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OLYMPUS STYLUS TG-2 Tough

今回ご紹介するカメラは、コンパクトデジカメながら防水・防塵・対ショック仕様のカメラです。
このようなタイプのカメラは、夏場を中心に動きが出るものなので、タイミング的に遅いのですが、レビューしておきたいと思います。

これまで、我が家では防水カメラとしてPanasonicのLUMIX DMC-FT1を使用してきました。
このカメラは2009年製ですが、特に水漏れもなく、毎年夏限定とは言え、充分活躍をしてくれました。
しかし、水中はともかく地上での写りが今ひとつなのと、今となっては動作速度が緩慢でチャンスに弱いなどの点から、今年入れ換えを図りました。

入れ換えに当たっての候補は二機種ありました。
ひとつは本機種、もうひとつはPENTAXのWG-3 GPSです。
この二機種は、開放F値2.0からの35mm判換算25-100mmズームレンズという仕様は同一で、撮像素子サイズも同一、マクロに強いなどの特徴も被っています。
防水・対ショック性能もほぼ同等と言えますが、画素数(TG-2は約1200万画素、WG-3は約1600万画素)やデジタルコンパス搭載(WG-3のみ)、インターバル撮影機能(WG-3のみ)など機能的には差があります。
外観も、WG-3はラバーガードも含めいかにもタフな印象、それに比べてTG-2はいくらかおとなし目です。

それぞれに甲乙つけがたい特徴のある両機種。
2013年8月上旬時点での価格差は5,000円程TG-2の方が高くなっています。
そんな中、あえてTG-2を選んだのは、以下の要素からです。

・アスペクト比で、3:2が選べる。
・アダプターを介してフィルターやコンバージョンレンズが使える。
・シャッターボタンの操作感が自然。
・いざとなれば防水ケースでさらに耐水深度を上げられる。

いずれにせよ、この二機種は本当に悩みどころだと思います。

TG-2の2013年8月上旬時点での実勢価格は3万4千円程(下旬には3万円前後まで降下)。
予算的には余裕がなかったので、手持ちのカメラを処分して充当しました。
早速、パッケージを開けます。

TG-2 Toughパッケージ

TG-2 Toughパッケージ

TG-2 Toughパッケージ

外箱のデザインは最近のオリンパスに共通するもの。
特に強い印象はありませんでした。
が、外箱の蓋を開けると、ちょっとワクワクするデザイン。
本体を包む袋も含め、これから冒険に出る気持ちを昂らせてくれます。
この性質のカメラこそ、こういうところは重要な要素かもしれませんね。

本体を取り出して見ます。
重さは、思ったほどではなく、ちょっとズッシリくる程度。
かえって撮影時に安定しそうなくらいです。
今回は黒のボディカラーにしましたが、赤のリングとロゴが主張し、静かながら熱いデザインです。

TG-2本体前面

フロントパネルを留めている?ボルトもそれとなくタフさを主張しています。
ただし、上記のとおり、WG-3に比べるとおとなしいデザイン、カラーで、ちょっと物足りない人もいるかもしれません。
グリップ部のちょうど指がかかる部分にはラバーがあり、持っていて不安はありませんでした。

本体背面を見てみます。

TG-2本体背面

この時点では、購入時についていた液晶保護のカバーを外していません。
使用するにあたりちょっと悩みましたが、結局液晶保護シートは貼らずに使用しています。
TG-2の液晶外面は強化タイプとなっているため、傷がつき難いとの評価があったためです。
いずれ、気が向いたら貼るかもしれませんが・・・。

また、WG-3とは異なり、TG-2にはモードダイヤルがあります。
この手のカメラの場合、その扱いからうっかり回ってしまうこともありそうなので賛否ありますが、その回転トルクはかなり固く、少なくともこれまでの使用で回ってしまったことはありませんでした。

その他ボタン類も昨今のコンパクトデジカメとしては少し大きめですが、グローブをした手で操作できるかどうかは試していないのでわかりません。
どのボタンもクリック感がしっかりとあり、防水であることを感じさせない操作感は評価に値します。

このカメラの開口部としては、本体底面のスロット(SDカード、バッテリー)と本体側面のコネクタスロットになります。

TG-2本体底面スロットカバー

どちらのスロットも、比較的太目のラバー(Oリング)によって防水性能を確保し、カバーのロックも二重式で誤って開くことのないような仕様となっています。
ここに関しては、とても安心感があります。

