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FUJIFILM XF1

2013年が明けて、はじめての物欲シリーズです。
今回も品物は、カメラ。
ポケットに入るサイズのコンパクトデジタルカメラ、FUJIFILM(富士フイルム)XF1です。
そのキャッチフレーズは「着こなすように、使いこなせ。」と言うもので、携帯性だけでなく、そのファッショナブルなデザインも特徴となっています。

実はこのカメラ、以前ご紹介した同社のX10と同じセンサーを搭載した姉妹機です。
レンズ部分が大きく張り出したX10とは異なり、電源OFFの状態ではレンズがボディに格納されるため出っ張りが少なく、無理なくポケットに入るのが最大の特徴です。
また、カメラボディの素材はアルミ(X10は天面と底面にマグネシウムダイキャスト)で、重量も225gと、350gのX10と比較して125gも軽くなっています。

もちろん、その分割り切っている部分もあります。
レンズはX10のものより若干広角寄りに振った4倍ズーム(25mm~100mm相当)ですが、開放でF1.8~4.9となり、F2.0~2.8のX10と比較すると、ズームの際の落ち込みが大きくなります。
また、光学ファインダは搭載されておらず、ダイヤル・ボタン類も大幅に削減されているため、操作感や写真を撮る楽しさに関してはX10に軍配が上がります。

それを承知のうえでも私がXF1に魅力を感じたのは、やはりそのサイズにあります。
X10の写りには満足していますが、肩にかけての移動は、やはり何かと気を遣います。
特に、ケースを装着しない状態では、ふとした拍子にどこかにぶつけてしまいそうで常に気になってしまうのです。
実際、しゃがんだ際など、地面や突起物にコツンと当たることもあります。

私はあまりコンパクトデジカメのファインダは覗かないので、光学ファインダがないことに関しては心配ありません。
また、じっくり撮る際には従来のX10をはじめ、他のカメラを持ち出せばよいのです。
キャッチコピー通り、服のように常に身につけ、ちょっとしたシーンを撮るのには最適だと思えました(まんまと乗せられています)。

まずは、パッケージを眺めてみます。
XF1のアルミボディに張られた合成皮革は、ブラック、レッド、ブラウンの三色があります。
パッケージの商品写真はカラーごとに異なるようで、この辺りにも力が入っています。
今回選択したカラーはレッド。
これまで様々なカメラを使ってきましたが、レッドははじめての体験です。
XF1パッケージ

箱を開けると、マニュアル類や保証書、CD-ROM。
それらを取り出すと、本体、充電器等が現れます。
この作業でここまでドキドキするのは、ここ最近では記憶がなかったような気がします。
やはり、特徴的なカラーとデザインのなせる技でしょう。
パッケージ内容

本体を取り出します。
やはり、X10と比較するととても軽い印象。
バッテリーが装着されていないことを差し引いても、別物に感じます。
逆に言うと、重厚感はあまりありません。
しかし、バッテリーを装着してみると、軽すぎる印象もなく、逆に負担にならない重量としては絶妙かと思いました。
合成皮革の質感も悪くありません。
XF1本体

逆にちょっと違和感を感じたのが、充電器。
何故か、充電器とコンセント差し込み部分がセパレートになっています。
これは、差し込み部を交換することにより、様々な国のソケットに対応するためでしょうか。
充電器にセットした状態で差し込み部が格納できないため、持ち歩く際にはちょっと邪魔になります。
ちなみに、X10とはバッテリー、充電器ともに別となっており、共有できません。
X10はF200EXRやF550EXRなどとも共通だったので、これは意外でした。
バッテリーと充電器

バッテリーの持ちは、日常使用には問題ないものの、3.0型液晶搭載のためか、従来製品よりは少々悪いように感じました。
一泊二日の旅行であれば、充電器もしくは予備バッテリーは用意した方がよいと思います。

そして、このカメラの最大の特徴と言ってもよいのが、その電源の入れ方です。
上にも書いた通り、電源OFFの状態ではレンズは本体に格納されています。
通常のコンパクトデジカメであれば、電源ボタン等を押すと、そのレンズが電動でせり出してくるわけです。

しかし、XF1はこの部分が手動で、電源スイッチを兼ねています。
まず、本体に格納されたレンズ部を少し回し、赤い印をずらします。
本体とレンズの赤いしるしをずらす

次に、手でレンズ部を前に引き出します。
レンズ部を引き出す

さらに少し回して、STADBYの印に合わせると、スタンバイ状態になります(ここからの起動は速い)。
そして、今度は大きく回して、広角端(25mm)まで持ってくると、レンズバリアが開き、撮影可能になります。
撮影可能状態

