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Canon EF-M 11-22mm F4-5.6 IS STM

今回ご紹介するEF-M 11-22mm F4-5.6 IS STMは、Canon(キヤノン)のデジタル一眼(ミラーレス)カメラ用レンズです。

このレンズが採用するEF-Mマウントは、同社製ミラーレス一眼であるEOS Mのみが採用するもの。
現時点(2014年12月)で、初代のEOS M、二代目のEOS M2の二機種のみで使用することができます。
また、EOS M2のトリプルレンズキットには、標準で同梱されるレンズで、そういう意味では広く捉えればキットレンズとも言えます。

そんなレンズですが、このレンズは人気があり、一時期は品薄な状態も続いた模様。
中古市場でもほとんど見かけず、仮に出品されてもすぐに売れてしまう状況です。

このレンズの何が人気なのか?

まずは、その画角にあります。
EOS M(M2も)の採用するセンササイズはAPS-C。
キヤノンのAPS-Cは、35mm判換算の画角が焦点距離の1.6倍相当になります。
そのため、焦点距離11-22mmのこのレンズの換算焦点距離は17.6-35.2mmとなります。
超広角の18mmから標準の35mmまでをカバーすると考えれば、同社デジタル一眼レフ用レンズで考えると17-40mm16-35mmあたりのレンズと同様になります。
これは、風景撮影などにはもってこいの画角。
比較的コンパクトでありながら、この画角をカバーすることが人気のひとつです。

次に、その描写力です。
キットレンズという言葉からはどうしてもコスト優先で写りは今ひとつという想像もしてしまいがちですが、この製品はアフターマーケットも意識している製品。
もとより、EOS M用のEF-Mレンズはキットレンズの評価も高いのですが、その中でも頭一つ抜けた写りとの評判です。
開放F値は明るいとは言えませんが、最短撮影距離も短く、被写体に寄って撮ることによりボケもある程度楽しめます。
また、広角端11mmでも周辺の解像感があり、歪みも大きくないなど、比較的自然な写りにも好感がもたれているようです。

もうひとつ人気の理由が挙げられるとすれば、その価格でしょう。
2014年12月時点での価格は40,000円前後と、フルサイズ対応の超広角ズームレンズと比較して安価です。
また、APS-C用のEF-S 10-22mmF3.5-4.5 USMも70,000円台からなので、半額近い価格です。
さらに、最近の広角レンズのトレンドとも言える手ブレ補正(IS)も装備し、AF音の静かなステッピングモーター(STM)も搭載しているため、コストパフォーマンスは総じて高いと言えるでしょう。

これらの理由から、EOS Mシリーズのユーザーに人気のこのレンズ。
私も以前持っていたSIGMA 12-24mm F4.5-5.6 EX DG ASPHERICAL HSMを手放して以来、デジタル一眼用レンズは24mmより広角のものを使っていなかったこともあり、入手しました。

レンズ単体の価格は安価ですが、さすがにこの価格のためか、レンズフードは別売りとなっています。
今回はそのレンズフード(EW-60E)と純正のプロテクトフィルター(55mm径)も購入しました。

製品パッケージ

レンズを取り出してみます。
金属を多用したレンズボディは、サイズの割にはずっしりとします。
これを重いと取るか、重厚感を頼もしいと取るかは人それぞれでしょうが、私としては安っぽさがなく好感が持てます。
なお、下の写真の状態はレンズ格納状態。
このままでは撮影ができず、ロックレバーをスライドさせながらズームリングを回し、撮影可能状態まで持っていく必要があります。

EF-M 11-22mm F4-5.6 IS STM外観

残念ながら、サイズ、コストを優先させていることもあり、AF距離表示目盛りは装備されていません。
これに関しては、あればMFで無限遠を出す時など便利に使えるのですが、ここは割り切るしかありません。

手持ちのEOS M2に装着してみます。
マウントは若干きつい印象もありましたが、EF-Mマウント自体がそうなのかもしれません。
使用しているうちに慣れてくるでしょう。

EOS M2に装着

上の写真は撮影可能状態にセットしたもの。
格納状態と比べると、レンズ先端部分が伸びています。
しかし、ズーム比が2倍と控え目なこともあり、ズーミングでも繰り出しはほとんど変化しません。
また、インナーフォーカスのため、AF駆動による全長変化もなく、扱いにストレスはありません。

早速持ち出して撮影してみます。

EF-M 11-22mmでの撮影

EF-M 11-22mmでの撮影

一枚目の写真は、JPEG撮って出しの画像です。
これは他の超広角レンズにも言えることですが、コントラストが高めで、やや暗く写ります。
また、画面内に明るい部分があると白トビしやすいので、どうしても露出補正マイナス1/3段~2/3段程をかけることが多くなります(この時はかけていませんが)。
二枚目の写真は、アンダーな部分を若干持ち上げたものです。
こうした補正に対する耐性は、非常に高く感じます(これはEOS Mの画像エンジンの関係ですが)。

続けて、広角端11mm(換算17.6mm)を楽しむため、様々なシチュエーションで撮影します。

広角端11mmでの撮影

広角端11mmでの撮影

広角端11mmでの撮影

広角端11mmでの撮影

シーンによっては、超広角レンズを使用していることを強く感じるケースもあります。
しかし、そう言われなければ気付かないと思われるものもあり、描写は比較的自然と言えます。
この点、逆に以前使用していたシグマの12-24mm(フルサイズ対応)と比べると物足りない部分もありますが、抵抗感なく広角端が使えるのは魅力でもありますね。

このレンズの最短撮影距離は0.15m。
上の最初の写真はその最短距離付近で撮影したものですが、ここまで近づくとさすがにボケてくれます。
とろけるようなボケではありませんが、かえって使いやすいでしょう(この写真はf5)。

次に、飲食店内で撮影しました。

EF-M 11-22mmでの撮影

EF-M 11-22mmでの撮影

EF-M 11-22mmでの撮影

これ一本で、建物の様子から料理まで、しっかりカバーできます。
ただし、望遠端でも換算35mm程度なので、手暗がりができてしまうようなシチュエーションで離れて撮ると撮影倍率はどうしても低くなります。

また、こうしたシーンで有用なのが、手ブレ補正(IS)です。
上の二枚目の写真は1/15秒、三枚目はそれより遅いシャッター速度ですが、ブレは抑えられています。
広角レンズでもこうした使い方をする際には、手ブレ補正が重宝します。

最後に、おなじみの富士山の光景をご紹介します。

広角端での撮影

望遠端での撮影

一枚目は広角端での撮影、二枚目は同じ場所から望遠端での撮影をしたものです。
手持ちなので、撮影位置は若干ずれていますが、雰囲気は感じていただけるでしょう。
たったの二倍ズームですが、さすがに超広角域~標準域なので、撮れる写真の雰囲気はかなり異なります。
写真を撮る人間の狙いも、よりわかりやすくなるでしょう。

以上、EOS Mシリーズを使用している人の中には、このレンズが標準として付けっ放しになっていると言う方も見受けられます。
また、このレンズを使用したいがためにEOS Mを入手したという方も。
それも納得できる使い勝手と描写力は、充分に感じることができました。

正直、これまでミラーレスのキットレンズには満足できなかった私。
今回は後から入手しましたが、こんなことなら最初からトリプルレンズキットにすればよかったかと思わせてくれるレンズとの出会いでした。

EOS Mシリーズで風景や旅行での撮影をしたい方には、お勧めの一本です。

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