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Canon EOS M2

久しぶりのデジタルカメラレビューです。
今回入手したのは、Canon(キヤノン)のミラーレス一眼カメラ、EOS M2です。
このカメラは、キヤノン初のミラーレス一眼として2012年7月に発売されたEOS Mの後継機種です。
とは言え、その発売は2013年12月、発売から既に一年近くが経過しています。

以前から気になっていたEOS M2でしたが、そんなモデル末期かとも思えるタイミングにあえて手を出した理由は、価格がこなれてきた点にあります。
レンズ2本(単焦点と標準ズーム)にEFレンズが使えるマウントアダプター、フラッシュがセットになったダブルレンズキットの実勢価格は6万円弱(2014年10月現在)。
さらに、キヤノンが実施しているキャッシュバックにより、ダブルレンズキットの場合7,000円がキャッシュバックされ、実質価格は5万円を切る店舗もある状況です。
そんな状況下、初代モデルEOS Mの店頭在庫は3万円台後半で売られているケースも見られ、こちらの価格帯も大変魅力的に感じていました。

もとより、メインの機材がCanon EOSシリーズの私は、EFレンズの資産もあり、マウントアダプター経由とは言えどそれを利用できるEOS Mシリーズはサブ機としてもってこいです。
購入に当たっては、用途が被るPowerShot G1X MarkⅡを下取りに出すことで、EOS M2のダブルレンズキットなら数千円の追加支出で手に入れることができます(EOS Mならお釣りがくる)。

EOS MからM2になっての変更点は、AFのスピードが多少速くなっていること、ボディがやや小さくなっていること、Wi-Fi機能が搭載されていることなどです。
正直、AFに関してはEOS M2でも他社製ミラーレス一眼と比べ遅めとの評価が一般的です。
また、EOS Mに関してはファームアップでAF速度が若干増したとのことで、その差は大きいかどうか(価格差に見合うか)微妙なことも確かです。
それでも、キャッシュバックまで含めた価格を考慮し、最終的にEOS M2にすることとしました。

自宅にて、早速パッケージを取りだします。

EOS M2ダブルレンズキットパッケージ

EOS M2ダブルレンズキット

箱は、大きさの割には軽く、やはりデジタル一眼レフと比較すると軽量なことが窺えます。
パッケージを開けると、中には各種機材がぎっしりと詰まっています。
取りだして並べると、よくぞあの箱の中にこんなにという感も受けます。

右下から時計回りにEOS M2本体、EF-M 22mm F2 STMレンズ、EF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STMレンズ、マウントアダプター EF-EOS M、スピードライト 90EX、ネックストラップ EM-100DB、バッテリーチャージャー LC-E12、バッテリーパック LP-E12です。
これ以外に、取扱説明書、各種ドライバアプリのCD-ROMなどが同梱されています。

早速本体にEF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STMレンズをセットしてみます。
EF-Mマウントは、使い慣れたEFマウントより一回り径が小さめですが、セット方法等は基本的に同じです。
EFマウントのレンズより、装着感は若干固めでしょうか。

レンズをセット

この標準ズームレンズ(35mm版換算28.8-88mm相当)をセットすると、思ったよりもレンズが前に飛び出した印象です。
この時のサイズ感としては、PowerShot G1X MarkⅡと比較しても大きく感じます。
ただし、重さとしては別物。
G1X MarkⅡの手にズシッとくる重さよりはだいぶ軽い印象です。
もっとも、レンズが換算24-120mm F2-3.9のG1X MarkⅡに対し、この状態で換算約29-90mm F3.5-5.6ですから、この差がG1X MarkⅡの重さに現れるのは当然かもしれません。

持った感じのバランス感も悪くなく、逆にレンズが前に長いので、それを支えて撮りやすい(片手撮影は難しくなりますが)印象もあります。

本体背面より

背面を見てみると、印象的にはキヤノンのコンパクトデジカメとよく似ています。
電子ダイヤルとその周囲に配置されたボタンを核に、タッチパネルを併用して操作するスタイル。
デジタル一眼のEOSシリーズから入った人にとっては慣れない操作感かもしれませんが、私のようにコンパクトデジカメのPowerShotシリーズと併用する人間にとっては違和感がありません。
ただし、撮影画像の再生ボタン、削除ボタン等は機種ごとに異なるので、併用すると操作に迷うことがあります。

また、電子ダイヤルで露出補正を行う際、意図しないプッシュを感知して露出補正モードから抜けてしまうケースが間々見られました。
この点は個体差なのか、仕様なのか、気になるところです。
操作感を考慮すると、シャッターボタン周辺に独立した電子ダイヤルがあるとよいかもしれません(次期モデルに期待)。

