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Canon PowerShot G1X MarkⅡ(後編)

昨日前編をUPしたキヤノン(Canon)PowerShot G1X MarkⅡの後編、実際に撮影してのレビューです。

前編にも書きましたが、このカメラの重さはコンパクトデジカメでありながら500gを超えます(バッテリー、メモリカードセット時)。
しかし、キヤノン製リストストラップ“WS-20”のつくりもよく、両手でしっかりとホールドする撮り方をしていれば、それほど重さは感じません。

前回も書いた通り、私の手の大きさだと、カスタムグリップ“GR-DC1A”は欲しいかなと思いますが、品薄なため、しばらくはそのままのグリップで撮影していくことになります。

撮影は、定番の朝霧高原から。
画像は特に表記がない場合、JPEG撮影後、リサイズのみかけたものです。
画像サイズは900×600にしているため、正直細かい画質などはおわかりいただけないでしょうが、そうしたレビューは他サイトにお任せし、こちらでは雰囲気のみ。
ちなみに、すべて手持ち撮影です。

朝霧高原にて

この写真は、広角端(換算24mm)での撮影です。
晴れた日の昼間、絞りはf5.6ですが、センサーサイズと撮影距離の関係から、これで充分にパンフォーカスとなります。
シャッター速度は1/800秒、PowerShot G1X MarkⅡのシャッター速度は最大1/4000秒まである上、3段分のNDフィルタも内蔵しているため、日中でも撮影の幅は広がります。
標準設定(マイカラーOFF)での色乗りは、控え目で自然に感じました。

次に、広角端のまま、被写体に近寄って撮ってみます。

被写体に寄って

このカメラの口コミでは、広角端絞り開放で最短撮影距離付近の撮影をすると、ソフトフィルターをかけたような柔らかい描写となるとのこと。
この時は、開放から少し絞ってf2.5としており、撮影距離も数十センチあったことから、そんな印象はありませんでした。
花弁や背景を見ると、やはりコンパクトデジカメとしてはかなりボケが得られています。
少なくとも、この程度の距離であれば、神経質になる必要なく、リラックスして撮れます。

ただ、撮影していてちょっと気になったのは、シーンによって周辺(四隅)の光量落ちが出ることです。
広角端で出るわけでなく(むしろ広角端では出にくい)換算50mm近辺でも出ますし、絞っていても出ています(下の写真はf5.6にて撮影)。
画像処理で修正はできるのですが、面倒なことは確かです。
光線の具合なのか、私の撮り方が悪いのか、個体の特性なのか、様子を見ていきたいと思います。

周辺光量落ち

AFスピードは、昨今のコンパクトデジカメやミラーレスと比較するとややゆったり目です。
シャッターボタンを半押しすると一呼吸して合焦するイメージで、正直、風に揺れる花などを追っていると、少々ストレスに感じる時もあります。
PowerShot S120と比較しても、駆動するユニットが大きいせいか、AFスピードには差があります。
しかし、これは私としては覚悟の上。
コンティニュアスAFを入にしておくことにより、多少改善されています。

次に、場所を移して、お茶畑と富士山の光景です。
まずは、換算50mm付近で絞りを開け、f3.5で新茶葉をメインに撮ってみます。
この場面では、周辺光量落ちもありません。

新茶葉

この写真は、下の2枚と全く同じ場所で撮影したものですが、同じカメラ、レンズで表現の違いを楽しめるのも、大型センサーと明るいレンズの組み合わせならではでしょう。

茶畑と富士山

茶畑と富士山

この2枚の写真は、同じものです。
上の写真は、JPEG撮影をリサイズのみしたもの、下の写真はRAWデータをCanon Digital Photo Professional(DPP)にて現像したものです。

PowerShot G1X MarkⅡは、特にダイナミックレンジ拡張を行わない場合、ややハイライトが白飛びしやすい傾向にあります。
そのため、特に風景撮影等では露出補正マイナス1/3段を基本として撮影しています。
RAWデータ現像の際には、ハイライトを落とし、画面全体を明るめに仕上げてあります。

PowerShot G1X MarkⅡのRAWデータは、EOS DIGITALでの撮影ほどDPPでの調整に自由度がありませんが、JPEGデータを画像処理ソフト(私はAdobe Photoshop Elementsを使用)での加工に比べれば、シーンによっては有用だと感じました。

次は、高感度画質です。
PowerShot G1X MarkⅡの最高感度は、ISO12800です。
私としてはこのカメラにそこまでの感度を求めていないため、ISOオートの上限を3200(上がり方は標準)に設定しています。

輝度差のあるシーン

夜の駅

上の写真はどちらもISO2500での撮影です。
障子の外からは明るい光が射し、輝度差のある状況。
こうした状況でも、暗部ノイズは控え目で、自然に見えます。

下の写真は、夜の駅のホームにて撮影。
広角端絞り開放で、シャッター速度は1/60秒です。
特にダイナミックレンジ拡張等は行っていませんが、車内と車外のどちらも上手く表現してくれていると思います。

使ってみると、便利さを実感するのは、チルト式液晶モニタ。
私にとって、チルト式モニタはSONY NEX-5N以来となりますが、これもやはり撮影の幅が広がります。
特に子供たちを撮る時など、目線を低くできるのはありがたいです。

