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Canon PowerShot S100

さてさて、先日PowerShot S95の記事をUPしたばかりですが、今回はその後継機、PowerShot S100です。

先日、S95を購入した時の動機は、ポケットに入る(サイクリング時に負担にならない)大きさと重さで、ズームがついていて高画質というカメラがほしかった点にありました。
そして、モデルチェンジ直前ではあったものの、定評のあるSONY製CCD搭載で価格もこなれていたPowerShot S95を購入したのでした。

そんなS95を使用してみてわかったことは、なんともまあ、思った以上に便利だったことです。
これまで、サイクリングの際にはGR DIGITAL Ⅲを持っていくことが多かったのですが、やはり単焦点だと撮りにくいシーンがあることも事実。
特に、サイクリングの際にはシューズもクリート付きの専用のものを履くため、被写体に今ひとつ寄れないことも多々ありました。
このため、高倍率ではなくとも、画角調整ができるズームは重宝します。
この辺りは、FUJIFILMのF200EXRを使っていた頃からわかっていたことではありますが・・・。

そんなS95を気に入り多用していた私ですが、実際にS100が発売されて評判が広まるに連れ、それを使ってみたいという欲求が強くなりました。
PowerShot S100は、同S95とコンセプトやデザインこそ共通の部分がありますが、内容的には実質的に違うカメラと言ってもよいくらいの変化がもたらされています。

まず、わかりやすい部分から言うと、レンズの焦点距離とズーム倍率です。
S95の28-105mm(35mm判換算)4倍ズームから、S100では24-120mm(同)5倍ズームに変更されています。
開放F値はS95がF2.0-4.9、S100ではF2.0-5.9へと変わっています。

これは望遠側の伸長も確かにあるのですが、むしろ広角側、28mmから24mmへの変化の方が大きいでしょう。
まず風景などを撮るときには、24mmスタートだとかなり広い範囲を写すことができます。
また、手持ちのデジタル一眼レフ用ズームレンズの広角側が24mmスタートであることもあり、違和感なく使用できそうです。
一方で、24mmという広角をコンパクトなサイズで実現したことによる、周辺歪曲や光量の落ち込みなど懸念もないわけではありませんでした。

そして、もっとも変わったと言ってよいのは、撮像素子でしょう。
前述の通りS95ではSONY製CCDセンサー(1/1.7インチ)を使用していました。
これは定評のあるセンサーで、多くのカメラに採用され、クリアな写りは私の好みでもあります。
これが、S100では自社製のCMOSセンサー(1/1.7インチ)に変更されているのです。

一般的には、CMOSセンサーは同サイズのCCDセンサーに比べ暗所に強いと言われています。
しかし、特に裏面照射方式のCMOSセンサーに関しては日中撮影での画像のシャープさなど、CCDセンサーに一歩譲る部分があるといった声も聞こえてきます。
そんなセンサーの特性を考えると、やはりS95とS100の写りを比較してからという気持ちはありました。
ただし、S100に採用されているCMOSセンサーは裏面照射タイプではなく、またキヤノンのCMOSセンサーはデジタル一眼レフEOSシリーズでも長い実績があるため、この新しいセンサーには十分期待もできます。

最後に、画像処理エンジンも変更になっています。
S95では、これまた定評のあるDIGIC 4を採用していました。
もちろん、私程度の技術と目では、その性能に疑問を抱いたことなどありません。
対して、S100の画像処理エンジンは、最新のDIGIC 5です。

このエンジンでは、時間あたりの処理量が増えたのはもちろん、特に暗所での撮影に有利なノイズ除去能力が大幅に向上しているとのこと。
S95ではISO800程度から暗部ノイズが顕著に増えていたことから、この処理能力にも期待です。

以上、レンズの焦点距離とズーム倍率(および開放F値)、撮像素子のCCDからCMOSへの変更、画像処理エンジンの進化など、その評判を注意深くウォッチしていました。
もちろん、口コミを頭から信用するわけではありませんが、発売からひと月程が経ち、私の抱えていた懸念は杞憂だと判断できるに至ると、今度はどうしてもその写りを体感してみたくなりました。
そして、気づくと、数台のカメラを下取りに出し、PowerShot S100(シルバー)を手にしていました。

