとはなり得ません。
それでも、センサーサイズなりに自然なボケは期待したいところです。

暖簾

150221psg7x_22

たい焼き屋さんの暖簾と商品を撮影したこの画像。

上の写真は広角端、F4での撮影となっています。
ピント面に芯をきっちりつくりながら、流れるような自然なボケ。
悪くありません。

下の写真は、同じく広角端、F2.8での撮影です。
開放だと若干柔らかい描画ですが、F4程度まで絞ると、やはり芯がしっかりします。
さすがに広角端の最短撮影距離近辺ですと四隅が流れますが、ボケそのものはきれいです。

食べ物つながりで、今度は回転ずし店での撮影を試みました。
こうした店舗は照明に複数の色味のものがミックスされており、ホワイトバランスも微妙になります。
今回は、あえて全てをオートホワイトバランスで撮影しました。

JPEG撮って出しリサイズのみ

明るさ・コントラストのみ調整

カラーも補正

イカ鮨の写真は、一番上がJPEGで撮りリサイズしたのみのものです。
これでもダメと言うわけではありませんが、やはり明るさ、色味、コントラストともに調整をしたい感じを受けます。

そこで、カラーはそのままに、明るさとコントラストを調整したのが、二枚目の写真です。
だいぶメリハリはついてきましたが、皿の黒と金、イカの白、シャリの色ともに若干くすんだ印象でした。

そこで、カラーバランスを補正したのが、三枚目の写真です。
カラーマネジメントをしていない私のモニタで適当に補正しただけのものなので色々ご意見もあるでしょうが、私としてはこれが一番しっくりきました。

次に、マグロの鮨です。

JPEG撮って出しリサイズのみ

明るさ・コントラストのみ調整

こちらも一枚目はJPEG撮影のリサイズのみ。
二枚目は、明るさ、コントラストを調整したものです。

こちらの写真に関してはカラーバランスの補正は行っておりませんが、これでも充分かと言う印象でした。
もちろん、イカの写真と並べてみる場合には、色味を合わせる必要がありますが・・・。
と言うわけで、合わせてみたのが、下の写真です。

カラーも補正

色(カラー)の世界は奥が深く、私などが到底語ることのできない分野です。
今回の調整も、カラーマネジメントがしっかりできている環境で行っている訳ではないので、その点はご容赦ください。
なので、ここはひとまず、オートホワイトバランスはかなり優秀と言うことで幕を引きたいと思います。

オートホワイトバランスの優秀さは、同じ店内での子供たちの写真でも見て取ることができます。
複雑な光源でも、上手くいなしてくれていると感じました。

回転ずし店内での撮影(オートホワイトバランス)

回転ずし店内での撮影(オートホワイトバランス)

これなら、旅行など様々なシーンで撮影する際にも安心ですね。

ここまで、ひとまず基本的な実写編1(JPEG、Pモード中心)とさせていただきます。

次回は、いくらか応用的な撮影にもチャレンジしてみたいと思います。

  

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