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Canon PowerShot G7X(実写編2)

Canon PowerShot G7Xの導入にまつわる記事4回目は、前回の実写編1に続いてのものです。
前回の記事では、ひとまずPモードを中心にいくつかのシチュエーションで撮影してみました。
今回は、一歩踏み込んだ撮影モードを使用してみての感想です。


【JPEG撮影とRAW撮影】

さて、まずはRAW画像の撮影と現像に関してです。

私は、コンパクトデジカメではもちろん、ミラーレスやデジタル一眼レフでもRAW撮影はほとんど行いません。
それは、私のような拙い現像技術では、カメラ内蔵の画像処理エンジンがつくり出してくれる画よりも上のものを生み出すことが難しいからです。
また、画像処理ソフト(私はAdobe Photoshop Elementsを愛用)で調整することにより、JPEGファイルであってもかなりの範囲で調整が可能なことも事実です。

しかし、ホワイトバランスで迷った時や、シャドウ・ハイライトを調整する際の空の階調など、RAW現像の方が有利な場面も確かにあり、それも実感しています。
したがって、ここ一番の場面ではRAW撮影するケースがないわけではありません。
ましてや、コンパクトデジカメとしては大きな1.0型センサーのG7X。
RAW撮影をした際の調整幅も気になります。

そこで、実際にRAW撮影をして、Canon Digital Photo Professional(DPP Ver.3.14)にて現像を試みます。
DPPは、キヤノンのデジタルカメラを購入すると標準で付属する(実際にはダウンロードにて入手)ソフトで、その使い勝手や調整の幅には定評があるものです。

下の三枚の画像は、一番上がカメラ内で処理されたJPEGファイル(リサイズのみ)、二番目は私がDPPで現像したもの、三枚目は一番上のJPEGをPhotoshop Elementsで調整したものです。

JPEG撮って出し

RAWファイルをDPPにて現像

JPEGをPhotoshopにて調整

まず前提として、私のモニタは量販店で一般的に売られているもので、カラーマネジメント等は行っていません(MITSUBISHI Diamondcrysta RDT202WM-S)。
また、いずれのソフトも極めて一般的な調整のみしかできないスキルであることもご承知置きください。
以上から、プロやハイアマチュアが整った環境で作業したものとは異なります。

一番上の画像を見ると、全体的に暗いのがわかります。
これは右上の富士山の雪と雲のハイライト部分を白飛びさせないよう、そこにスポット測光のAEロックをかけて撮影(さらに露出補正-0.3ステップ)しているためです。
ちなみに、PowerShot G7Xではスポット測光のAEロックを行う場合、中心部かAFターゲット連動かを選択することもできます。

このため、二番目の画像のRAW現像に際しては、シャドウ部を持ち上げることを意識しました。
とは言え、あまり持ち上げ過ぎると平面的な、立体感に欠ける画となってしまいます。
空の青さも不自然とならぬよう、持ち上げ過ぎには注意しながらトーンカーブを調整します。

これは、三番目のPhotoshop Elementsによる調整でも同様です。
操作に慣れているせいか、このケースではRAW現像よりかえってスムーズに調整ができました。

もうひと組み、下の三枚も同様のものです。
一番上がJPEG撮影リサイズのみ、二番目がDPPによるRAW現像、三番目はPhotoshop Elementsでの調整です。

JPEG撮って出し

RAWファイルをDPPにて現像

JPEGをPhotoshopにて調整

こちらも同様に、富士山の雪が白飛びしないよう意識して撮影しました。
このせいもあってか、撮って出しのJPEGファイルでは、コントラストの弱い、若干くすんだ色合いとなっています。
ここに明るさを加え、コントラストを強めにクッキリとした色合いとなるよう調整しました。

この双方の操作にて実感したのは、少なくともこのようなケースでは(私の腕では)RAW現像とJPEGの調整に大きな差はないと言うことでした。
もちろん、JPEGファイルは圧縮がかかっており、RAWファイルに比べて情報の緻密さでは劣ります。
また、ホワイトバランスやピクチャースタイルを一発で変更できるのはRAW現像の強みです。

以上から、PowerShot G7Xに関しては今後ともJPEGでの気軽な撮影を基本としながら、必要に応じてRAW撮影を織り交ぜて行くこととしました。
私の場合、ほとんど使用しない動画のスタート/ストップボタンに記録ファイル選択機能を割り当て、ここでダイレクトに切り替えができるように設定しています。