当初は気になっていたAFスピードも、慣れてくるとそれほど気にならなくなり、むしろ液晶画面をタッチしてAFエリアを選択できることがメリットに感じられました。

多摩川にて

以上のように、風景や人物撮影(子供たち)などでは、とてもよい写りをしてくれます。
有効画素数が控え目(3:2記録で約1280万画素)なため、等倍でのチェックなどした場合には、過度の期待は禁物です。
ピクセル等倍に拡大して、解像感を楽しむカメラではないと思います。
しかし、その控えめな画素数だからこその高感度での描写も含め、バランスをよく考えられているカメラだと感じました。

広角端最短撮影距離(レンズ前約5cm)での開放撮影も、行ってみました。

最短撮影距離付近

最短撮影距離付近

確かに、言われてみれば全体的にソフトで、芯がないようにも見えます。
全域でシャキッとした画が好みの方には、物足りないでしょう。
しかし、だからと言ってこの描写が無かと問われれば、必ずしもそうでないとも思えます。
ちなみに、手持ちでシャッター速度が遅いため、ブレの可能性があることはご容赦ください。

最後に、私がよく撮影する料理の写真です。
料理の撮影は、特に照明に制限があったり、ホワイトバランスが難しかったり。
また、カメラの最短撮影距離によって歯がゆく感じることも多い分野です。

PowerShot G1X MarkⅡの最短撮影距離は、広角端5cm~望遠端40cmですが、まずまずストレスなく撮影できました。
オートホワイトバランス(AWB)に関しても、比較的優秀と感じています。

料理の撮影

料理の撮影

料理の撮影

上の写真は、一部画像処理にてカラー調整を行っています。
広角端以外では最短撮影距離が長くなるため、極端に寄っての撮影は難しくなります。
この点に関しては、もう少しズームしても寄れると・・・と思ったことも事実ですが、センサーサイズを考えるとこれでも健闘している方でしょう。

絞りに関してはf2.5~2.8で撮影しました。
おにぎりの写真はISO800での撮影ですが、この画質は私的に全く問題がありません。

以上、いつものことですが、カメラに登載された各種機能をほとんど使わず、基本的な撮影のみです。
このカメラの特徴のひとつである星空撮影機能も使用していません。
今後、スマートフォンの連携など、一つひとつ確かめて追記できればしていきたいと思います。

ここまでの使用で好感を持てたのは、幅広い撮影に対応できること、全体としては意外にも(失礼)機敏な動作、クリックリングと背面コントロールリングの操作性、広角端で寄れること、逆行への耐性などです。

逆にやや気になったのは、昨今のカメラと比較してのAFスピード、画像再生から撮影に戻る際のレスポンス、デジタル一眼レフEOSとの操作性の違い、画像の精細感(これは期待しすぎが要因かと)、本体サイズの割にホールディングしにくい(グリップの問題)などです。

センサーサイズとその大きさ、重さから、ともすると特に画像の精細感で期待値が大きくなりすぎる傾向にあるカメラかと思いますが、付き合ってみると意外にも出てくる画像は自然体です。
それを物足りないと感じるか、使いやすいと感じるかは、人それぞれでしょう。
私は、自然な(目で見たままに近い)描写や撮影シーンを選ばない基本性能に好感を持ったため、長く使っていこうと思います。

さてさて、どんな画が撮れますやら。

 

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コメント

はじめまして、
私も使用しているのですが、四隅が暗くなるときがあるので、調べていました。
フードを使用しているので、そのせいかもしれないと思っていましたが、
こちらの記事を読んで、なるほどと思いました。
私の場合も焦点距離22~25mm(換算50mm近辺)でだけ起きているようです。
私の場合はよくトリミングをしているので、支障は有りませんが、
気にななっていることだけは確かです。

投稿: Oichan | 2014/05/27 14:11

Oichanさん、ありがとうございます。

やはりそうでしたか。
なぜ広角端ではなく、しかも絞り開放付近でもなく光量が落ちるのか、不思議ですよね。
その焦点域で必ず出るわけでもないので、光線の入り具合だと思っています。

私も画像処理ソフト(Adobe Photoshop Elements)を使用しているので、補正は可能です。
もちろん、トリミングをすることもありますので、大きな問題にはなりません。
でも、面倒ではありますよね。

このカメラ、暗部を持ち上げても破たんしないその実力はかなりのものだと思っています。
この点に関しては、1/1.7型センサーのカメラなどと比べても明らかに優位性があると思います。

撮影、お互いに楽しんでいきたいですね。(^^)

投稿: あさぎり | 2014/05/28 06:40

ご返事ありがとうございました。
好きで買ったカメラ、キャンペーンの暗示のストラップも届き満足してます。
なによりストロボを使用しないでいいので、助かってます。

あと、グリップが小さいので、まだ誤操作ばかりさせてます。(^o^)

投稿: Oichan | 2014/05/31 23:27

Oichanさん、こちらこそ、ありがとうございます。
グリップ、小さいですよね。(^^;)
カスタムグリップ、注文していますが、全く入荷するそぶりもありません。
それがつけば、ひとまず完成かと思っています。(^^)

投稿: あさぎり | 2014/06/01 11:06

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