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FUJIFILM FinePixHS20EXR

またもやデジカメの話題です。
今回は、FUJIFILMのネオ一眼(というカテゴリがあるんですね)デジカメ、HS20EXRです。

ジャンル的にはコンパクトデジカメになるのでしょうが、そのボディサイズは小ぶりのデジタル一眼レフ、もしくはミラーレス一眼にズームレンズをつけたくらいはあります。
そして、撮像素子のサイズは1/2型程度と、コンパクトデジカメと同様のモデルがほとんどです。
そうなると、こうしたモデルの存在意義はどこにあるのでしょうか?

持ちやすい、光学ファインダーもしくはEVFが備えられている、ダイヤルやボタン等の操作系が使いやすい等々、いくつか特徴はありますが、何と言っても最大のメリットはそのズーム倍率でしょう。
もちろん、レンズの着脱はできませんが、大概のモデルは15倍~20倍以上のズーム倍率を誇るレンズが備えられています。

そんな中でも、このHS20EXRのレンズは最大級の光学ズーム30倍!
このカメラ単体で広角24mm(35mm判換算)~720mm(同)までの焦点距離をカバーしてしまうのです。
コンパクトデジカメでは大体3~5倍程度、高倍率を謳っている機種でも15倍程度です。
また、デジタル一眼レフにズームレンズを装着しても、これだけの焦点距離を1本でカバーするのは不可能ですし、サイズもはるかに大きくなります。
そう考えると、このボディサイズが大きく見えなくなるのは当然です。

そんな利点は理解していながら、私は今までこの手の機種に手を出さずにいました。
オールマイティに全てをカバーしようとするため、どうしても画質面で妥協せざるを得ない部分が多いからです。
しかし、モデル末期で生産終了品となったこのモデルが20,000円程で売られているのを見て、我慢ができませんでした。(^^;)

パッケージは、一般的なコンパクトデジカメのものと比較すると少々大きめです。
しかし、HS20EXRは単三乾電池専用モデル。
充電池(バッテリー)や充電器が同梱されていないので、著しく大きいという程ではありません。
FUJIFILM HS20EXR パッケージ

箱から本体を取り出します。
前述の通り、バッテリーと充電器が同梱されていないので、ある意味パッケージ内はシンプルです。
本体を持ってみると、思ったより(見た目より)軽くつくられています。
その分、ちょっと安っぽく、つくりも若干頼りない感じも受けますが、価格を考えるとこれは仕方ないことでしょう。
レンズフードは付属しませんが、レンズキャップはついています。
HS20EXR本体

本体上面にはアクセサリーシューがあり、外部フラッシュも装着できます(内臓フラッシュもあり)。
実際にこの機種でそこまでするかはともかくとして、サイズの制限が緩いことはこうした余裕にもつながります。
モード切り替えはダイヤル式、クリック感は強く、ポケットに入れるサイズでもないため、誤って回ってしまうことは少なそうです。
モードダイヤルの横には、コマンドダイヤルと呼ばれるダイヤルが備えられています。
各モードに応じた絞りやシャッタースピードなどをこのダイヤルで調整できます。
Canonのデジタル一眼レフに慣れてしまっている私にとっては、特に露出補正ボタンとの併用などの際、この位置はちょっと回しづらく感じました。
カメラ上面と背面

背面液晶モニタは3.0型約46万ドットと必要十分。
アングル営業モニタとなっていて、上下に角度調整できるため、撮影ポジションが柔軟にとれます。
表示はFUJIFILM製の他のコンパクトデジカメと同様で、違和感なく使えました。

グリップ下面の蓋をスライドさせ、単三乾電池を4本入れます。
私はエネループを使用していますが、電池の持ちはそれほど悪くないと感じています。
記録メディアはSD/SDHCカードで、側面の小さな蓋を開けて挿入します。
電池とメディアの挿入口が異なるのは、単三乾電池を使うモデルではありがたいと感じました(カードの出し入れの際に電池が飛び出さないため)。

さて、いよいよ撮影です。
実は、この機種と兄弟とも言えるF550EXRは、私も使っています(現在は妻が使用)。
この2台は1600万画素EXR CMOSセンサーが共通で、写りに関してはなんとなく理解をしていました。
残念ながら、室内や暗所での撮影ではノイズフルで、ISO800暗いからかなりノイズが目立ちます(人それぞれの判断基準があるでしょうが)。
したがって、日中の撮影が用途のメインとなります。