早速、恒例のパッケージチェックからです。
相変わらず高級感のある、デザインも優れたキヤノンのパッケージ。
パッケージに印刷されたボディ色はブラックですが、中身はシルバーです。
Canon PowerShot S100パッケージ

ボディを取り出し、眺めてみます。
S95のブラックもなかなかの質感でしたが、S100のシルバーも悪くありません。
今回、シルバーを選択したのは、気分を変えたかったこともありますが、シャッターボタンが銀色に変更になっていることもありました。
店頭でブラックも見たのですが、全体の統一感があるシルバーの方が私には好印象でした。
ボディ前面 ボディ上面と背面

取り出した時の重さは、それほど違いを感じません。
実際、バッテリーをセットした時の重さはS95が193gでS100が198gとその差はわずか5g。
その違いを感じ取れるほど、私は敏感ではありません。

ただし、形状に関しては、意外にもその違いがはっきりとわかりました。
細かい数値は割愛しますが、S95と比較してS100は幅と厚みが多少減り、その分高さが増しているのです。
正直、S95を持ち慣れている私は、S100を持った時に多少不安定な印象を持ちました。
それを意識したのか、S100には背面と前面にラバーパーツが取り付けられ、持った時にアシストしてくれるように変更されています。
慣れの問題かも知れませんが、私にはS95の方がしっくりきた感じがします。

バッテリーもS95のNB-6Lとは変更になっていて、NB-5Lです。
キヤノンのバッテリーは、新旧カメラにかかわらず、容量や重さで分けられているので、思いがけず旧機種と共通のバッテリーだったりします。
今回、GPS機能が搭載されたなどの関係で、バッテリー重量が5g重くても容量の大きなNB-5Lが採用されたのかもしれません。
ちなみに、GPS機能はバッテリーをかなり消費させるとのことで、私はOFFにしています。

電源を入れてみます。
レンズが繰り出した時のスタイルは、S100の方が高級感がある気がします。
レンズ付け根のコントロールリングの感触(クリック感)はそれほど変わりませんが、リングそのものの質感もアップしているようです。
また、背面のコントローラーホイールは明らかにクリック感が増しています。
これに関しては、S90からS95、S100と進化するごとにクリック感が増し、誤動作をしにくく改良されています。
電源を入れてレンズが繰り出す 背面液晶モニター

液晶モニターは、3.0型TFTで、約46.1万ドットというスペックもS95と同様です。
GR DIGITAL Ⅲなどの約92万ドット液晶モニターと比較すると見劣りする部分もありますが、逆に撮影画像が過度によく見えないので、パソコンで見てがっかりと言うことはないようです。
もちろん、普通に使用していて不足を感じることはほとんどありません。

背面のボタン類で言うと、S100では動画撮影ボタンがここに新設されました。
それに伴い、ショートカットボタンが無くなり、再生ボタンや削除ボタンの位置が変わるなど、当初は操作に違和感が残りました。
RING FUNC.ボタンが本体上面から移動し、ボタンそのものがひとつ減ったことも含め、操作系に関しては今のところS95の方がしっくりくることも事実です。
ただし、動画を積極的に撮る方にとっては、この配置の方がよいかもしれません。
動画ボタンにも、別の機能を割り当てられるとよかったのですが・・・。

さて、そんなPowerShot S100を持ち歩き、実際に撮影してみました。
まずは、画角が変わったズームレンズです。
下の写真は、道の駅富士川楽座(東名高速富士川S.A.上り)から撮影した光景です。
左の写真は広角端(24mm相当)、そして右が望遠端(120mm相当)です。
広角端はコンパクトデジカメにこれ以上を求めるつもりは毛頭ありませんが、望遠端に関してもサイズや写りを考えるとこれで十分でしょう。
広角24mm相当での撮影 望遠120mmでの撮影