【パノラマ合成】

次に、私が欲しかったパノラマ撮影機能です。
前の回でも書きましたが、PowerShot G7Xにはパノラマ撮影機能はありません。
この点に関しては、SONY DSC-RX100M3と最後まで悩んだ要因となりました。

しかし、これに関しては、標準添付ソフトのPhotoStichを使用することで、複数画像の合成によるパノラマ写真の作成が可能とのこと。
今回初めて試してみました。

対象となる風景は、富士山本宮浅間大社の境内。
以前、DSC-RX100で撮影した時の印象を基に、カメラの向きを横に変えながら、10枚ほどの写真を撮影します。
何度かチャレンジしてみた結果、最終的に使用したのは下の5枚の写真でした。

パノラマ合成に使用した5枚の写真

若干の試行錯誤の結果、下のようなパノラマ写真ができました。
接続部分を調整することにより、なるべく不自然にならないようにしましたが、どうしても拝殿右側の灯篭付近の画像のみ、明るさの違いが目立ちます。
この点は、一枚目に露出を固定するSONYなどのパノラマ撮影機能の方が優れているかもしれません。

でき上がったパノラマ写真

仕方がないので、またAdobe PhotoShop Elementsを使用して、画像のつなぎ目の明るさを調整します。
それが下の写真。
完全ではありませんが、いくらか不自然さは取り除けたと思います。

Photoshopで調整

こうしてみると、やはり撮影した後でのパノラマ写真合成は、ちょっと手間です。
少なくとも、気軽にバシバシとパノラマ撮影をと言う気分にはなり得ません。
パノラマ撮影に関しては、やはりカメラに内蔵してほしいと切に感じました。
ただし、必要ない人には全く必要ない機能なのでしょうが。


【マイカラー】

背面にあるFUNC./SETボタンで容易に呼び出せる機能の一つに、マイカラー機能があります。
各社呼び名は異なるものの、これはコンパクトデジカメには今や標準的な機能。
PowerShot G7Xにも“くっきりカラー”や“すっきりカラー”をはじめ、10種類(+カスタムカラー)のカラーが用意されています。
これらはJPEGでの撮影に限定されますが、撮影する写真の狙いに合わせたカラーを選択するのも面白いものです。

正直、面倒くさがりな私は、滅多にこれらの機能を使用しません。
しかし、くっきりカラーに関してはコントラストが高めとなるため、富士山と青空の写真などでは重宝します。

今回はセピアと白黒を使ってみました。

セピア

白黒

何気なく撮影してみましたが、これはなかなか面白いものです。
食べ終えた食器の撮影など、通常のカラーだとどうしても生々しい感じになってしまいがちですが、こうしたカラーを使うとどこかスッキリと見えます。

セピア

平成生まれの子供も、こうして撮るとなんとなく昭和の気配に見えるから不思議です。
今後とも、積極的に活用してみようかと言う気分になりました。


【クリエイティブショット】

こちらもJPEG限定の機能ですが、このカメラの遊びの要素として、クリエイティブショットがあります。
これは、スマフォアプリなどを意識した機能でしょうか。
モードをセットしてシャッターを切ると、カメラが自動的に特殊フィルターやカラーフィルター、構図の切出し等を行い、元画像を含め6枚の画像をつくり出してくれるというものです。

実際に撮影してみたのが、下の画像です。
縮小して横に並べたので、ちょっとわかりにくいかもしれませんがご容赦ください。

クリエイティブショットによる撮影

これに関しては、正直コメントに困ります。
こうした機能が合致する/しないシチュエーションもあるのでしょうが、自分の意図しない画づくりが行われることへの慣れもあるでしょう。

クリエイティブショットに適応されるフィルターには“油彩調”、“水彩調”などを含め46種類ものものが用意されているとのことですが、これを自分で選んで画像に適応させることはできません。
「意図しない」画が生み出されることを面白いと見るのかつまらないと見るのかは人によっても異なるでしょう。

写真歴だけはそこそこ長い(成長はしていませんが)私にとっては、まだまだその点に対する慣れが必要なようです。
しかし、裏を返せば、今の自分の限界を超えた表現が生み出される可能性もあると言うこと。
もしかしたら、カメラに成長させてもらえるきっかけになるのかもしれません。

以上、今回はRAW撮影(現像)と、いくつかのモードをご紹介してきました。
普段、カメラの持つ様々な機能のごくごく一部しか使用しない私ですが、PowerShot G7Xに関しては今後とも様々な機能を使ってみたいと思います。

気軽に持ち出せ、気軽に撮れると言うことは、そうした気分にもつながると言うことですね。
実写編は、もしかしたらまだ続く・・・かもしれません。

   

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