このカメラは、何と言ってもズーム。
光学30倍を体感してみました。
下の写真は、左半分が24mm相当で撮ったもの、右半分が720mm相当で撮ったものです。
もうこれだけで、このカメラの意義は十分だと思っています。
風景から超望遠での撮影まで、これさえ持っていれば一台で不足することはないでしょう。
富士山と月

ズームは、レンズについているリングで、手動で行います。
これは私にとってはむしろ歓迎。
無段階で細かく、しかもすばやくズーミングし、構図も決めやすいと思います。

ただし、注意しなければならないのはAF(オートフォーカス)の速度です。
広角側ではむしろ速いと感じる合焦速度ですが、望遠端に近くなると途端に遅くなります。
動きの速いものを望遠で捉えて撮るという用途には、正直向いていないと思っています。

さて、これ以外にも光学30倍ズームの力を見ていきましょう。
した左の写真は24mm相当、右の写真は720mm相当です。
24mm相当での写真 720mm相当での写真
24mm相当での写真 720mm相当での写真

もうこうなると、どの部分を切り出してズームしているのかもよくわからない世界です。
720mmまでズームすると、さすがに画像は多少劣化する印象は受けますが、一本のレンズで撮っていることを考えれば上出来です。
また、倍率の低いレンズで撮影してトリミングすることを考えれば、加工やリサイズの自由度もさらに上がっています。

この機種の口コミなどでは、ズーム端付近でのピントが甘いといった声もよく聞かれます。
確かに、そういう印象は受けますが、私の撮影した写真はどれも手持ち撮影。
さすがに、これだけズームすると液晶モニタ(ファインダー)内の画像はぐらぐら揺れています。
手ぶれ補正が利くことを考えても、手持ち撮影では限界があり、多少のブレが入ることも事実でしょう。
三脚を使ってしっかり固定して撮れば、違うのかもしれません。
ちなみに、上の写真のズーム端での撮影時、シャッター速度はそれぞれ1/300秒、1/250秒です。

ちなみに、このカメラには他に高速連写(書き込みは相当時間がかかりますが)やハイビジョン動画撮影、シーンに応じたプレミアムEXR AUTOなど、様々な機能が詰め込まれています。
動きものには弱いと書きましたが、それをカバーすべく搭載された前後撮り連写機能も搭載されています。
これらの機能を使いこなしていけば、撮影の幅はどんどん広がっていくことでしょう。

また、その写りに定評のあるスーパーiフラッシュも搭載していますので、室内の撮影もフラッシュ併用で写りが変わってくると思われます。

これら多彩な機能を使いこなせるかどうかが、このカメラを楽しめるかの境目と言えるかもしれません。
今回はあくまでも、カメラとしての基本機能しか使っていませんので、その点はご容赦ください。
そういう意味では、様々な可能性を秘めているカメラです。

欲を言えば、もう少しセンサーサイズを拡大して高感度ノイズを減らし、処理速度(特に書き込み速度)を速めるなど基本性能をUPさせてもらえれば、本当の意味でのオールインワンカメラとなると思います。
もちろん、センサーサイズを拡大するとここまでのズーム倍率を維持することは難しくなりますし、価格もボディサイズもこのままと言うわけにはいかないでしょう。
などと書いていると、新しく出たX-S1がまだにそれに当たると気付きました。
いやまずい・・・手を出しませんよ。(^^;)

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コメント

このカメラ 光学30倍につられ買いました..が
望遠の効果が今一では....と思っていましたが
機器操作苦手の私として あさぎりさん の分かり良い説明で再挑戦する気になりました 4月はじめ札幌からの中国桂林旅行までに 更に知識を得ようとしているところです 年金暮らしの私として 必要最小限の費用でレンズフード他のアクセサリー部品揃えねば とも思っています 又去年 富士の景色撮りたく伊東~伊豆下田~堂ヶ島の旅しましたが 生憎曇り空で堂ヶ島からは撮影できませんでした この次は あさぎりさん の付近での撮影に出掛けたいものです

投稿: tadaclub39 | 2012/03/06 10:23

tadaclub39さん、ありがとうございます。
光学30倍は、確かに撮るものを定めないとその効果を発揮できないとは感じました。
このカメラ、正直言って写りはコンパクトデジカメの域を出ていませんが、光学30倍+連写(一発勝負ですが)もあることから、シーンによっては相当強力な相棒となってくれます。
中国桂林旅行、楽しみですね。
広大な中国の風景を広角から望遠までをフルに使って切り取るにはもってこいですよね。(^^)
ぜひ、お気をつけてお出かけください。
また、ぜひ富士山周辺にもお越しくださいね。

投稿: あさぎり | 2012/03/07 07:43

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