心配された広角端での周辺歪曲や光量落ちは特に見られませんでした。
もちろん、歪曲に関してはゼロではなく、あくまでも大きく気にならないというレベルですが、光量落ちに関してはほとんど感じられません。
この辺りは、レンズとセンサーを一体として設計できるコンパクトデジカメのメリットなのかもしれません。

一泊の伊豆家族旅行にも持ち出し、風景を撮影してみました。
やはり広角端24mm相当のメリットは大きく、風景を撮影する際に構図の幅が広がります。
心配された日中の写りも十分にクリアで、ダイナミックレンジもこのサイズのカメラとしては秀逸でしょう。
なお、いずれの画像もJPEG撮影で、マイカラー設定やDレンジ補正はOFFにしています。
PowerShot S100での撮影 PowerShot S100での撮影

なお、設定に関しては、まだ追い込む余地があるように感じています。
S95同様、若干明るめに写る傾向があり、白飛びもしやすいので、マイナス1/3段補正を基本としていますが、シーンによってより細かく設定して上げると、画がよくなると感じました。
マイカラー設定やDレンジ補正、NDフィルター(今回から内臓)なども含め、カメラお任せよりもユーザが狙った画を撮るために積極的に設定を弄ることが求められるカメラでしょう。

次に、恒例の食べ物撮影です。
左の写真は御殿場にある「二代目魚がし」さんで食べた朝霧ヨーグル豚のグリエ。
ホワイトバランスは若干調整していますが、質感がリアルで、広角端24mmの影響もそれほど感じずに撮れました。
なお、ホワイトバランスの設定はオートでもかなり撮れますが、色の違いが顕著な時にはマニュアルで変更するとよいでしょう。
背面のファンクションボタンにいくつかの機能をセットできますが、私はそのひとつにホワイトバランス設定をセットしています。
右の写真は、私が愛してやまない「旅館の朝食」です。(^^)
二代目魚がし御殿場店 朝霧ヨーグル豚のグリエ 戸田 御宿きむらや つわぶき亭の朝食

さすがに、開放F2.0レンズの恩恵か、室内での食べ物撮影でもISOは100から125、シャッター速度はどちらも1/30です。
S95から搭載されているハイブリッドISの効果もあり、少々ラフに撮影しても手ブレの心配は少ないでしょう。
そうした意味でも、安心して室内でシャッターを切ることができるカメラです。
ただし、手ブレ補正のききに関しては、S95の方が強かった気もしました。

夜の露天風呂でも、撮影をしてみました。
S95ではISO800がギリギリかと思っていた暗部ノイズも、さすがにDIGIC 5の恩恵か、ISO1600でもそれほど気になりません。
ISOオートでの上限設定は、ISO1600まで可能で、実質的にここまでは常用できるということでしょう。
ここに関しては、S95からS100で最も進化したポイントと言ってもよいかもしれません。
夜間暗所での撮影

子供も撮ってみました。
いずれも室内の写真ですが、ご容赦ください。
さすがのハイブリッドISも、被写体ブレには力を発揮しません。
しかし、コツをつかんでタイミングさえ合わせれば、かえって動きのある写真が撮れます。
これらの写真はISO80~160と低いため、場合によってはISOをマニュアル設定してシャッター速度を稼ぐことは可能でしょう。
ただし、AFの合焦時間や撮影間隔はコンパクトデジカメの標準(ちょっと長いかな?)という程度なので、その点には注意が必要です。
子供の撮影 子供の撮影

なお、フラッシュをオートに設定していても、暗所性能への自信からか、なかなか発光しません。
積極的にフラッシュを使いたい時には、強制発光の設定がよいでしょう。

以上、S95の写りを損なうことなく、暗所性能を向上させたという印象があります。
より広範囲の撮影に対応できる地力は、このカメラの魅力でしょう。
今回はS95と比較しながらの記述となったため、操作感や形状に違和感がある部分もありましたが、はじめて手にする方であれば、S100の方が対応力が高いのでお勧めです。

まだ発売間もないこともあり、これからゆっくりと使っていきたい一台です。

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