富岳風穴へ
日曜日の山中湖からの帰り道、友人夫婦と西湖そばにある富岳風穴を訪れました。
富岳風穴と、近くにある鳴沢氷穴はともに青木ヶ原樹海にある洞窟で、国の天然記念物にも指定されています。
江戸時代にはこれらに保存された天然氷を江戸まで運び将軍に献上したとの話もあるほか、昭和初期までは蚕の卵や種子などの冷蔵保存にも使われていたとのこと。
そんな洞窟のうち、今回は富岳風穴を選んで入ってみました。
駐車場に車を停め、風穴の入口まで歩きます。
よく晴れた暑い日でしたが、木陰を吹く風は爽やか。
この時点で、既に心地よい感じです。
この辺りの樹木は、溶岩層にがっしりと根をおろしています。
洞窟内にも見られますが、その外でも樹形溶岩がそこここに見受けられ、噴火の際の溶岩の勢いと、そこから息を吹き返した森という自然のスケールに感嘆させられます。
料金を払って、いよいよ風穴へ。
風穴へと降りる階段を数段下ると、突然、本当に突然気温がグンと下がります。
この変化はまさに劇的!
半袖では震えるほどの気温(年間を通じて3℃程とのこと)の中、洞窟内を進みます。
洞窟内は暗く、冷たく、そしてゴツゴツした溶岩が時折低く迫ります。
身をかがめてその間をすり抜けると、氷の貯蔵スペースに。
ここの氷は毎年7月位まで残っているとのことです。
さらに奥に進むと、今度は洞窟内につくられた貯蔵室が現れます。
ここは、昭和初期まで実際に使用されていたもの。
天然冷蔵庫の名称も、気温3℃ではまさにその通りですね。
溶岩樹形などを見ながら、洞窟を戻ります。
ほどなく、洞窟の入口へと帰着。
ここから階段を昇って地上へ。
すると、また突然ある地点で、気温がブワッと上がります。
眼鏡もカメラのレンズも一気に曇るほど。
これはちょっとした高さの差と言うよりも、空気の流れが関係しているようです。
風穴と言う名にも頷けます。
おそらく、洞窟内にはさらに奥底から冷たい空気が流れてくるのでしょう。
いかに洞窟と言えども、単にこれだけの深さ、奥行きだけでここまで寒くなるとは思えません。
いずれにせよ、私の訪れた6月から夏頃にかけて、ここは最高の自然からの贈り物だと感じます。
決して派手さはないですが、この空気を楽しみながらの洞窟探検はいかがでしょうか。
| 固定リンク
「静岡観光スポット」カテゴリの記事
- 富士山本宮浅間大社に初詣(2017.01.04)
- 牧水荘土肥館に宿泊しました(2016.10.05)
- 幸せの黄色いトイレ(2016.04.22)
- 用宗港で生しらす(2015.06.20)
- 浅間大社流鏑馬連続写真(EOS M3)(2015.05.06)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント