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SONY Cyber-shot DSC-RX1(ファーストインプレッション)

久しぶりのデジタルカメラレビュー、今回ご紹介するのは、ソニーが昨年(2012年)11月に発売したDSC-RX1です。

このカメラ、発売(というか発表)当初から、とても気になっていたものです。
分類であえて分けるとするならば、コンパクトデジタルカメラに位置する(ちょっと大きく重いですが)ものの、35mm判フルサイズセンサーを搭載しているという異色のカメラだからです。
そして、レンズは単焦点の焦点距離35mm、Carl Zeiss(カール・ツアイス) Sonnar T*の名を冠した開放F2.0のものが奢られています(SONY製)。

そんな超絶スペックに相応しく、お値段も(国産デジカメとしては)超絶。(^^;)
オープン価格ながら、発売当初の実勢価格は25万円程度。
これまでのハイエンドコンパクトデジカメは実勢価格が5万~10万円程度だったので、群を抜いています。
これは、おいそれと手を出せる価格ではありません。

その後、それとなく価格の動向は見ていましたが、2013年5月現在でも23万円程度と、それほど変化はしていません。
この価格にもかかわらず、発売当初にはバックオーダーを抱えるほどだったとのことですから、当面この傾向は続くでしょう。
もちろん、薄型非球面レンズ(AAレンズ)も用いた前述のSonnar T*レンズや、デジタル一眼レフのα99と同様の有効画素数約2430万、フルサイズCMOSセンサー(像面位相差AFセンサーは非登載)などを考えれば、これでも充分リーズナブルとの捉え方もできるのですが・・・。

そんな訳で、興味は持ちながらも、経済的に手を出せずにいた私。
ところが、年初に実家の父から「購入した」との話がありビックリ、さらに「いずれは譲る」とのありがたい話も。(^^)

そして、その日は意外に早く来ました。
G.W.に日帰り帰省をした際、父から「やはりフルサイズ単焦点は難しい」との言葉。
これまで愛用してきたNEX-7の方が使いやすいとのことで、ありがたく譲り受けてきました。

早速、箱を撮影します。
でかい・・・というのが第一印象。
下手なデジタル一眼レフの箱よりも大きめです。
カメラ本体は別に受け取ってきているので、箱の中はほぼ空、軽いです。

DSC-RX1の箱

箱に入っているオレンジのラインは、カメラ本体のレンズ付け根にあるアクセントと同様です。
このデザイン、私は嫌いではありません。

製品にCD-ROMは同梱されておらず、RAW現像ソフト等はWEBからダウンロードする形式とのこと。
付属品は意外にもかなりシンプルです。
そう言えば、以前見たパンフレットも相当シンプルでした。

ちなみに、今回は別売りのバッテリーチャージャー BC-TRXも同時に譲り受けています。
このためか、ACアダプターAC-UD11とマイクロUSBケーブルは父が箱に入れていませんでした。
必要ないとは思いますが、また実家に寄った際に探してみたいと思います。
それにしても、この価格のカメラで、バッテリーチャージャーが別売りと言うのも凄いですね(基本はACアダプター経由でマイクロUSB充電)。

本体を持って、正面から眺めてみます。

DSC-RX1正面

サイズの割に本体はずっしりと重く(本体のみで約450g)、堅牢なつくりをうかがわせます。
ただし、下手に軽いと手ブレしやすくなるため、このくらいあった方がよいかと思います。
実際に撮影してみると、重さは気になりませんでした(後述)。
なお、DSC-RX1には手ブレ補正機能はついていません(動画撮影時のみ電子式手ブレ補正有)。

正面から見ると、やはりレンズ前面のCarl Zeiss Sonnar T*の文字が目立ちます。
このアピールは、比較的シンプルで好感が持てます。
ちなみに、KenkoのMC PROTECTOR(49mm径)をつけてあります。

前面斜め上から見てみます。

DSC-RX1

構造は至ってシンプルです。

レンズ前方にはフォーカスリング、その後ろにはマクロ切り替えリングがあります。
RX1の最短撮影距離は、マクロモードに切り替えて20cm。
これは、一般的なコンパクトデジカメよりかなり長いですが、フルサイズセンサーを搭載していることを思えば頑張っていると言えます。

その後ろには、絞りリングが備えられています。
私はデジタル一眼レフはキヤノンを使用している(銀塩時代もEOSから)ため、絞りリングはほぼ使ったことがありませんでした。
それでも、直感的に操作できるこの感じ、悪くありません。
ちなみに、最大絞りはF22までとなっています。

次に、背面からです。

DSC-RX1

カメラ上部には、モードダイヤルとシャッター(電源スイッチが同軸に設置)、露出補正ダイヤルが備えられています。
露出補正ダイヤルの前にある“C”ボタンには、好みの機能を割り当てられます(私はデフォルトのISO感度)。
中央部にはアクセサリシュー、そして左側にはフラッシュが内蔵されています。