TG-2、WG-3ともWi-Fi機能は本体に搭載していないものの、Eye-Fiカードなどを使用した無線LAN伝送には対応しています。
このため、カードを取りだす必要は必ずしもないのですが、TG-2の場合バッテリーに関してはUSB充電が標準となります。
別売の充電器を購入したとしても、バッテリーを取りだす必要があるため、いずれかのスロットは開けなければなりません。
この点に関しては、ワイヤレス充電規格「Qi(チー)」に対応したWG-3(GPSモデルのみ)の方がスロットの開け閉めを徹底排除できるでしょう。
ただし、どの道Oリング部の点検や水漏れの有無を確認する必要があるため、閉めっぱなしと言うわけにはいかないでしょうが・・・。

バッテリーと充電ケーブル

先ほども書いた通り、バッテリーに関してはUSB充電となります。
昨今はこのタイプが増えており、どこでもUSB環境さえあれば充電できるのは魅力です。
反面、予備バッテリーを購入しても充電にカメラ本体が必要となるため、複数のバッテリーを使うなら別売の充電器を使用した方がよいでしょう。
基本的に、私程度の使用でしたら、1日の撮影には充分でしたので、今回予備バッテリーは購入していません。

次に、オプション品です。
まずは、コンバーターアダプター CLA-T01です。
これは、TG-2にレンズフィルターやコンバーターレンズを装着するためのアダプターです。

CLA-T01装着

標準でついているレンズリングを外し、バヨネット式で装着するもの。
本体はプラスチック製で、バヨネットでの装着も若干の遊びがあるものですが、質感は悪くありません。
前部にフィルター用のネジが切ってあり、プラスチック製のレンズキャップも付属します。
TG-2には標準でレンズキャップやバリアがないため、それが不安な方は本アダプターとキャップを使用するという手もあります。

次に、フィッシュアイコンバーター FCON-T01です。
これが、今回の大本命。
CLA-T01のネジ切り部にねじ込み、変倍率0.74倍のフィッシュアイレンズとして利用します。
もちろん、レンズ前部に装着するため、F値の変化もなく、開放2.0で使用できます。
これをつけることにより、陸上、水中とも広角端18mm相当からの撮影が可能となります。

FCON-T01装着

FCON-T01装着

価格の割に大きく、重いそのレンズですが、レンズ口径の下部と本体底面位置があっているため、見た目のバランスは思ったほど悪くありません。
もちろん、陸上ではその重さを感じますが、水中での取り回しは意外な程気になりませんでした。

しかし、問題はCLA-T01のバヨネット装着部の頼りなさ。
実は、今回FCON-T01を装着して海で二日間撮影したのですが、二日目に気付くと、CLA-T01ごといつの間にか海に消えていました。
標準のレンズリングもいつの間にかなくなっていたというレビューもあるため、特に水中で装着して撮影する場合には、何らかの対策(ワイヤでつなぐなど)が必要かもしれません。

さて、実際の写りです。
今回、水辺での撮影はFCON-T01を装着して行っています。

まずは、陸上(と言っても海上ですが)での撮影です。

TG-2での撮影

TG-2での撮影

これに関しては、嬉しい驚きでした。
屈折光学系レンズと1/2.3型センサーの写りには正直期待していなかったのですが、DMC-FT1の頃より着実に進化しています。
上の写真は2枚とも、Adobe Photoshop Elementsにて若干の補正を行っていますが、それでもJPEGファイルの素性は素直です。
フィッシュアイコンバーター使用のため湾曲はありますが、それも特徴として面白みを与えてくれます。
これなら、旅行などでの撮影には充分対応してくれるでしょう。
なお、少しズームすれば、フィッシュアイ効果はなくなり、素直な画になります。

そして、いよいよ水中へ。
今回は、西伊豆の海での撮影にトライしました。

TG-2での撮影

まずは定番の、潜って海面の日光を撮ってみます。
水中での取り回しは悪くありません。
相変わらず、水中での液晶画面は見えないも同然。
フレーミングは、かなりの部分で勘になります。
これは、ハウジングを使わないと致し方ないところなのでしょうか。

次に、浅いところで魚を追ってみます。

TG-2での撮影

TG-2での撮影

私にとっては充分です。
もちろん、先述の液晶画面の問題はあり、フレーミングは適当です。
そして、動き回る魚たち。
たくさんのミスショットも生み出しました。

それでも、感心したのは、フォーカスの精度。
小さなセンサーに広角のコンバーターもつけているため比較的パンフォーカスとなることもあるでしょうが、狙った被写体に比較的ピントがきているケースが多く感じました。

