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Canon EF70-200mm F2.8L IS Ⅱ USM

先日、デジタル一眼レフのカメラボディをEOS 5D MarkⅢに替えました。
それに伴い、これまで中望遠域のズームレンズとしておもに運動会などを撮影してきたレンズ、EF70-200mm F2.8L IS USM(以降Ⅰ型)をEF70-200mm F2.8L IS Ⅱ USM(以降Ⅱ型)に買い替えています。
今回は、そのⅡ型レンズのご紹介をしたいと思います。

EOS 5DはMarkⅡからMarkⅢになって、その基本性能が大きくブラッシュアップされました。
そのひとつが、EOS-1D Xと同等のモジュールを用いた61点レティクルAFです。
その性能はカメラ単体でも充分感じることができますが、フルに恩恵を受けるためには、レンズもそれ相応のものを使う必要があります。

これまで使用してきたⅠ型は2009年に購入したもので、これまで約4年間使用してきました。
しかし、その発売は2001年とさらに古く、設計はデジタル高画素時代の前のものでした。
それでも、多くのプロにも愛用されたその光学性能は、もちろん今でも充分通用します(少なくとも私のレベルでは)。

にもかかわらず買い替えを考えたのは、Ⅰ型を遥かに凌駕すると評判の画質(特に開放付近)とAF性能、そして対逆光性能も向上している点があったからです。
ちなみに、手ぶれ補正(IS)の利きもⅠ型の約3段分から約4段分へと向上、最短撮影距離も1.4mから1.2mへと短くなり、使い勝手も向上しています。

これ以外に、所有欲をくすぐるのが「蛍石」レンズ。
旧くからキヤノンのLレンズに採用されてきた蛍石レンズは色収差を高度に補正してくれるなど、まさに高級レンズの代名詞としてその名を知られてきました。
Ⅰ型では使用されていなかった(EF70-200mm F4L IS USMには使用されている)その蛍石レンズを、Ⅱ型では1枚使用して画質向上につなげているとのことです。

果たして、そうした進化が実感できるのか、手持ちのレンズを数本下取りに出し、届いたレンズを持ちかえります。

パッケージはⅠ型とほぼ同様。
Ⅰ型は下取りに出してしまったため比較することはできませんが、キープコンセプトです。
中のレンズは、これまたⅠ型同様のレンズケースに収められています。

Canon EF70-200mm F2.8L IS Ⅱ USMパッケージ

レンズケース

レンズ本体を取り出します。
この時点でも、少なくとも表面上Ⅰ型とⅡ型に大きな違いは見えません。
実写前の状態だと、悲しいほど新鮮味はありませんでした。
ただし、フォーカスリミッターの数字が1.4mから1.2mになっているのは見て取れます。

Canon EF70-200mm F2.8L IS Ⅱ USM

付属のレンズフードを装着します。
レンズフードに関しては、Ⅱ型になって進化し、ロック機構が付加されています。
実際にⅠ型を使用していてレンズフードが脱落したことはありませんが、ラフに扱っているとフードが動き、ケラレが出てしまった経験はありました。
ロック機構はこうしたことを防止し、安心感にもつながります。

フードを装着

次に、カメラ本体に装着してみます。
組み合わせるボディは、ひとまずEOS 5D MarkⅢ。
この状態では、画角は焦点距離とイコールになります。
なお、キヤノンのAPS-Cセンサカメラ(EOS 7D等)に装着すると、画角的には112-320mm相当となります。

EOS 5D MarkⅢに装着

ちなみに、今回はレンズキャップもⅡ型に進化しています。
キャップ中央部をつまんで操作できるため、フードを装着したままでも付け外しが容易です。

ボディとのバランスは、ややレンズヘビーな感じとなります。
これはⅠ型と同様ですが、ボディバランスを考えると、バッテリーグリップを装着した方が自然かもしれません。

眺めているだけではⅠ型とほとんど変わらないⅡ型。
そこで、実際に持ち出して撮影してみました。

まずは、普通に絞り込んで風景を撮影してみます。

f7.1での撮影

f7.1での撮影

f8.0 70mmでの撮影

f8.0 200mmでの撮影

この段階では、やはりⅠ型と大きな変化は感じません。
逆光に強くなったとはいえ、陽光が降り注ぐ中ではコントラストの低下もそれなりに見られます。
ただし、立体感や奥行きを感じる描画は好印象。
そうした意味では、やはりⅠ型の性能は現役なのでしょう。

しかし、一度絞りを開け、開放(f2.8)で撮影してみると、その印象は一変しました。

f2.8での撮影

f2.8での撮影

Ⅰ型同様、被写界深度の浅い絞り開放では、柔らかさが表現されます。
しかし、どことなくフワッとしたⅠ型の描写と異なり、Ⅱ型のそれには芯があるように感じます。
それは、私のような素人でも感じ取れる変化でした。

これで、一気に絞り開放での撮影が楽しくなります。
少々歩きながら、クローズアップから遠景まで、撮影してみます。

f2.8での撮影

f2.8での撮影

f2.8での撮影

いや、これは使えます。
評判通り、完全に開放f2.8から常用することができます。
もちろん、単焦点レンズなど、f2.8より明るいレンズのボケとは比較できません。
それでも、どうしても1段絞りたくなったⅠ型とは、心の開放感も異なります。

次に、これまた進化したAFを試してみます。
正直、ワンショットAF時の合焦速度はⅠ型でも充分に速く、比較するのが難しい程です。

そこで、カメラのAFをAIサーボに切り替え、比較的近距離を通過するグライダーを撮影してみます。

富士川のグライダー

等倍切り出し

上が実際に飛行するグライダーを撮影した写真、下はその中央付近を等倍で切り出したものです。
今回は、青空バックに、動きが一定の被写体を撮影したものなので、実際に難しい撮影ではありません。
それでも、接近して通り過ぎるグライダーを捉え続けたAF性能にストレスはなく、歩留まりも極めて高い状態でした。

リングUSMで音もなく動作するAFに、これ以上を求めることはありません。
正面から向かってくる子供たちの自転車を撮影した時にも、印象は同様でした。
運動会程度の動きなら、歩留まりは相当上がってくることでしょう。

動体撮影

動体撮影

以上、まだ現時点では本格的な撮影に持ち出していません。
しかし、その基本性能をチェックするだけで、ポテンシャルの高さは充分に感じることができます。

同時に感じたのは、10年以上前の発売にも関わらずⅠ型のポテンシャルの高さは今でも通用することでした。
正直、開放での撮影をしなければ、私レベルでは大きな変化は感じにくいと思います。
もちろん、Ⅱ型はそれ相応の正常進化をしているモデルです。

開放から安心してバンバン撮影したい方には、ぜひお勧めのレンズ。
そうした意味では、まさにプライスレスだと感じました。

 

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