各ダイヤルのトルク感は充分にあり、特にストッパーはないものの、誤って回ってしまうことはなさそうです。
逆に、少しなじんでこないと重く、回しづらいくらいです。
また、動画ボタンは右側面に近い側にあり(この写真には写っていません)、小さいため誤って押してしまうことがなさそうで助かります(私は動画はほとんど撮りません)。
ちなみに、フラッシュとアクセサリーシューの間にある白い記号は、撮像素子面を表すものです。

背面液晶モニタは3.0型約122.9万ドット。
あえてアスペクト比4:3となっているため、最低限の撮影情報は画像に被らず下部に表示でき、スッキリと見やすくなっています。
なお、背面のボタン配置は姉妹機のDSC-RX100と似通っているため、違和感なく操作できました(特に画像の削除)。

今回、電子ビューファインダーキット FDA-EV1MKも一緒に譲り受けています。
私の撮影スタイルだと必須ではありませんが、日中陽光の当たるシチュエーションでの撮影や、ローアングルでの撮影などには大いに役立っています。

FDA-EV1MKを装着

なお、バッテリーはDSC-RX100と同じNP-BX1
レンズの繰り出しこそありませんが、大きく重いAFの駆動やフルサイズセンサーへの通電などもあり、持ちはよくないようです。
父からは、バッテリーチャージャーとともに、予備バッテリー2個も譲り受けています。
バッテリーに貼ってある“1”の数字は、几帳面な父が判別できるよう貼ったものです。(^^)

バッテリーチャージャー(別売り)とNP-BX1

本体にバッテリーをセットし、電源をONにすると、ゴトッという手ごたえがあり、起動します。
起動時間は、DSC-RX100と比較しても同等かやや速い印象。
操作自体にもっさり感はありません。

重量は、撮影時で約500g程度なので、軽めのデジタル一眼レフと同等。
しかし、重量バランスがよいこともあり、撮影時に重さはそれほど感じません。
重さが一点でしっかり安定している感があり、かえって手ブレしない安心感があります。
グリップがないのは好みが分かれるところですが、私は特に気になりませんでした。

まずは、シャッターを切ってみます。
写真は、基本的にJPEG(エクストラファイン)撮影、リサイズのみですが、一部コントラストや明るさを弄ってあります。
ちなみに、静止画のアスペクト比は3:2もしくは16:9が選択できますが、4:3や1:1などと言った比率は省かれています。

DSC-RX1にて撮影

何気なく撮った写真ですが、これには驚きです。
雑誌では、背面液晶の実力が画質に追いついていないなどの記述もありましたが、私の印象では充分です。
ダイナミックレンジオプティマイザ(DRO)をオートにしているため、それが働く場面では、撮影後に暗部がフワッと浮かび上がる感じがします。
この辺りの効果も、液晶画面で充分に実感できるレベルでした。

続けて、撮影してみます。

DSC-RX1にて撮影

DSC-RX1にて撮影

DSC-RX1にて撮影

ボケ味に関しては、言うことがありません。
今回、開放で撮っているわけではありませんので、とろけるような感じではないのですが、しっかりと輪郭を残しながらボケてくれます。

最短撮影距離は、レンズ境筒リングでマクロ側に切り替えても撮像面から20cm。
35mmの焦点距離とも相まって、それほど大きく被写体を捉えられる訳ではありません。
小さな花の一輪をクローズアップするようなマクロ撮影はできないと思った方がよいでしょう。

また、フォーカスの切り替えは、“20cm~35cm”と“30cm~∞”の2段階で、重ねてカバーできる領域は少なくなっています。
このため、被写体にある程度近付きながら撮る際には、頻繁にこれを切り替える必要があります。

AFは基本的に中央重点で撮っています。
これは、NEX-5NやDSC-RX100でも同様ですので、違和感はありません。
AF速度はお世辞にも速いとは言えませんが、大きく迷うケースはほとんどなく、正確です。
動きものを撮るのには厳しく、ワンチャンスを逃さずものにしたい場面では使えませんが、もとより35mm単焦点ですので、その辺りは割り切って使えるでしょう。

そんな訳で、上の蝶の写真を撮るに当たっては相当な回数シャッターを切りました。
中でもましなものをUPしています。

上述のように、マクロ撮影は得意ではないRX1ですが、料理を撮る程度であれば充分です。
むしろ、NEX-5N+SEL1855などの組み合わせよりは、撮りやすく感じました。

DSC-RX1にて撮影

DSC-RX1にて撮影

高感度に関しては、さすがSONY製“Exmor”CMOSセンサーです。
NEX-5NのAPS-Cサイズセンサー同様、ISO1600は完全に常用、ISO3200も気にすることなく使うことができます。
下の写真は、夕暮れ迫る時間帯の浅間大社の流鏑馬祭での撮影ですが、手ブレ補正機能がなくても、手持ちでブレをほぼ気にすることなく撮れます(ISOオート)。
ちなみに、ISOは上から、250、1600、1000、1000です。