タッチパネル併用に関しても特に迷いはありませんが、コンパクトデジカメと異なりシャッターボタン周囲のズームレバーがないため、再生画像の拡大・縮小に関しては液晶モニタのピンチ操作(二本の指で広げたり狭めたり)によって行います。
これに関しては、正直ボタンもしくは電子ダイヤルで可能にしてほしかったと思います。
ファームアップ等で対応してくれればうれしいのですが・・・。

電源とモードスイッチ

本体上面シャッターボタン周囲には、モードダイヤルが設けられています。
このモードダイヤルにより、シーンインテリジェントオート、簡単撮影モード、応用撮影モード、動画を切り替えて使用できます。
なお、このモードダイヤルは電源スイッチを兼ねていないので、自分の撮影するモードが変わらない場合には操作する必要がありません(これは歓迎)。
各モード内で撮影方法(絞り優先、シャッター速度優先等)を切り替える場合には、タッチパネル操作が必要となります。

ストラップホールに関しては、直接ベルトを通すタイプではなく、突起にストラップのアタッチメントをはめ込むタイプです。
情報によると、これはハッセルブラッドのものと同様で、ハッセルブラッド用のストラップも使えるとか。
その日の用途によってストラップを付け替える場合には、このほうが便利です。

今回、私は基本的にEOS M2をケースには入れず、そのまま持ち歩くことにしました。
これは、他のデジタル一眼レフEOSと同様に、速写性を優先させるためです。
また、ストラップに関しては、別途キヤノン純正のリストストラップを購入。
これと付属のネックストラップを、その日の状況によって使い分けています。

また、EF-Mレンズはレンズフードが別売り。
これに関しても、EF-M 18-55mm用は購入し、付けています。
レンズプロテクトフィルタも、純正をセットしましたs。

持ち歩き状態

さて、準備ができたので、持ち歩き撮影します。
まだ1ヶ月弱の使用ですが、今のところ入手してよかったとの喜びが大きいです。

まずは、ファーストショット。

ファーストショット

何気なくシャッターを切った1枚ですが、なかなかクリアな写りをします。
これは、評判通りです。
正直、これまで使用した他社製ミラーレス一眼に関しては、ボディ性能は満足できても、キットレンズの性能が今ひとつと感じるケースも多々ありました。
EOS M2に関しては、EF-Mレンズのラインナップはプアですが、その描画性能には定評があります。

なお、撮影に関しては全てJPEGにて撮影。
一部、リサイズ前にAdobe PhotoShop Elementsにて明るさ、コントラストを変更しているものもありますが、シャープネスに関しては撮影時のままです。

撮りなれた富士山の風景も撮ってみます。
さすがはAPS-Cサイズセンサー搭載。
これら写真だけ見れば、私が愛用するEOS 7Dで撮ったものと見分けがつきません。

富士山を撮る

富士山を撮る

そのほか、様々なシチュエーションで撮ってみます。
基本的に素直な描画で、特に癖もありません。
悪く言えば面白味や尖った性能はなく、当たり前に写るカメラです。

日中の直射日光が射す状況でなければ、逆光耐性もまずまず。
これに関しては、単焦点のEF-M 22mm F2 STMの方がゴーストが出やすく、その点は意外でした。

逆光には比較的強い

逆光には比較的強い

ある程度期待していた高感度に関しては、ISO3200程度までは常用できそう(光線の状態にもよりますが)。
ただし、周囲が極端に暗い場合にはノイズが出やすいため、私はISOオートで上限を1600までにしています。
正直、暗い中で撮影するとISO1600でもノイズはそこそこ乗ってきます。
しかし、ノイズの特性が素直なのか、Photoshop Elenebtsのノイズ低減でかなりスッキリとこれを減らすことができます(ディテールは多少失われますが)。
下の写真は、その処理をしたものです。

ノイズ除去

このレンズの手ブレ補正は、そこそこ強力。
ちょっと難しいかなというシーンでも、歩留まりを得ることができます。
また、私が特に嬉しく感じたのは、撮影距離。
最短撮影距離こそ25cmと決して短くはありませんが、ズーム全域でその距離が変わらないのです。
このため、近づきすぎると影ができてしまう食べ物の撮影など、少し離れてズームで狙うことが可能です。
最短撮影距離が短くても、ちょっとズームすると極端にそれが長くなってしまうレンズも多い中、この点はもっと評価されてもよいと感じています。

ここで、レンズをEF-M 22mm F2 STMに換えて持ち出します。
このレンズは、その描写力に定評があるもの。
単焦点(35mm判換算35.2mm)なので使い勝手の割り切りは必要ですが、最短撮影距離も短く(15cm)、開放F値が明るいため室内でも使いやすいレンズです。
ただし、手ブレ補正はついていないので、その点には注意が必要です。