なお、上の2枚は、Photoshop Elementsでカラーを調整しています。
TG-2には、水中で使用する水中ホワイトバランスがあるのですが、今回は設定しませんでした。
撮影モードはすべてPモードを使用しています。

また、TG-2のメニューには使用するアクセサリを設定する項目があり、本来ならFCON-T01を設定しなければならなかったのですが、上の写真を撮っていた時には設定していませんでした。
それがどのように影響しているかは、不明です。

次に、もう少し水深を取って撮影してみます。

TG-2での撮影

TG-2での撮影

ここまで来ると、さすがにフラッシュなしでは色を出すことが難しくなってきます。
今回はFCON-T01を装着していたこともあり、内蔵フラッシュを使用しませんでした(ケラれると思われるため)。
しかし、青の世界は青の世界になりに楽しく、シュノーケリングであればフラッシュなしでも行けると思います。

ひとつ注意すべき点は、水中で撮影した後です。
水面から上にレンズを出しても、水滴が残ります。
これは当たり前と言えば当たり前なのですが、FCON-T01を装着しているとレンズ面が広い上、本体レンズとコンバーターとの間にも水が入り込み残ります。
FCON-T01内部の結露はない(ガスが封入されているとのこと)のですが、コンバーターレンズ後面は結露もします。
これらをよく拭き取らないと、画像の一部がボケるので注意が必要です(下の写真)。

水滴がわずかに残った状態

結露した状態

これは、水から上がった後、しっかりと拭き取れば問題ありません。
もちろん、コンバージョンレンズを使用している場合には、それを外して前後のレンズ面も拭き取ります。
気をつけなければならないのは、水中と水面上を行ったり来たりして撮影する時です。

拭き取れば問題なし

ここまで水辺の撮影でした。

正直、15年ほど前にNIKONOS-V(防水フィルムカメラ)を使用して撮っていたような写真が、今このクラスのカメラで撮れることには驚きを隠せません。
CLA-T01のバヨネット装着部の弱さや液晶画面の見え方(水中)など、まだ課題はありますが、以前は特殊だった水辺、水中での撮影がこんなに身近になったのかと隔世の感を持ちます。

TG-2での撮影

こんな写真も、防水カメラでなければ撮れませんからね。

さて、もうひとつ、このカメラの特徴としてあげられているスーパーマクロ。
レンズ前1cmでの近接撮影ができ、ズームもOKというものです。
こちらも数枚掲載します。

スーパーマクロ

スーパーマクロ

スーパーマクロ

上の写真はすべて手持ちで撮影、ノートリミングです。
正直、ボケ味はそれなりですし、動きの速いものは近付いた分だけブレます(被写体ブレ)。
画質も、デジタル一眼レフやミラーレス+マクロレンズと比較すれば、どうしても見劣りします。
しかし、手軽に持ち歩けるコンパクトデジカメでこれだけ寄って撮れるのは、いざという時に助かります。
また、L判程度でのプリントや、画面でその場の雰囲気を伝えるには十分かと思います。

ちなみに、上の写真はズーム一杯ではないので、まだ寄れますが、手ブレや被写体ブレを考えると、この程度にしておいた方がよいと判断しました。
もちろん、極端に寄るので、自分やカメラの影がかからないようにすることも求められます。

スーパーマクロ時のAFも比較的高速で、チャンスには強いと感じました。
ただし、一度迷うと再度の合焦まではゆっくりとレンズが動きます。
これは、いた仕方ないことでしょう。

以上、水中と水辺での撮影、スーパーマクロ撮影とご紹介してきました。
このカメラ、通常撮影での画質は、コンパクトデジカメそのものです。
それでも、屈折光学系のカメラとして考えると、進化を強く実感できるものです。

通常の撮影

上の写真は通常の広角端(25mm相当)での撮影です。
決して解像感を追い求めるものではありませんが、このカメラでなければ!という撮影シーンにはオールマイティに対応してくれるでしょう。

ただし、水中での撮影はもちろん、スーパーマクロでの撮影も撮影者が積極的に動き、時に屈み、腹ばいになるなど、画になる写真を撮るには体力が求められます。
Toughなカメラを使いこなすには、撮影者自身もタフであることが求められます。(^^)

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