DSC-RX1にて撮影

DSC-RX1にて撮影

DSC-RX1にて撮影

DSC-RX1にて撮影

これまでの写真はすべてホワイトバランスをオート(AWB)で撮影していますが、特に破たんはありません(チャーハンの写真のみ画像処理ソフトで調整)。
これは、大変助かります。
ひとまず、シャッターを押すだけでその写りに満足できるのは、ここにも所以があるでしょう。

センサーの大きさから、ボケ味に期待する点も大きなRX1ですが、フルサイズで約2430万画素のセンサーは、絞った時にも威力を発揮してくれます。
特に、F11程度まで絞った時のカッチリした画は秀逸。
ここにこそ、このカメラの魅力があるのでは・・・とも感じました。

DSC-RX1にて撮影

上の写真から、一部を等倍で切り出したのが下の画像です。
ここまで解像してくれていれば、充分すぎるくらいでしょう(手持ち撮影)。

DSC-RX1にて撮影(ピクセル等倍)

最後に、逆光への耐性です。
ダイヤモンド富士等を撮る機会がある私としては、これは大変気になります。
もちろん、単焦点で7群8枚というレンズ数から、これには期待をしていました。
下の写真は、雲間から覗いた夕陽を撮影したものです。

DSC-RX1にて撮影

結論から言えば、大変満足です。
強烈な直射光にも関わらず、フレア、ゴーストは出ておらず、逆光耐性の高さがうかがい知れます。
また、コントラスト低下も最小で、これなら安心して撮影に臨めるでしょう。

以上、簡単ですが、使いはじめの印象です。
このカメラ、もちろんレンズは単焦点固定式ですので、基本的に35mmでの撮影となります。
また、AF速度等から、動きものの撮影には向いていません。
さらに、マクロも極端に寄れるわけではないので、そうした用途にも対応はできません。

上記の点を割り切れば、風景などの解像感、美しいボケ味、優れたAWB、高感度耐性、逆光耐性など、とても満足できるレベルです。
そして、それがこのサイズと軽さで実現されているというのは、他に換えようのない魅力となっています。

価格に見合っているかどうかは個人の価値観にもよると思いますが、私は充分にそれに値すると思います。
もちろん、自分では購入する経済力はなく、父から譲り受けたことは前述の通りですが・・・。

これからも、DSC-RX1での撮影を楽しんでいきたいと思います。


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コメント

おはようございます

RX1を譲り受けるなんて、素晴らしいというか、うらやましい(笑)

すごく使ってみたいけど、自分の撮影スタイルにあわないと、超高価
なコレクションになってしまいそうで全く手を出せません。
最大の要因はお財布ですが(笑)

まさに浅間神社の数枚のお写真のようにフルサイズセンサーはとても
味わい深い写真が撮れそうですが、ピントにシビアで使いこなすのも
大変なのではないかと想像しています。
でもそこはデジカメ、たくさん撮っていいものだけを残すという
ことが簡単にできるのがフイルムカメラとの違いですね。

またRX1での写真を楽しみにしています。

投稿: ちびた | 2013/05/11 10:21

ちびたさん、ありがとうございます。
道楽?ものの父なので、ありがたいです。(^^)
臨時収入があったので、購入したとか。

確かに、35mm単焦点ですし、ポケットに入るサイズのカメラよりは大きく重いですから、撮影スタイルに合うかどうかですよね。
サイズ、重さはミラーレス一眼とほぼ同様、そしてレンズ交換はできません。(^^;)

でも、フルサイズと言うことを意識せずとも撮れる点や、逆光耐性があって、コントラスト低下を意識せずに撮れる点など、お気軽カメラとしても結構いけると思います。
ピントの面は、確かに・・・。
でも、不安ならちょっと絞っても、充分ボケてくれます(私がそう)。

これからメインで使っていく一台となると思いますので、また写真UPさせていただきます。(^^)

投稿: あさぎり | 2013/05/11 11:17

此方は初コメと失礼致します。
メインのカメラに成りそうですかね!と成ると今までのカメラは~?
それこそ代々受け継いでも良いのでしょうが息子さんが使いこなせる様に成るには何年後?
新機種と両使いと成りますかね~

投稿: みなこか~さん | 2013/05/12 09:21

みなこか~さん、こちらにもありがとうございます。(^^)

メインで使っていくとは書きましたが、やはり単焦点35mmレンズなので、幅広い撮影に使用できるわけではありません。
望遠、より広角が必要な場合など、他のカメラ(特にデジタル一眼レフ)に頼らざるを得ないでしょう。
また、街に持ち出すには、やはりちょっと大きく重いかな?とも思います。
そういう意味では、ちょっと微妙な位置にいることも事実ですね。

息子は今6歳、さすがに彼が使うようになるまでにはあと10年ほどかかります。
そうすると、その時にはもう次のテクノロジーがこれを凌駕していることでしょう。
機械式カメラや時計と異なり、そのあたりがデジタルデバイスの辛いところですね。(^^;)

ま、私がしっかり使い倒せるよう、頑張ります。

投稿: あさぎり | 2013/05/12 22:58

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