文字で書くと非常に複雑に感じますが、慣れてしまえば考えずに行える動作です。
起動速度も、通常のボタンスイッチに比べ遜色ありません。
また、この機構によりレンズ部が格納できるのは、このカメラの大きなメリットでもあります。

しかし、片手では基本的に操作できない上、この機構が壊れはしないかと不安になる点は確かにあります。
X10同様に、しっかりと両手でカメラを持って撮影に臨むと言う姿勢は必要となるでしょう。
ただし、このサイズのカメラでズームが手動操作できるという機種は、これ以外に見られない(2013年1月時点)ことも事実です。

今回は、液晶保護フィルムと専用レザーケース(ケースはブラックを選択)も注文しました。
しかし、それらは入荷待ちのため、ひとまず手持ちのケースに入れて持ち出します。
家族旅行で、実際に撮影してみました。

まずは、通常の風景です。
広角25mmからのスタートは、28mmスタートのX10と比較しても使いやすいシーンが多いかもしれません。
下の写真は観覧車の窓越しですが、相変わらずFUJIFILMの色合いは自然で好感が持てます。
なお、写真は全てJPEG撮影で、特に記述がない限り、リサイズ以外の加工はしていません。
ただし、フィルムシミュレーションはV(Velvia)としているため、少々色が濃く出ています。
XF1で撮影した風景

観覧車を降りた後、上を見上げ、自分たちの乗っていた観覧車を撮ります。
この写真の右上には、昼間の太陽が輝いていましたが、特にコントラストの低下は見られず、X10同様コントラストは私好みの設定となっています。
ちなみに、X10やXF1で撮影した画像をAdobe Photoshop Elementsにて開き、“自動コントラスト”をかけても、多くの場合画像はほとんど変化しません。
それだけ、JPEGのコントラストに関しては自然だと言うことでしょう。
パソコンでの加工を前提としない方には、FUJIFILMのデジカメは特にお勧めです。
見上げて観覧車

さらに風景です。
次は夕暮れ、焼津の海岸線から見た駿河湾と富士山です。
この写真もJPEG撮って出し、リサイズ以外無加工です。
ISO100での撮影では、少々光が足りない場面でも目立ったノイズは出ず(決してノイズレスではありませんが)、穏やかな画となります。
夕暮れの光景

次に、室内での撮影です。
FUJIFILM特有のEXR CMOSセンサーはダイナミックレンジを広く取ることができるのが特徴。
この写真でも、窓の外の光景は飛んでいますが、ハイライトを落としていくとギリギリ海面の波が表現されています。
しかし、いわゆるダイナミックレンジの広さに関しては、F200EXRのスーパーCCDハニカム EXRの方が確保できる印象も持っています。
今回はダイナミックレンジAUTO、その辺りの設定を追い込んでいけば、また変わってくるのかもしれません。
室内で輝度差の大きな撮影

上の写真はISO400での撮影ですが、シャドウ部を見ると、それなりにノイズが乗っています。
XF1のイメージセンササイズは2/3型。
こう書くと他のハイエンドコンパクトデジカメよりかなり大きいようにも見えますが、要するに1/1.5型であり、他機種で主流の1/1.7型とそう大きくは違いません。
光線の足りないシーンでの、過度の期待は禁物です。

上の写真の一部を等倍切り出ししたのが、下の画像です。
等倍切り出し

ISO400での撮影ですが、FUJIFILMの画づくりは決してノイズレスではありません。
むしろ、等倍観賞での精細さよりも、画像トータルとしての画づくりをするため、このように見ると、SONY DSC-RX100などで撮った画像の方に好感を持つケースもあるでしょう。
しかし、写真全体を見た時の自然さを優先させる方向性は、これはこれで悪くないと思います。

次に、食べ物の撮影です。
XF1のマクロは、X10同様まずまず優秀で、かなり寄れます。
広角端25mmというのもここで活きており、開放F1.8でボケも表現できています。
料理の撮影

ホワイトバランスも、オートでの信頼性が高く、あまり積極的に弄る必要はないでしょう。
ただし、同じ光源でも条件によって変化が出るため、整えたい場合には設定した方が無難です。
ホワイトバランスの変化

子供たちを撮る際には、AF(オートフォーカス)の速さも重要です。
XF1に搭載されているコントラストAFは、取りたてて速いと言うわけではありませんが、必要十分と言えます。
もちろん、予測しない動きに対応できる程ではありませんし、大体にしてレンズを引き出すスイッチの構造からしてとっさの撮影には向いていません。
もちろん、動きが予測できれば何の問題もない程度です。
AF速度は標準的