このセットで、富士宮まつりを撮影しました。

EOS M2 + EF-M22mm F2 STMにて撮影

EOS M2 + EF-M22mm F2 STMにて撮影

EOS M2 + EF-M22mm F2 STMにて撮影

EOS M2 + EF-M22mm F2 STMにて撮影

EOS M2 + EF-M22mm F2 STMにて撮影

EOS M2 + EF-M22mm F2 STMにて撮影

上にも書きましたが、このレンズはその形状に所以するのか、単焦点の割に逆光下でのフレア、ゴーストが出やすい印象です(点光源にやや弱い印象)。
しかし、それもあくまでもEOS用の他の純正単焦点レンズと比較しての話。
上の写真では、いずれもゴーストは出ておらず、処理もしていません。

機動力抜群のこの組み合わせを使用すると、自分が積極的に動こうとするため、逆に単焦点とは思えないくらい撮影にバリエーションが生まれます。
単焦点のハイエンドコンパクトデジカメを検討なさる際には、EOS M2とこのレンズの組み合わせも候補に入れてよいかもしれません。

被写界深度をコントロールしながら撮る楽しみも含め、このキットレンズの優秀さは完全に期待以上でした。

次に、料理の写真を撮ってみます。
上にも書いた通り、EOS M2は、テーブル等での食べ物撮影にも最適です。
レンズシャッターではないため、シャッター音はしますが、それもかなり控えめ。
よほど静かな場所でなければ、音が響いてドキッとするほどのものではありません。

太刀魚

生しらす

朝の食卓

上真ん中のしらすの写真は、EF-M 22mm F2 STMの絞り開放で撮影しています。

非常に使いやすく、当たり前にきれいな画をつくり出してくれるEOS M2ですが、ウイークポイントとしては、やはりAF性能が挙げられるでしょう。
AFに関しては、同社コンパクトデジカメの域を超えていません(むしろ劣る部分も)。

AF速度はPowerShot G1X MarkⅡとほぼ同様の印象で、速度的にはPowerShot S120などと比較すると遅めです(セットするレンズにもよりますが)。
暗かったり、コントラストが低かったり、境界がはっきりしていない被写体(雲など)にはピントが合わないケースも多々見られ、その点は割り切りが必要です。

また、一点AFにセットした際のAFポイント枠が大きく、狙った場所にピントを合わせにくい感もあります。
これは、マクロレンズなど(マウントアダプター経由で)を使用した場合に、より厳しくなりそうです。
このAFの進化が、時機種への最大の課題となりそうです。

とは言え、初代Mよりは速くなったAF。
デジタル一眼レフのEOS等と比較せず、あくまでもコンパクトデジカメの延長と考えれば、大きな不満になる程ではありません。
逆に、無理やり合わせようとしないため、合焦時にピンがずれているケースは少なく、信頼できます。

他の使い勝手としては、ほぼ満足。
電源ONから撮影開始までの時間はやや長く、こちらはコンパクトデジカメとして考えると速写性に劣る部分はあります。
バリアングルやチルト液晶ではありませんが、これはWi-Fiを使用してスマートフォン等と連携すればクリアできます。

以上、何かと割り切りは必要なカメラですが、この画質は完全にデジタル一眼レフEOSのサブ機として使用できるでしょう。

そして、マウントアダプターがまだお蔵入りになっている程のキットレンズの優秀さ(絞り開放からしっかり使えます)。
用途さえ合えば、現在の価格は完全にお得感満載のバーゲンプライスと言ってよいでしょう。
コンパクトデジカメからのステップアップにも、デジタル一眼レフのサブ機にも、バッチリの一台だと思います。

今のところ、動きもの(子供たち)の撮影には使用していません。
動画も撮っていません。
まだフラッシュも使用していません。
上述の通り、マウントアダプター経由でのEFレンズ使用も未体験です。
EOS M2との旅は、はじまったばかりと言えます。

また、使い込んでのレポートができればと思っています。

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コメント

こんにちは~。モモパパです~。
僕もデジタル一眼レフカメラ。
欲しいんですけどね~。
なかなか買えなくって。
欲しい機種はやっぱりCanon EOSかな。

投稿: モモのパパ | 2014/11/14 08:36

モモのパパさん、ありがとうございます。
デジタル一眼、撮れる写真の幅が広がりますね!
EOSは、デジタル一眼初心者にも使いやすく、尖った性能はない代わりに、弱点も少ないのでお勧めです。(^^)

投稿: あさぎり | 2014/11/14 09:10

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