しかし、広角25mmからのレンズと最短撮影距離の短さは大いに役に立ちます。
写真のように狭い場所での撮影や、遊園地の遊具に一緒に乗っている子供を撮る際など、これらが威力を発揮。
この点に関しては、最短撮影距離が長めのNEX-5N+ズームレンズの組み合わせよりも明らかに使いやすく感じました。
観覧車内での撮影

また、上の写真はフラッシュを使用しています。
FUJIFILMののスーパーiフラッシュはその自然な調光に定評があり、気軽に使えるのもメリットでしょう。

次に、このカメラの特徴の一つである、点光源の光芒(絞り開放付近から出るらしい)を撮ってみました。
都会ではないので、イルミネーションなどなく、高速P.A.の街灯です。(^^;)
ご覧の通り、絞りこまずとも光芒がきれいに出ます(下の写真はF4.9)。
光芒キラーン!

私はこうした効果が撮りたかったため、この写りには好感が持てます。
むしろ、作例を見て、こうした光芒が出ていることも大きな購入要素だったことも事実です。
しかし、出したくないシーンでも出てしまうので、そこはご注意ください。

以上、まだざっとの撮影です。
しかし、ファーストインプレッションとしては、気軽に撮れるカメラ。
以前お気に入りだったF200EXRの進化系とも感じられる逸品です。

レンズを見るとF2.0~2.8のX10の方が(開放F値のみでなく)扱いやすい面はあるでしょう。
反面、肩かけからポケットへという、持ち歩きスタイルの変化がもたらしてくれる使いやすさはやはり魅力的です。
PowerShot S100とあわせ、ポケットスタイルでの撮影を続けて行きたいと思います。
追記できる情報ができたら、また記載していきます。

【2013年1月26日 追記】

純正皮製ケース

ストラップも付属

注文していたケースが届きました。
もうだいぶ前に届いて使っていたのですが、ご報告が遅くなってしまいました。

私がコンパクトデジカメの純正専用ケースを買うのは、いつ以来でしょうか?
記憶にないので、これがはじめてかもしれません。

届いたケースは、黒。
カメラは赤ですが、ケースは黒にしてみました。

早速中に入れてみると、さすがのフィット感。
同梱されていたストラップも、なかなかの品質です。
気に入りました。

難点は、ケースにベルト通ししかないこと。
ストラップを持って提げて歩く分にはよいのですが、どこかに固定しようとすると、ベルトが必要になります。
デザイン的に難しかったとは思いますが、カラビナ等装着できるようになっていると嬉しかったです。

それでも、マグネット式で軽く開け閉めできることなど、使い勝手も悪くありません。
どうしてもケースを(ベルト通し以外で)体などに固定したい人以外にはお勧めです。

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コメント

あさぎりさん、こんばんは。
私が「Canon EOS Kiss X5」の情報を参考にさせて頂いたように、ちょうどこの機種のデジカメを
使い出した人には嬉しい情報ですね。

一眼レフを使いきっている方でもデジカメを新調なさることがあるんだ!!って、再認識しました。

私みたいなイチデジ初心者は、手軽なデジカメは手放せませんけど。

投稿: Noko | 2013/01/16 22:35

Nokoさん、ありがとうございます。
デジタル一眼レフは常に持ち歩くわけにはいかず、特にこのようなポケットサイズのコンパクトデジカメは重宝します。
もちろん、撮影の範囲や表現力は制限される部分もありますが、カメラがないと(持ってないと)撮れませんからね。(^^)

投稿: | 2013/01/17 18:41

あ、上のコメントは私、あさぎりです。
手違いで、名前が表示されず、失礼いたしました。

投稿: あさぎり | 2013/01/20 09:51

あさぎりさん、おはようございます。 いまさらだけど・・・・
お嬢さん、可愛らしいですね。 お兄ちゃんと仲良しのようで良いご兄妹だこと(o^-^o)

投稿: Noko | 2013/01/21 07:58

Nokoさん、おはようございます。
いつもありがとうございます。
兄妹、二人でいつも一緒です。
しょっちゅう喧嘩していますが、ま、仕方ないですね。
基本的には、仲良しだと思います。(^^)

投稿: あさぎり | 2013/01/21 08:18

あさぎりさん、
途中で、送ってしまいました。

今年、成人した孫息子と大学受験で四苦八苦しているその妹の
10何年か前とダブって懐かしく思ったのでした。

投稿: Noko | 2013/01/21 10:01

Nokoさん、ありがとうございます。
我が子たちも、いずれそうなるのですね。
ご成人、おめでとうございます。(^^)

投稿: あさぎり | 2013/01/21 10:28

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